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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001IJ8

有価証券報告書抜粋 株式会社パイロットコーポレーション 業績等の概要 (2013年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当連結会計年度(2013年1月1日~2013年12月31日)におけるわが国経済は、日銀による大胆な金融緩和や円高是正・株高進行などにより、個人消費の回復や企業収益の好転が見られるなど、財務省によれば、景気は「回復しつつある」とされる状況まで改善しました。しかし、一方では、円安による輸入原材料価格の上昇や2014年4月からの消費税率引上げに向けた懸念材料もあり、依然として不透明な状況で推移しました。
また、世界経済におきましては、米国で企業業績の改善と個人消費の回復により、景気の改善基調が底堅いものの、欧州諸国における政府債務リスクの長期化や米国の量的金融緩和策縮小を背景とした新興国の通貨不安観測などにより、新興国経済の成長率に減速傾向が見られるなど、依然として不安定な状況で推移しました。
この様な環境の下、当社グループでは、基幹事業であるステイショナリー用品事業において、「フリクション」シリーズをはじめとする利益率の高い自社製品の販売を強力に展開しました。また、引き続き経営の効率化によるコスト削減と研究開発力の強化充実に努め、世界で戦えるコストでの生産体制実現と、特色ある新製品群の開発に向けて取り組みました。
以上により、当連結会計年度の連結売上高は、主力の筆記具事業が堅調に推移したことに加え円安効果もあり、825億64百万円(前期比15.9%増)となりました。
国内外別では、国内市場における連結売上高が305億83百万円(前期比9.3%増)、海外市場における連結売上高は519億81百万円(前期比20.2%増)であります。
また、損益面につきましては、国内市場において主力の筆記具販売が好調であったことに加え、海外市場での販売に伴う円安効果もあらわれ、連結営業利益が96億49百万円(前期比52.7%増)、連結経常利益は95億1百万円(前期比54.4%増)、連結当期純利益は54億53百万円(前期比45.8%増)となりました。

セグメントの業績は次のとおりであります。
(日本)
国内のステイショナリー市場につきましては、当社の強みである「小売店への直販をベースとした販売体制」のメリットを活かし、利益率の高い自社製品の販売を強力に展開しました。
また、消費者のパーソナル志向に対応して進めて来たシリーズ化も、引き続き効果をあげました。特に、消せるインキの「フリクション」シリーズでは、「フリクションボールノック」や「フリクションボール3」の販売が好調であることに加え、交換用レフィル(替え芯)の販売が大幅に伸長しました。さらに、新製品として木軸色鉛筆「フリクションいろえんぴつ」も加わり、より多様なニーズに対応するためのラインナップ充実を進めた結果、シリーズ全体で前年実績を大きく上回る売上となりました。
油性ボールペンでは、なめらかに濃く書ける低粘度アクロインキと、手にフィットしやすいタイヤパターングリップが特長の「アクロボール」を、引き続き世界戦略商品として積極的な販売活動を展開しました。
ゲルインキボールペンでは、顔料インキ採用により鮮やかな発色と国内初の極細0.5ミリのメタリックカラーが加わったカラフルなボールペン「ジュース」が、順調に販売数を伸ばしました。
さらに、高純度グラファイト配合により、折れにくく書き味がなめらかなシャープ芯「ネオックス・グラファイト」や安定した濃い筆跡とカートリッジ式補充インキが特長のホワイトボードマーカー「ボードマスター」の販売も好調に推移しており、売上増加に貢献しました。
高級筆記具では、美しく輝くアルミボディの「ツープラスワンエボルト」が、お手頃な価格と機能が認められ販売が堅調に推移するとともに、子どもでも気軽に使える万年筆「カクノ」や繭のように美しい曲線をイメージした新ブランド「コクーン」は、そのデザイン性と使いやすさが評価され、売上増加に貢献しました。
一方、玩具事業におきましては、主力商品である「メルちゃん」シリーズや「バストイ」シリーズなどの販売が健闘いたしましたが、少子化の影響等もあり引き続き厳しい状況で推移しました。
以上の結果、主力の筆記具事業が好調を維持したことにより、日本における外部顧客に対する売上高は、365億51百万円(前期比8.2%増)、セグメント利益(営業利益)は78億8百万円(前期比68.0%増)となりました。

(米州)
米州地域につきましては、主要販売先であるアメリカにおいて、ノック式ゲルインキボールペンの定番品として人気の「G-2(ジーツー)」の販売が伸長したことに加え、世界戦略商品である「アクロボール」や「フリクションボールノック」の販売が堅調でありましたが、販売促進に伴う広告宣伝費と人件費が増加しました。
ブラジルでは、新工場の生産も順調であり、油性マーカーやホワイトボードマーカーの売上が伸長しました。
以上の結果、外部顧客に対する売上高は197億39百万円(前期比26.0%増)、セグメント利益(営業利益)は8億40百万円(前期比13.2%減)となりました。
(欧州)
欧州地域につきましては、依然として失業率も高く欧州経済危機の先行も不透明な状況が続いておりますが、フランスや東欧諸国等を中心に、「フリクション」シリーズが順調に伸びたことに加え、ホワイトボードマーカーや、新製品の「ハイテックポイントV5/V7カートリッジシステム」が好評でありました。
以上の結果、外部顧客に対する売上高は178億81百万円(前期比17.2%増)、セグメント利益(営業利益)は12億37百万円(前期比50.7%増)となりました。
(アジア)
アジア地域につきましては、中国における販売体制強化と積極的な販売活動に取り組んだ結果、「G-2(ジーツー)」や「フリクション」シリーズを中心に売上が伸長しました。
また、台湾や香港、シンガポール等においても、「ハイテックCコレト」や「フリクション」シリーズを中心に、積極的な販売活動を展開したことにより、販売数量が増加しました。
以上の結果、外部顧客に対する売上高は61億13百万円(前期比34.2%増)、セグメント利益(営業利益)は2億33百万円(前期比98.3%増)となりました。
(その他の地域)
その他の地域につきましては、オーストラリアや南アフリカにおいて、販売拡大に向けた中長期的な取り組みを継続しております。
以上の結果、外部顧客に対する売上高は22億78百万円(前期比16.4%増)、セグメント利益(営業利益)は1億37百万円(前期比266.6%増)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ21億55百万円増加し、109億19百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は、105億90百万円(前連結会計年度は57億62百万円の増加)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益88億23百万円、減価償却費24億37百万円、たな卸資産の減少額17億23百万円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額37億38百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は、25億69百万円(前連結会計年度は40億88百万円の減少)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出4億70百万円、有形固定資産の取得による支出19億6百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は、55億39百万円(前連結会計年度は14億51百万円の減少)となりました。これは主に、短期借入金及び長期借入金の純減少額50億51百万円、配当金の支払額5億78百万円によるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02466] S1001IJ8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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