株式会社ＳＨＯＥＩ 業績等の概要 (2014年9月期)

(1)業績
当連結会計年度(以下、「当期」と表示します。)における我が国経済は、政府の経済政策の効果や個人消費の持ち直し等により緩やかな回復傾向にありましたが、4月の消費税増税以降、4-6月期のGDP成長率はマイナスとなり、景気は弱含みに推移しております。
当社の最大市場のヨーロッパにおきましては、全体的に失業率が依然として高止まりしており、景気回復にはかなり時間がかかる見通しであります。一方、米国では、長きに亘る金融緩和政策の効果によって、失業率が5%台に低下する等景気回復が進んでおります。
当社グループが製造販売する高品質・高付加価値の二輪乗車用ヘルメット(以下、「プレミアムヘルメット」と表示します。)市場と連動性が強い二輪車販売は、日本市場では3期連続で増加しておりますが、前期まで低迷していたヨーロッパ市場においては、やっと回復傾向が見えてきました。米国、カナダの北米市場も底打ち感があります。
その中にあって、当社グループは、高品質・高付加価値のプレミアムヘルメット市場で顧客満足度の高い新製品の開発に努めた結果、従来モデルの好調な販売に加え、当期投入の新製品の販売も好調に推移して、ほぼ全地域において販売数量を増加させ、プレミアムヘルメット市場占有率をアップさせました。
国内市場では、4月以降、消費税増税前の駆け込み消費の反動はありましたが、同時期に投入した新製品の販売が好調に推移し、販売数量、売上高とも前期比で大幅に増加致しました。また、ヨーロッパ市場においても、ヨーロッパ子会社の販売数量、売上高が増加するとともに、日本からイギリス、スペイン等の独立したDistributor向け販売も増加致しました。北米市場につきましては、販売数量は若干減少しましたが、為替円安の効果から売上高は増加致しました。オーストラリア、アジア向け等その他の地域向け販売は順調に増加致しました。
その結果、当社グループの連結売上高は13,406,912千円(前期比20.1%増)と大幅に増加致しました。また、各利益につきましては、営業利益は2,765,175千円(同106.3%増)、経常利益は2,646,014千円(同103.6%増)、税金等調整前当期純利益は2,641,009千円(同103.3%増)、当期純利益は1,669,295千円(同108.8%増)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」と表示します。)は、前期末比1,940,255千円増加し、6,173,684千円(前期比45.8%増)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は2,666,186千円(同85.0%増)となりました。
主な要因は、税金等調整前当期純利益による資金の増加2,641,009千円、減価償却費による資金の増加397,938千円、売上債権の減少による資金の増加197,156千円、仕入債務の増加による資金の増加124,561千円などによる資金の増加のほか、法人税等の支払による資金の減少773,083千円などによる資金の減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は472,354千円(同28.8%増)となりました。
主な要因は、生産設備の維持・増強のための有形固定資産の取得447,185千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は399,813千円(同1,290.2%増)となりました。
主な要因は、配当金の支払により399,696千円減少したことによるものです。