フランスベッドホールディングス株式会社 対処すべき課題 (2014年3月期)

総務省の発表によると、我が国の65歳以上の人口が総人口に占める割合(高齢化率)は、2013年は25.1%となり、国民の4人に1人が65歳以上となりました。今後も国内高齢化率は上昇していくことが予測されております。このような状況のもと、数少ない内需の成長分野であるシルバービジネス分野では、新たな業種からの参入など、企業間の競争がますます激しくなってきています。また、今後、介護保険制度においても、制度の持続可能性を確保するために制度改正が行われ、当社グループの収益構造が影響を受けることも想定されます。
このような経営環境のもと、当社グループでは、シルバービジネス分野において、介護保険制度に過度に依存することなく、持続的な成長を遂げていくことが、経営上の最重要課題であると認識しております。
このため、当社グループでは、2010年10月に、「リハテック」ブランドの第1号商品となる、電動アシスト三輪自転車「ASU-3W01」を開発し、発売を開始いたしました。また、2013年12月には、足元を照らしておでかけをサポートする光る杖「ライトケイン」を発売するなど、第1号商品を発売して以来、今日まで、元気な高齢者、すなわちアクティブシニアと呼ばれる方々向けに、毎日をより活動的に楽しく快適にお過ごしいただくため、「リハテック」ブランド商品のラインナップの拡充と、「リハテックコーナー」などの売り場を展開することによって、ブランドの認知度の向上や、商品の拡販に努めてまいりました。
当社グループでは、今後も、メディカルサービス事業とインテリア健康事業で培ってきたノウハウや顧客基盤を活用し、独創的な商品を市場に投入し、拡販していくことによって、「リハテック」ブランドの価値向上に注力してまいります。
以上のとおり、当社グループでは、今後も、グループ全体でシルバービジネスに対する取り組みを一層強化して、「人々が活き活きと暮らせる高齢社会に向けて、潤いのある生活を提案していく企業」を目指してまいります。