有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10026MF
タカラバイオ株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1)研究内容について
当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は3,026百万円であり、各事業における研究内容等は次のとおりであります。
[遺伝子工学研究事業]
当事業においては、日本国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬などの遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査などに関する研究開発活動を行っております。
当期においては、ES細胞/iPS細胞等の多能性幹細胞から肝臓細胞への分化状態を評価する研究用試薬、細胞への遺伝子導入時に用いるアデノ随伴ウイルスベクター関連研究用試薬および次世代シーケンサー向けの遺伝子発現解析用研究用試薬を開発いたしました。
なお、当事業における研究開発費は、976百万円であります。
[遺伝子医療事業]
当事業においては、伊国MolMed S.p.A.、米国ベリカム・ファーマシューティカルズ社などに、当社が開発した血球系細胞への高効率遺伝子導入技術レトロネクチン法をライセンスアウトし、これらの企業がレトロネクチン法を用いた遺伝子治療の臨床開発を進めるとともに、当社自身も国内にて臨床開発を進めております。また、がん免疫細胞療法に有用なレトロネクチン拡大培養法を開発し、当社が医療機関と提携して臨床開発を進めております。
当期においては、遺伝子治療事業に関して、当社が開発したレトロネクチン法および三重大学と共同開発したTCR遺伝子導入用レトロウイルスベクターを使用した国内初のがん免疫遺伝子治療(MAGE-A4・TCR遺伝子治療)の医師主導治験が、三重大学のグループによって開始されました。また、自治医科大学附属病院と共同で、非ホジキンリンパ腫に対するCD19抗原特異的キメラ抗原受容体遺伝子治療の臨床研究を開始いたしました。
細胞医療事業に関しては、当社の協力のもと、京都府立医科大学が実施している臨床研究において、レトロネクチン拡大培養法の有用性を示唆する成果が得られました。
なお、当事業における研究開発費は、1,599百万円であります。
[医食品バイオ事業]
当事業においては、「医食同源」をコンセプトに、ガゴメ昆布フコイダン、ボタンボウフウイソサミジン、寒天アガロオリゴ糖、明日葉カルコン、ヤムイモヤムスゲニン、きのこテルペン等の生理活性物質の探索を行っており、これらの研究成果をもとに健康食品分野での事業展開を積極的に推進しております。
当期においては、屋久島原産のボタンボウフウの健康成分イソサミジンが排尿機能を改善する作用を持つことをヒト試験で明らかにし、また、寒天アガロオリゴ糖に小腸潰瘍を予防する効果があることを動物実験で明らかにいたしました。
なお、当事業における研究開発費は、151百万円であります。
また、上記の3事業に分類しきれない事業横断的な研究、あるいは、どの事業の研究開発の推進にもその成果が利用できる基礎的な研究も推進しております。当社としては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。
これらの事業横断的研究および基礎的な研究に要した研究開発費は、298百万円であります。
(2)知的財産権について
研究開発の成否がそのまま事業開発の成否につながるバイオテクノロジー関連産業では、特許権等の知的財産権の確保は非常に重要であると認識しております。競合他社を排除するため、当社グループは、自社の技術を特許で保護しております。当社グループは今後も研究開発を進めていくにあたり、特許出願を第一に考え対応していく方針であります。また、当社グループは今後の事業展開の中で、有望な他者特許については取得またはライセンスを受ける方針であります。それらのうち各事業において特に重要なレトロネクチン拡大培養法、エイズ遺伝子治療用ベクター、腫瘍溶解性ウイルス HF10、ホンシメジに関するものを、以下に記載しております。
① レトロネクチン拡大培養法
発明の名称:細胞傷害性リンパ球の製造方法
(注)1.審査中であるため、特許番号の欄に出願番号を、登録日の欄に出願日を記載しております。
2.ヨーロッパ6カ国の内訳は、ドイツ、スペイン、フランス、イギリス、イタリア、オランダであります。
② エイズ遺伝子治療用ベクター
発明の名称:免疫不全ウイルス感染症の治療または予防のための核酸
(注)1.審査中であるため、特許番号の欄に出願番号を、登録日の欄に出願日を記載しております。
2.ヨーロッパ4カ国の内訳は、ドイツ、フランス、イギリス、イタリアであります。
③ 腫瘍溶解性ウイルス HF10
発明の名称:ヘルペスウイルスを用いた癌処置のための組成物および方法
(注) 審査中であるため、特許番号の欄に出願番号を、登録日の欄に出願日を記載しております。
④ ホンシメジ
発明の名称:ホンシメジの人工栽培方法
当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は3,026百万円であり、各事業における研究内容等は次のとおりであります。
[遺伝子工学研究事業]
当事業においては、日本国内でトップシェアを有する遺伝子増幅法関連試薬などの遺伝子工学研究用試薬をはじめ、ゲノム解析、遺伝子機能解析および遺伝子検査などに関する研究開発活動を行っております。
当期においては、ES細胞/iPS細胞等の多能性幹細胞から肝臓細胞への分化状態を評価する研究用試薬、細胞への遺伝子導入時に用いるアデノ随伴ウイルスベクター関連研究用試薬および次世代シーケンサー向けの遺伝子発現解析用研究用試薬を開発いたしました。
なお、当事業における研究開発費は、976百万円であります。
[遺伝子医療事業]
当事業においては、伊国MolMed S.p.A.、米国ベリカム・ファーマシューティカルズ社などに、当社が開発した血球系細胞への高効率遺伝子導入技術レトロネクチン法をライセンスアウトし、これらの企業がレトロネクチン法を用いた遺伝子治療の臨床開発を進めるとともに、当社自身も国内にて臨床開発を進めております。また、がん免疫細胞療法に有用なレトロネクチン拡大培養法を開発し、当社が医療機関と提携して臨床開発を進めております。
当期においては、遺伝子治療事業に関して、当社が開発したレトロネクチン法および三重大学と共同開発したTCR遺伝子導入用レトロウイルスベクターを使用した国内初のがん免疫遺伝子治療(MAGE-A4・TCR遺伝子治療)の医師主導治験が、三重大学のグループによって開始されました。また、自治医科大学附属病院と共同で、非ホジキンリンパ腫に対するCD19抗原特異的キメラ抗原受容体遺伝子治療の臨床研究を開始いたしました。
細胞医療事業に関しては、当社の協力のもと、京都府立医科大学が実施している臨床研究において、レトロネクチン拡大培養法の有用性を示唆する成果が得られました。
なお、当事業における研究開発費は、1,599百万円であります。
[医食品バイオ事業]
当事業においては、「医食同源」をコンセプトに、ガゴメ昆布フコイダン、ボタンボウフウイソサミジン、寒天アガロオリゴ糖、明日葉カルコン、ヤムイモヤムスゲニン、きのこテルペン等の生理活性物質の探索を行っており、これらの研究成果をもとに健康食品分野での事業展開を積極的に推進しております。
当期においては、屋久島原産のボタンボウフウの健康成分イソサミジンが排尿機能を改善する作用を持つことをヒト試験で明らかにし、また、寒天アガロオリゴ糖に小腸潰瘍を予防する効果があることを動物実験で明らかにいたしました。
なお、当事業における研究開発費は、151百万円であります。
また、上記の3事業に分類しきれない事業横断的な研究、あるいは、どの事業の研究開発の推進にもその成果が利用できる基礎的な研究も推進しております。当社としては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。
これらの事業横断的研究および基礎的な研究に要した研究開発費は、298百万円であります。
(2)知的財産権について
研究開発の成否がそのまま事業開発の成否につながるバイオテクノロジー関連産業では、特許権等の知的財産権の確保は非常に重要であると認識しております。競合他社を排除するため、当社グループは、自社の技術を特許で保護しております。当社グループは今後も研究開発を進めていくにあたり、特許出願を第一に考え対応していく方針であります。また、当社グループは今後の事業展開の中で、有望な他者特許については取得またはライセンスを受ける方針であります。それらのうち各事業において特に重要なレトロネクチン拡大培養法、エイズ遺伝子治療用ベクター、腫瘍溶解性ウイルス HF10、ホンシメジに関するものを、以下に記載しております。
① レトロネクチン拡大培養法
発明の名称:細胞傷害性リンパ球の製造方法
特許権者 | 特許番号 | 登録日 | 出願国 |
当社 | 4406566 | 2009年11月13日 | 日本 |
当社 | 1496109 | 2010年12月8日 | ヨーロッパ(6カ国)(注2) |
当社 | 2305796 | 2012年10月24日 | ヨーロッパ(6カ国)(注2) |
当社 | 2305793 | 2012年10月17日 | ヨーロッパ(6カ国)(注2) |
当社 | 10/509055(注1) | 2004年9月24日(注1) | 米国 |
当社 | 2479288(注1) | 2003年3月25日(注1) | カナダ |
当社 | 283146 | 2011年1月21日 | メキシコ |
当社 | 300240 | 2012年6月14日 | メキシコ |
当社 | ZL03811464.X | 2010年2月24日 | 中国 |
当社 | ZL200910217143.7 | 2013年1月2日 | 中国 |
当社 | 786054 | 2007年12月10日 | 韓国 |
当社 | I334442 | 2010年12月11日 | 台湾 |
当社 | HK1079543 | 2010年9月17日 | 香港 |
当社 | 10110610.7(注1) | 2010年11月5日(注1) | 香港 |
2.ヨーロッパ6カ国の内訳は、ドイツ、スペイン、フランス、イギリス、イタリア、オランダであります。
② エイズ遺伝子治療用ベクター
発明の名称:免疫不全ウイルス感染症の治療または予防のための核酸
特許権者 | 特許番号 | 登録日 | 出願国 |
当社 | 5122957 | 2012年11月2日 | 日本 |
当社 | 1921136 | 2012年12月12日 | ヨーロッパ(4カ国)(注2) |
当社 | 12/064185(注1) | 2008年2月19日(注1) | 米国 |
当社 | ZL200680030024.5 | 2011年12月14日 | 中国 |
当社 | 1272896 | 2013年6月3日 | 韓国 |
当社 | 1322757 | 2013年10月22日 | 韓国 |
当社 | 1124084 | 2012年9月21日 | 香港 |
当社 | 1315/DELNP/2008(注1) | 2006年8月10日(注1) | インド |
当社 | 0140089 | 2010年10月15日 | シンガポール |
2.ヨーロッパ4カ国の内訳は、ドイツ、フランス、イギリス、イタリアであります。
③ 腫瘍溶解性ウイルス HF10
発明の名称:ヘルペスウイルスを用いた癌処置のための組成物および方法
特許権者 | 特許番号 | 登録日 | 出願国 |
当社/ (財)名古屋産業科学研究所 | 4372422 | 2009年9月11日 | 日本 |
当社/ (財)名古屋産業科学研究所 | 10000308.6(注) | 2010年1月12日(注) | ヨーロッパ |
当社/ (財)名古屋産業科学研究所 | 7264814 | 2007年9月4日 | 米国 |
当社/ (財)名古屋産業科学研究所 | 10111671.1(注) | 2010年12月15日(注) | 香港 |
④ ホンシメジ
発明の名称:ホンシメジの人工栽培方法
特許権者 | 特許番号 | 登録日 | 出願国 |
当社 | 4132536 | 2008年6月6日 | 日本 |
当社 | 4202541 | 2008年10月17日 | 日本 |
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