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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001H1D

有価証券報告書抜粋 ダンロップスポーツ株式会社 研究開発活動 (2013年12月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)研究開発活動の方針
当社グループでは、研究開発活動の基本方針として「市場ニーズを先取りした、常にユーザーに信頼いただける製品を実現するための新技術の創出」に重点を置いております。そのために、
・ゴルフ・テニスのプレーそのものに関する研究
・プレーにおいて用具に求められる役割・性能に関する研究
・用具が性能を発揮するメカニズムに関する研究
・プレーヤーの技量・体力やスポーツに求める目的の違いに合わせた機能開発に関する研究
等、多面的な角度から研究開発活動を行っております。
なお、当社グループの研究開発活動は、スポーツ用品事業においてのみ行っており、サービス・ゴルフ場運営事業では行っておりません。
当連結会計年度の研究開発費の総額は1,337百万円であります。

(2)研究開発活動の体制
当社グループの研究開発体制は、当社並びにクリーブランド社に研究開発部門を設置しており、最新のコンピューターシミュレーション技術等を用いて新技術・新製品の開発並びに評価、試験に取り組んでおります。

(3)研究開発活動の特徴及び成果
当社独自のデジタルシミュレーション技術(※1)である「デジタルインパクトテクノロジー」は、ゴルフスイングにおけるインパクトの瞬間を1億分の1秒ごとに細分して分析することを可能にした高精度のシミュレーション技術である「デジタルインパクト」から、さらに対象をインパクトの前後にまで拡大し、人間の感性・フィーリングといった領域まで踏み込んだ「デジタルインパクトⅡ」へと発展させております。これらは、スイング、シャフト、空力、弾道シミュレーションといったテクニカルなプラットフォームに加え、人体の負荷・疲労、打球感、サウンドシミュレーションといったヒューマンプラットフォームへとその解析領域を拡げることを可能としており、ゴルフボールやゴルフクラブ等の製品開発に大きな成果をあげております。
また、材料面に関しても、高度な材料開発技術の使用や積極的な新素材の採用などにより、新製品の一層の機能性向上に寄与させております。これらの製品開発活動により具現化された新製品の主な品目別の特徴及び成果は以下のとおりであります。
ゴルフクラブのウッドでは、「ゼクシオ」ブランドにおいて、かつてない飛びを実現した「ゼクシオ エイト ドライバー」を開発し製品化しました。「ゼクシオ エイト ドライバー」は、新発想「スイング慣性モーメント(※2、3)」に基づくクラブ設計によりさらに進化した、新「デュアルスピード テクノロジー」を採用しており、ヘッドスピードとボールスピードの「2つのスピードアップ」を進化させました。「ヘッドスピードアップテクノロジー」では、従来モデルに比べグリップの重量を10g、シャフトも1g軽くした結果、ヘッド重量を1g重くしながらもクラブ全体で10gの軽量化を実現させました。また、シャフトの重心位置を従来モデルよりも10mm手元寄りにしたことによる相乗効果で、スイング慣性モーメントが小さくなり、ヘッドスピードアップを実現させました。「ボールスピードアップテクノロジー」では、従来モデルよりヘッド重量を1g増やすことによるインパクト時の運動エネルギーの増加に加え、フェース周辺部の薄肉化による反発性能の向上とスイートエリア拡大により、平均ボールスピードのアップに成功しております。
ゴルフクラブのアイアンでは、飛距離性能に優れ、オフセンターショットにもさらに強くなった「ゼクシオ」ブランドにおいて、「ゼクシオ エイト アイアン」を開発し製品化しました。「ゼクシオ エイト アイアン」もドライバーと同じく、新「デュアルスピード テクノロジー」を採用しております。「ヘッドスピードアップテクノロジー」では、シャフトを従来モデルより軽量化・手元重心化したことに加え、手元部分を軟らかく設計したことにより、しなりが大きくなり、ヘッドスピードのアップを実現しております。「ボールスピードアップテクノロジー」では、フェース面下部を薄肉化することで、アベレージゴルファーの打点であるフェース面下部の反発性能がアップし、平均ボールスピードのアップを実現しております。
ゴルフクラブのユーティリティでは、「スリクソン」ブランドにおいて、「スリクソン NEW Z ハイブリッド ユーティリティ」を開発し製品化しました。「スリクソン NEW Z ハイブリッド ユーティリティ」は、従来モデルに比べフェース肉厚最薄部の面積を拡大し、反発性能をアップさせております。また、約20mmの手元重心化とヘッドを3g重くしたことにより、さらなる飛距離アップを実現しております。さらに、ソールの接地面積を小さくし、リーディングエッジをややストレートにしたことで、さまざまなライからスムーズに振り抜け、操作性のよさを求めるプロ・上級者向けのユーティリティとなっております。
ゴルフボールでは、「ゼクシオ」ブランドにおいて、「ゼクシオ AERO SPIN」を開発し製品化しました。「ゼクシオ AERO SPIN」は、ディンプル形状を非円形にすることで、ディンプル面積の均一化と、ディンプル占有率アップの両立を実現しました。この344個の「スピードエアロディンプル」により、空気抵抗が抑えられ、飛距離のアップを可能にしております。さらに、ウレタンカバーとハイグリップスピンコーティングを施すことにより、クラブフェースとの摩擦が大きくなり、優れたスピンコントロール性も実現しており、力強い飛びとアプローチスピンを両立できるボールとなっております。
テニスラケットでは「スリクソン」ブランドにおいて、「スリクソン NEW REVO X」シリーズを開発し製品化しました。「スリクソン NEW REVO X」シリーズは、通常に比べ約4倍の伸縮性がある高伸縮グラファイトをフレームに応用した「シンクロチャージシステム」を新たに採用しております。「シンクロチャージシステム」は、インパクト時のフレームとストリングの同調性をより高め、パワーを蓄える適度なパワーアシストを実現し、オフセンターショットにおける面安定性など、リカバリー性能を向上しております。
テニスシューズでは「スリクソン」ブランドとして初のテニスシューズ「プロスパイダー」を開発し製品化しました。「プロスパイダー」は、プロ・上級者に求められる「フットワークの速さ」を実現するために、グリップ力とスライドのバランスに着目し、開発したテニスシューズです。プロ・上級者の徹底的な官能テストにより検証することで、ソール中央部は十分なグリップ性能を発揮し、ソールエッジ部分はスライド方向にひっかかりすぎないソールパターンを開発しました。瞬時のグリップ力とスライド性能をバランスよく調和させたシューズとなっております。

※1 デジタルシミュレーション技術:スーパーコンピューターを駆使し、ボールとゴルフクラブやテニスラケット等との衝突の瞬間の構造的な変化を解析し、設計に応用する技術。解析レベルの高精度化に加え、開発期間の短縮化を実現している。

※2 慣性モーメント:運動する物体がそのままの状態であり続けようとする力の量を示すもの。

※3 スイング慣性モーメント:肩を中心とした回転運動の慣性モーメント。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E02487] S1001H1D)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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