ＫＩＳＣＯ株式会社 対処すべき課題 (2014年3月期)

今後の見通しにつきましては、政府の経済・金融政策によるデフレの早期脱却や株価の回復継続への期待、企業収益の改善などから景気回復への期待はあるものの、アメリカの金融緩和縮小の影響や中国をはじめとした新興国の成長鈍化といった海外経済の下振れ懸念、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動による影響など予断を許さない厳しい経営環境にあると思われます。
このような状況のなか当企業集団は「強めよう グローバルネットワーク 創造しよう ニュービジネス」の行動指針のもと国内外のグループ会社間におけるコミュニケーションをより密にし、情報の共有化を図り、更なる業績の拡大を目指すとともに、カンボジア、ミャンマー、フィリピン、メキシコなどの新興国での調査・活動を行い、拠点設立を含めた新しい展開を図ってまいります。さらにハイテク市場への取り組みを積極的に行うことにより、社会に有意な製品やサービスを提供し社会にとってかけがえのない存在であり続け、今後の更なるグローバル化、企業間の競争激化のなかで持続的成長企業となれるよう努めてまいります。
また、企業の社会的信頼を確保するため、大洋マテリアル株式会社で発生した不適切取引等の再発防止に努め、内部統制システムやコンプライアンスの徹底に向けた真摯な取り組みを強化することにより、当社グループの企業価値向上に努めるとともに風通しの良い社内風土を定着させ、自由闊達な社風の構築を進めてまいります。