ジェコス株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)

(1)業績

当連結会計年度(当社第47期)におけるわが国経済は、政府の緊急経済対策を受けた国内消費マインドの改善、円高修正の定着による輸出の持ち直し等により、景況感は緩やかな回復基調で推移いたしました。
当社グループの属する建設業界におきましても、2012年度補正予算の執行開始を皮切りとした公共投資の増、東日本大震災からの復興事業の本格化に加え、民間投資についても、企業業績の改善に伴う設備投資の持ち直し、金利の先高観および消費増税前駆け込み需要を背景とした住宅需要増の影響等により、需要は回復基調で推移いたしました。
このような経営環境のなか、当社グループは採算性を重視した受注活動を行うとともにコスト削減に注力し、収益力の向上に努めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は、83,379百万円と前年同期比4.5%の増収となりました。利益面におきましては、営業利益で4,878百万円(前年同期比34.1%増)、経常利益で4,875百万円(前年同期比38.5%増)、当期純利益は3,105百万円(前年同期比11.8%増)となりました。

セグメント別の概況は以下のとおりであります。

(仮設鋼材事業)

仮設鋼材事業におきましては、公共投資、震災復興関連を中心に需要は堅調に推移しました。そのような環境のもと、2013年4月1日付で実施した営業部門、工事部門の再編による、材料と工事の一括受注の拡大と採算性向上の推進、および調達コストの圧縮をはじめとするコスト削減に努めました。
また、2013年4月1日付で橋梁事業推進部を設立し、仮設橋梁事業について強化に取り組むなど、周辺分野の需要拡大への対応にも注力してまいりました。
以上の結果、仮設鋼材事業の売上高は73,902百万円(前年同期比3.1%増)、経常利益は3,443百万円(前年同期比51.9%増)となりました。

(建設機械事業)

建設機械事業におきましては、稼働率、賃貸単価ともに堅調に推移したことから、売上高は12,795百万円(前年同期比7.2%増)、経常利益は1,601百万円(前年同期比13.4%増)となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物残高は、前連結会計年度末と比較して1,487百万円(26.9%)減少し、4,038百万円となりました。
なお、各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、6,162百万円(前年同期3,331百万円)となりました。
これは主に、資金財源として減価償却前の税金等調整前当期純利益6,707百万円を確保し、仕入債務の増加による資金増加が2,888百万円となったのに対し、売上債権の増加による資金減少が1,983百万円、たな卸資産の増加による資金減少が762百万円、法人税等の支払額が588百万円となったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、△1,167百万円(前年同期△349百万円)となりました。
これは主に、賃貸用建設機械の取得による支出が1,052百万円となったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、△6,482百万円(前年同期△520百万円)となりました。
これは主に、返済により短期借入金が5,000百万円減少し、ファイナンス・リース債務の返済による支出が1,189百万円、前期末配当金の支払額が291百万円となったことによるものであります。