ＴＣＳ株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2014年3月期)

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりであります。

(2) 財政状態の分析

① 流動資産

当事業年度末における流動資産の残高は3,035百万円となり、前事業年度末に比べ119百万円増加しております。これは、主に現金及び預金が28百万円減少、売掛金が29百万円減少及びその他に含まれる未収入金が40百万円減少しましたが、前払費用が129百万円増加及び商品が83百万円増加したことによるものであります。

② 固定資産

当事業年度末における固定資産の残高は876百万円となり、前事業年度末に比べ315百万円増加しております。これは、主に繰延税金資産が89百万円減少しましたが、有形固定資産のリース資産が153百万円増加及び長期前払費用が262百万円増加したことによるものであります。

③ 流動負債

当事業年度末における流動負債の残高は1,392百万円となり、前事業年度末に比べ241百万円増加しております。これは、主に買掛金が197百万円増加及びリース債務が52百万円増加したことによるものであります。

④ 固定負債

当事業年度末における固定負債の残高は408百万円となり、前事業年度末に比べ119百万円増加しております。これは、主にリース債務が107百万円増加したことによるものであります。

⑤ 純資産

当事業年度末における純資産の残高は2,111百万円となり、前事業年度末に比べ73百万円増加しております。これは、主に利益剰余金が72百万円増加したことによるものであります。
なお、自己資本比率は58.6%から54.0%となりました。

(3) キャッシュ・フローの分析

当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ28百万円減少し、1,115百万円となりました。
なお、キャッシュ・フローの状況については、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

(4) 経営成績の分析

① 売上高

データセンターなどのマネージドサービスを中心とした第三世代プラットフォームは順調に推移するものの、サーバー、パソコンなどのハードウェアを中心とした第二世代プラットフォームは、価格競争や顧客のIT投資計画に左右され、その結果、当事業年度における売上高は6,410百万円(前年同期比302百万円減、4.5%減)となりました。

② 営業利益

第三世代プラットフォームの提供サービスによる収益確保と原価低減により、当事業年度における営業利益は259百万円(前年同期比39百万円増、18.1%増)となりました。

③ 経常利益

営業外収益に3百万円、営業外費用に10百万円を計上した結果、当事業年度における経常利益は252百万円(前年同期比35百万円増、16.2%増)となりました。

④ 当期純利益

前期に連結子会社を売却したことに伴い発生した税務上の欠損金に係る繰延税金費用について、当期においてその取崩を行ったことによる税金費用の発生等により、当事業年度における当期純利益は135百万円(前年同期比265百万円減、66.2%減)となりました。