クリエイト株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、積極的な金融・経済政策の効果によって円安、株高が進行し、輸出関連を中心にして企業収益が改善に向かいました。また、雇用環境が改善するとともに、個人消費や設備投資が持ち直すなど、景気は回復基調となりました。
管工機材業界におきましては、新設住宅着工戸数が前年を上回る水準を維持しているのに加えて、積極的な公共投資政策や消費税増税前の駆け込みなどによって、需要は堅調に推移しました。
このような状況の下、全国の販売ネットワークを駆使し、営業所に併設したヤードを活用して堅調な市場を維持している需要を取り込み、タイムリーに商品を供給することに努めました。
以上の結果、連結売上高は28,144百万円(前年同期比10.2%増加)となり、売上総利益は4,806百万円(前年同期比5.0%増加)となりました。
販売費及び一般管理費は183百万円の増加となり、営業利益は250百万円(前年同期比21.9%増加)となりました。また、経常利益は333百万円(前年同期比7.2%増加)となりました。以上の結果、法人税等考慮後の当期純利益は113百万円(前年同期比25.3%減少)となりました。

セグメントの業績を示すと次のとおりです。

[管工機材]
当セグメントにおきましては、売上高は28,061百万円(前年同期比10.5%増加)、セグメント利益(営業利益)は326百万円(前年同期比34.5%増加)となりました。

[その他]
当セグメントは、報告セグメントに含まれない事業セグメントで主に室内装飾の施工であり、売上高は83百万円(前年同期比45.9%減少)、セグメント損失(営業損失)は76百万円(前年同期は37百万円の損失)となりました。

管工機材の品目別の業績は以下のとおりです。

① 排水・汚水関連商品

当商品群は、ビルやマンションの排水・汚水配管に使用される商品が中心となります。都市部を中心として市場は拡大基調で推移しており、需要は増加傾向にあります。これに伴い耐火二層管が大きく増加したのに加え、排水金具、MD継手も順調に売上を伸ばし、当商品群の売上高は6,144百万円(前年同期比8.8%増加)となりました。

② 給湯・給水関連商品

当商品群は、戸建住宅や集合住宅の給湯・給水配管に使用されるものが中心となります。給水関連商材は、インフラ整備の部材として安定した需要があります。ガス管類が前年比減少となりましたが、ポリブデン、ステンレス類が大幅に増加したことによって、当商品群の売上高は6,726百万円(前年同期比6.4%増加)となりました。

③ 化成商品

当商品群は、戸建住宅や集合住宅の外溝部材が中心となります。業界内での競争激化が懸念される中で、ビニル類、マス類ともに着実に実績を伸ばしております。新設住宅着工戸数の好調に加えて消費税増税、商品価格の値上を目前にした駆け込み需要もあり、当商品群の売上高は7,984百万円(前年同期比13.2%増加)となりました。

④ その他

当商品群は、継続して取り組んでいる住宅設備機器を含む商品群です。需要の回復に伴って、多数の商品区分で前年実績を上回っております。住宅設備機器の仕入先・アイテムの拡充を図ってきたことの効果に加えて、フレキ類も大幅に増加しており、当商品群の売上高は7,207百万円(前年同期比13.3%増加)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ129百万円減少し、1,088百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は0百万円(前年同期比225百万円減少)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益333百万円、売上債権の増加額1,048百万円、割引手形の増加額588百万円、たな卸資産の増加額301百万円、仕入債務の増加額386百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は79百万円(前年同期比27百万円減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出34百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は69百万円(前年同期比72百万円増加)となりました。これは主に、長期借入金純減額51百万円及び配当金の支払額34百万円によるものです。