株式会社増田製粉所 業績等の概要 (2014年3月期)

(1)業績
当連結会計年度のわが国経済は、回復基調にあるものの、2014年4月からの消費税増税による影響が懸念されるなど、先行き不透明な状況が続いております。
食品業界におきましては、少子高齢化、消費者の低価格・節約志向および販売競争の激化等、経営環境は非常に厳しいものとなりました。
麦価動向につきましては、外国産小麦の政府売渡価格が2013年4月に平均9.7%、10月には平均4.1%引き上げられたことに伴い、業務用小麦粉の販売価格を改定いたしました。
このような環境下、当社グループは企業体質強化に努め、合理化、効率化を強力に推進し、当社グループの販売網や製品特性を活かした販路拡大の促進など、業績の向上に努力いたしました。さらに、業務提携先である日東富士製粉株式会社とのシナジー効果の創出にも注力いたしました。
当連結会計年度における売上高は83億9千8百万円(前年同期比3億円増、3.7%増)となりました。売上総利益は16億7千7百万円(前年同期比5千9百万円減、3.5%減)となり、営業利益は4億4千6百万円(前年同期比7千3百万円減、14.1%減)、経常利益は4億5千7百万円(前年同期比6千万円減、11.7%減)、税金等調整前当期純利益は4億5千1百万円(前年同期比1千2百万円減、2.6%減)、当期純利益は2億6千7百万円(前年同期比4百万円減、1.5%減)、包括利益は3億1千1百万円(前年同期比1千4百万円減、4.6%減)となりました。
セグメントの状況は、次のとおりであります。
① 製粉
当社グループの主要事業である製粉事業におきましては、小麦粉需要の低迷に加え、相次ぐ原料小麦の価格変動、少子高齢化等、厳しい状況下で推移いたしました。
当社は新製品として、兵庫県認証食品である兵庫県産小麦粉の宝笠異人館・北野坂・麺司の3銘柄および北海道産小麦を使用した宝笠ドゥノールを発売しました。さらに、上級粉を中心に付加価値の高い製品の拡販に努め、販売数量は前年並みを確保しました。また、副製品であるふすまの価格は堅調に推移いたしました。
この結果、売上高は58億9千3百万円(前年同期比3億4千4百万円増、6.2%増)となりましたが、製造コストの増加等により、セグメント利益は4億6百万円(前年同期比4千2百万円減、9.6%減)となりました。
② 食品
食品事業におきましては、乾麺需要の低迷等により、売上高は25億4百万円(前年同期比4千3百万円減、1.7%減)、セグメント利益は3千7百万円(前年同期比3千6百万円減、49.7%減)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ1億5千2百万円減少し、5億2千8百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、2億8千1百万円(前年同期は1億6千7百万円の獲得)となりました。これは主として、税金等調整前当期純利益が4億5千1百万円、減価償却費が3億3千3百万円となった一方で、たな卸資産が2億2千5百万円増加し、仕入債務が1億1千9百万円減少し、法人税等の支払額が2億1百万円となったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2億2千7百万円(前年同期は3億6千7百万円の使用)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出2億1千9百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、2億6百万円(前年同期は5千8百万円の使用)となりました。これは主として借入金の返済1億4千5百万円と、配当金の支払額5千4百万円によるものであります。