東洋精糖株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)

(1) 業績

当連結会計年度のわが国経済は、政府と日銀の経済金融政策の効果等により、外需型企業を中心に業績の改善などが見られ、景気は緩やかな回復基調となりました。しかしながら、内需型企業においては、円安による原料価格やエネルギーコストの高止まり及び消費税増税の影響等、景気の先行きに懸念も残る状況にありました。
このような状況下、当社グループは引き続き安全・安心な商品の提供、製造・販売コストの管理及び資産の効率的運用に努めてまいりました。
その結果、全事業の連結売上高は14,478百万円(前連結会計年度比1.4%減)、連結営業利益756百万円(前連結会計年度比21.8%減)、連結経常利益830百万円(前連結会計年度比19.1%減)、連結当期純利益517百万円(前連結会計年度比21.3%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
砂糖事業
ニューヨーク粗糖先物相場の期近限月は、1ポンド当たり17.70セントで始まり、最大の生産国であるブラジルの主要港での火災事故の影響等により10月には期中最高値20.16セントをつけました。その後、世界砂糖需給が4年連続の供給過剰との見通しにより1月に期中最安値となる14.70セントまで下落しましたが、ブラジルの干ばつによる生産見通しの下方修正等により再び上昇に転じ、17.77セントで当連結会計年度を終了いたしました。
一方、日本経済新聞掲載の東京上白糖現物相場は、1キログラム当たり182円～183円で始まり、ニューヨーク粗糖先物相場の上昇とエネルギーコストの高止まりによる製造コストの上昇を受け11月には185円～186円となり、保合いのまま当連結会計年度を終了いたしました。
このような状況の中、販売数量は前期をやや上回ったものの、売上高は13,088百万円(前連結会計年度比0.3%減)となりました。営業利益は、適正価格での販売に注力したものの、原材料の調達コストや製造・販売コストの上昇により、1,084百万円(前連結会計年度比6.5%減)となりました。

機能素材事業
飲料向けの出荷が低調に推移し、販売数量は前期を下回り、売上高は1,007百万円(前連結会計年度比14.7%減) となりました。営業利益は製造・販売体制強化のためのコスト増により、166百万円(前連結会計年度比30.5%減)となりました。

不動産賃貸事業
賃貸市場における賃貸マンション市況の長引く低迷など厳しい状況の中、賃貸資産の一元管理のもと資産の効率的な運用に努め、売上高は383百万円(前連結会計年度比1.0%増)、営業利益は95百万円(前連結会計年度比9.2%減)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ66百万円増加し465百万円(前連結会計年度比16.6%増)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は727百万円(前連結会計年度比6.9%増)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は180百万円(前連結会計年度比21.4%減)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は481百万円(前連結会計年度比16.0%増)となりました。

なお、キャッシュ・フローの詳細は、「7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)キャッシュ・フローの状況の分析」に記載しております。