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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001HIY

有価証券報告書抜粋 株式会社不二家 業績等の概要 (2013年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績



当連結会計年度
(自 2013年1月1日
至 2013年12月31日)
前連結会計年度
(自 2012年1月1日
至 2012年12月31日)
対前期比
増減

売 上 高
営 業 利 益
経 常 利 益
当 期 純 利 益
百万円
93,760
1,096
1,786
930
百万円
89,910
1,607
2,436
2,163
%
104.3
68.2
73.3
43.0
百万円
3,849
△510
△649
△1,233

(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。

当連結会計年度におけるわが国の経済は、政府による経済政策や日銀の金融緩和策などを背景に円安や株高が進行し、輸出や設備投資に持ち直しの動きが見られ、景気は緩やかな回復基調となりました。しかしながら、家計の所得環境の改善にはいたらず、日常的な消費は依然として低調に推移しました。
当社グループが属する食品業界におきましては、根強い消費者の低価格志向により、他社との販売競争が激化し、さらに、円安による輸入原料価格の高騰や包装資材の値上がり、光熱費の高騰が収益を圧迫し、経営環境はより一層厳しいものとなりました。
このような環境の中で、当社グループは、「常により良い商品と最善のサービス(ベストクオリティ・ベストサービス)を通じて、お客様ご家族においしさ、楽しさ、満足を提供する」という経営理念のもと、グループ全社を挙げて売上の拡大と収益の向上を目指すとともに、食の安全のみならず、防火、防災などへの危機管理体制の充実を図りました。
また、お客様視点の考え方に基づき、依然として根強い低価格志向に対しては、お買い得感や値ごろ感のある商品やサービスの提供に取り組む一方、高品質な商品や付加価値のあるサービスを提供することにより、ブランド力の向上と強化に取り組むなど、市場の動向に対応した商品戦略や営業戦略を推進しました。ミルキーブランドの強化には、女優の前田敦子さんをイメージキャラクターに起用し、ミルキー関連商品の拡販に取り組みました。しかしながら、単体の菓子、洋菓子において一部の主力商品や新商品の販売が低調に推移したことに加え、記録的な猛暑の影響もあり、売上の確保に苦戦いたしました。
損益面では、生産ラインの稼働率向上や省人省力化に取り組み、収益の確保に努めました。また、連結子会社が全社2期連続黒字となるなど安定した業績を残しましたが、低価格競争に対応したことによる販売促進費をはじめとした販売管理費の大幅な増加が、収益を減少させる要因となりました。
この結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は937億60百万円(対前期比104.3%)、営業利益は10億96百万円(対前期比68.2%)、経常利益は17億86百万円(対前期比73.3%)、当期純利益は9億30百万円(対前期比43.0%)となりました。


②セグメント別売上高の状況

期別

事業別
当連結会計年度前連結会計年度対前期比増減
2013年1月 1日から
2013年12月31日まで
2012年1月 1日から
2012年12月31日まで
売上高構成比売上高構成比




百万円%百万円%% 百万円
洋菓子23,33324.921,30423.7109.52,029
レストラン7,3347.86,8197.6107.5514
30,66832.728,12431.3109.02,543




菓 子56,51160.254,96161.1102.81,550
飲 料5,0245.45,3275.994.3△303
61,53565.660,28867.0102.11,247
その他1,5551.71,4971.7103.958
合 計93,760100.089,910100.0104.33,849

(注)記載金額は、百万円未満を切り捨てて表示しております。


当社単体の洋菓子におきましては、お客様の低価格志向が根強いなか、売上の拡大を目指して、「ふんわりティラミス」などのお買い求めになりやすい1,000円シリーズの商品を継続的に投下し、品揃えの強化につとめました。さらに、シュークリームやプリンなどのお買い求めになりやすい商品の品質や価格を見直し、手土産に最適な商品群の充実にも取り組みました。
また、お客様のご来店のきっかけを作るべく、「グッズプレゼントキャンペーン」や「ペコちゃんデー」などを年間通して積極的に展開し、既存店の来店頻度のアップと新規顧客の獲得を目指しました。さらに、夏期に対応した新商品の企画開発も行いましたが、記録的な猛暑に充分な対応ができず、既存店の売上はわずかに前期を下回りました。
店舗開発につきましては、郊外型の大型店の出店を積極的に押し進めたことにより、当期は15店の大型店を開設することができました。さらに、青森県や島根県などの未出店エリアへも進出したことにより、当連結会計年度末店舗数は、前期末に比べ33店増加し、一時600店を割り込んだ店舗数は725店となりました。
コンビニエンスストアをはじめとする広域流通企業との取り組みにつきましては、安定した取引を目指し、企業限定商品を積極的に提案しました。なかでも、コンビニエンスストア専用商品である「ふんわりペコちゃん」や「プレミアムマカロン バニラ&フランボワーズ」は全国販売することができ、売上の拡大に寄与しました。
この結果、当社単体の洋菓子の売上は対前期比104.3%となりました。
高級フランス菓子を製造、販売しているダロワイヨにおきましては、主力商品である「マカロン」を中心に進物品の拡販に注力しました。さらに新商品の「マカロンラスク」や、パリダロワイヨの指導の下、抹茶や胡麻といった和素材を使用して開発した「マカロンジャポン」が好調に推移し、お歳暮商戦において大きく販売数を伸ばすことができました。さらに、横浜そごう店をはじめとした3店の新規出店も売上拡大に寄与しました。
一方、新たな取り組みとしてはじめたカタログギフトやインターネット通販に積極的に参入し、新規販路における売上の獲得を目指した結果、ダロワイヨの売上は対前期比103.4%と、前期を上回りました。

なお、前連結会計年度末より、東北エリアで不二家洋菓子チェーン店などを展開している株式会社不二家東北を新たに連結対象に加えたことも売上拡大の一助となりました。

この結果、記録的な猛暑とその後の台風による影響はあったものの、ケーキ等の洋菓子類の売上高は233億33百万円(対前期比109.5%)となりました。


家族団欒の場としてご利用いただいているレストランにおきましては、メニュー内容の充実を図り、売上の拡大に取り組みました。特に、ご好評をいただいている「洋食バリューセット」の品質の高さとお得感を訴求し、来店頻度のアップと新規顧客の獲得を図りました。また、当社の強みであるバースデーサービスやケーキバイキングのさらなる充実を図り、固定客の拡大を目指すとともに、新規出店の「神戸アンパンマン&ペコズキッチン」、「銀座不二家みやちく」、「サウスウッド港北センター南店」などの売上が好調に推移した結果、レストランの売上高は73億34百万円(対前期比107.5%)と、おかげさまで前期を上回りました。

以上の結果、当連結会計年度における洋菓子事業全体の売上高は306億68百万円(対前期比109.0%)となりました。


当社単体の菓子におきましては、菓子の市場が飽和状態であるうえ、お客様の低価格志向が根強いなか、競合他社との熾烈な販売競争に加え、大手流通企業のPB商品との競争に対応するべく、お買い求めになりやすい徳用大袋商品の増量キャンペーンを実施しました。さらに、年末には、人気商品を組み合わせたお買い得感のあるアソート商品を発売しました。一方、ブランド力の向上、強化を目的に、品質を重視した規格改良や新商品の開発にも積極的に取り組みました。ミルキーブランドにおいては、プレミアムタイプの「生ミルキー袋」を発売し、好評を得ました。
また、販路の拡大を目指し、販売地域限定の「カントリーマアム(ずんだ)」や「カントリーマアム(桔梗信玄餅)」などのお土産品の販売にも取り組み、売上の確保につとめました。その結果、カントリーマアムにおいては、おかげさまで、ビスケット群でシェアNO.1を維持することができました。
しかしながら、「ルック」などのチョコレートを中心とした主力商品や新商品の販売が低調に推移したことに加え、記録的な猛暑が追い討ちをかけたことで、売上はわずかに前期を下回り、当社単体の菓子の売上は対前期比99.6%となりました。

中国において菓子の製造・卸売を行っている不二家(杭州)食品有限公司につきましては、日中問題や政権交代後の節約励行政策の影響を受け、上半期は「ホームパイ」などの進物品の販売が低調に推移しましたが、主力商品である「ポップキャンディ」を中心に主要都市の高級百貨店や有力スーパーで不二家コーナーを作るなど、積極的な営業を行い、売上の確保につとめました。さらに成都、重慶、武漢などの需要が急増している内陸の中核都市での販路の拡大を図った結果、売上は対前期比148.0%となりました。
この結果、菓子の売上高は565億11百万円(対前期比102.8%)となりました。

飲料におきましては、主力の「ネクターピーチ350g缶」や「レモンスカッシュ350ml缶」の販路を拡大するとともに「ネクタースパークリング(ピーチ)」など新たな需要を目指した新商品を発売したことにより、販売数量は前期を上回ることができました。しかしながら、当期から一部取引先とのOEM商品に関する契約形態を変更したことにともない、製品売上高から加工料収入に変更になったことにより、売上は前期を下回り、飲料の売上高は50億24百万円(対前期比94.3%)となりました。

以上の結果、当連結会計年度における製菓事業全体の売上高は615億35百万円(対前期比102.1%)となりました。



通販・キャラクター事業部が取り組んでいる異業種、他企業へのライセンス事業が前期に比べ拡大したことで、ロイヤリティー収入が増加したことに加え、株式会社不二家システムセンターの受注請負、データ入力サービスなどの事務受託業務が増加したことにより、その他事業の売上高は15億55百万円(対前期比103.9%)と前期を上回りました。

(2)キャッシュ・フロー

キャッシュ・フローにつきましては、当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて12億58百万円減少し、72億94百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、36億円35百万円(前連結会計年度は49億37百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益や減価償却費によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、38億94百万円(前連結会計年度は31億31百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、10億87百万円(前連結会計年度は4億71百万円の使用)となりました。これは主に配当の支払によるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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