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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001HAW

有価証券報告書抜粋 山崎製パン株式会社 業績等の概要 (2013年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国の一般経済環境は、企業収益が改善し設備投資が持ち直すなど景気回復の動きが広がりましたものの、雇用・所得環境の改善の遅れから個人消費への波及は一部の高額商品に止まり、食料品や生活用品には及びませんでした。
パン・菓子業界にありましては、お客様の低価格志向が続く中、販売競争が激化するとともに、円安による原料価格の上昇や電気料金・燃料等のエネルギーコストの増加もあり、収益が圧迫される厳しい経営環境となりました。また、コンビニエンスストア業界にありましては、大手チェーンの積極的な出店によって店舗間の競争が一段と激化しました。
このような情勢下にありまして、当社グループは、品質向上と新製品開発に取り組み、キャンペーンを活用して主力製品の取扱拡大をはかるとともに、低価格帯製品を強化する一方、高品質・高付加価値の製品開発に取り組むなど、市場動向に即応した部門別製品施策、営業戦略を推進し、売上の確保をはかってまいりました。
4月に輸入小麦の政府売渡価格が平均9.7%引き上げられたことに伴い業務用小麦粉の値上げが実施され、当社は7月1日出荷分から一部製品を値上げするとともに規格改定を実施し、主力製品の拡販につとめましたが、低単価競争の激化によって苦戦いたしました。また、2014年4月1日より実施される消費税の5%から8%への増税に際し、消費税増額分を消費者に適正に転嫁するため、製パン業界では、日本パン公正取引協議会による消費税の転嫁および表示カルテルを結成することを決議し、検討を重ねました。この製パン業界の消費税の転嫁および表示カルテルは、2014年1月17日付で公正取引委員会に届出がなされ受理されました。さらに、消費税増税をしっかり乗り切り、流通業界の強い求めに応えるため、厳選された原材料を使用し当社が長年培ってまいりました製パン技術を駆使した食パン「ヤマザキゴールドシリーズ」を発売するとともに、食パンならびに菓子パンにおける高品質・高付加価値戦略を推し進めてまいりました。
コンビニエンスストア事業につきましては、当社は2013年7月1日をもって100%子会社の㈱デイリーヤマザキを吸収合併し、デイリーヤマザキ事業統括本部を設置して業務運営体制を一新し、デイリーヤマザキ事業の再生復活をめざしました。品質を強化した競争力のある製品「ヤマザキベストセレクション」の開発に取り組み、当社グループの総力を挙げて「デイリーヤマザキ」の充実強化をはかるとともに、パン、和洋菓子、調理パン等を中心に品揃えを充実し、専用什器を使用した和洋菓子販売などの新機能を備えた小型のコンビニエンスストア「ニューヤマザキデイリーストア」の店舗展開を開始しました。
当連結会計年度の業績につきましては、連結売上高は9,682億80百万円(対前連結会計年度比101.8%)、連結営業利益は165億77百万円(対前連結会計年度比67.0%)、連結経常利益は187億13百万円(対前連結会計年度比71.7%)、連結当期純利益は113億35百万円(対前連結会計年度比105.0%)となりました。売上高は連結子会社の増加によって前連結会計年度を上回りましたが、原材料費やエネルギーコストに加え、物流費や販売促進費用が増加し、営業利益および経常利益は減益となりました。当期純利益は子会社合併に伴う法人税等の減少もあり増益となりました。

セグメントの業績は次のとおりであります。

〔食品事業〕
①食パン部門(売上高910億47百万円、対前連結会計年度比98.3%)
食パンは、販売単価が下落する中、主力製品の売上が伸び悩みましたが、品質訴求によって「ロイヤルブレッド」の拡販につとめ、キャンペーンを実施して取扱拡大をはかるとともに、高品質・高付加価値製品の開発に取り組み、9月に「ユアクイーンゴールド」を発売し、12月には「ロイヤルブレッドゴールド」と「ダブルソフトゴールド」を投入して売上の回復をはかりました。
②菓子パン部門(売上高3,290億40百万円、対前連結会計年度比101.8%)
菓子パンは、新製品を計画的に投入した「ランチパック」や薄皮シリーズなどのミニパンが好調に推移するとともに、「ドーナツステーション」シリーズが寄与するなど、前期の売上を確保しました。

③和菓子部門(売上高652億98百万円、対前連結会計年度比98.1%)
和菓子は、大福が堅調に推移し、チェーン対応を強化した中華まんが好調でしたが、競争激化の影響もあり主力製品が伸び悩み、前期の売上を下回りました。
④洋菓子部門(売上高1,215億92百万円、対前連結会計年度比104.3%)
洋菓子は、量販店向けの2個入りケーキや「ふわふわスフレ」、「まるごとバナナミニ」などのチルドケーキが好調に推移するとともに、「大きなツインシュー」などのシュークリームが伸長しました。また、㈱不二家の洋菓子事業は、店舗開発や積極的な販売施策が功を奏し売上は好調でした。
⑤調理パン・米飯類部門(売上高1,348億85百万円、対前連結会計年度比113.6%)
調理パン・米飯類は、調理パンの和紙バーガーの不振や弁当類の伸び悩みもあり低調でしたが、㈱サンデリカの子会社で製麺業を営む大徳食品㈱の新規連結により前期の売上を上回りました。
⑥製菓・米菓・その他商品類部門(売上高1,544億50百万円、対前連結会計年度比97.7%)
製菓・米菓・その他商品類は、㈱不二家の中国事業が伸長しましたが、国内においてはコンビニエンスストアや量販チェーンのPB強化によってナショナルブランドの菓子売場が縮小したこともあり、売上は低調に推移しました。
以上の結果、食品事業の売上高は8,963億13百万円(対前連結会計年度比102.4%)、営業利益は160億2百万円(対前連結会計年度比68.2%)となりました。

〔流通事業〕
デイリーヤマザキのコンビニエンスストア事業につきましては、「ヤマザキベストセレクション」を中心に、パン、和洋菓子製品の品揃えを強化して魅力ある売場づくりに取り組むとともに、㈱サンデリカと共同して米飯類の品質向上をはかりました。また、9月から新業態の「ニューヤマザキデイリーストア」の店舗展開を開始しました。
当期末の店舗数は、「デイリーヤマザキ」1,468店、「ヤマザキデイリーストアー」86店、「ニューヤマザキデイリーストア」32店、総店舗数1,586店(62店減)となりました。
以上の結果、流通事業の売上高は、競合激化による既存店の不振に加え、不採算店の閉鎖による店舗の減少もあり、632億65百万円(対前連結会計年度比93.8%)となり、営業損失は11億17百万円(前連結会計年度は6億91百万円の営業損失)となりました。

〔その他事業〕
その他事業につきましては、売上高は87億1百万円(対前連結会計年度比103.3%)、営業利益は11億55百万円(対前連結会計年度比86.7%)となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物の期末残高は792億5百万円となり、前連結会計年度に対し100億円の減少となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益164億47百万円に加え、減価償却費401億36百万円などにより479億67百万円のプラスとなりました。対前連結会計年度に対しては営業利益の減益などにより70億28百万円収入が減少しました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出などにより330億32百万円のマイナスとなり、対前連結会計年度に対しては投資額の減少により39億23百万円支出が減少しました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済、配当金の支払などにより264億61百万円のマイナスとなり、対前連結会計年度に対しては新規借入の減少、借入金返済額の増加などにより263億70百万円減少しました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00375] S1001HAW)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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