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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10029CI

有価証券報告書抜粋 株式会社ジパング 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績

当連結会計年度(2013年4月1日から2014年3月31日まで。なお、決算日が異なる北米子会社5社については、原則として2013年1月1日から2013年12月31日までの経営成績が含まれております。)における当社グループの事業環境について、ご報告いたします。

当連結会計年度における当社グループの根幹事業である金を取り巻く環境は、アメリカの雇用に係わる公表や、連邦公開市場委員会(FOMC)による量的緩和に係る方向、中国の信用収縮などの影響を受け、大変厳しい状況下で推移しました。
当連結会計年度の金価格は、2013年1月において1トロイオンス当たり1,600米ドル台後半で始まったものの、2月から3月にかけては一時1,600米ドルを割り込みました。4月中旬には、それまで1,500米ドル台半ばで推移していたものが、1,300米ドル台後半へと下落し、5月にかけて1,400米ドル台へと回復したものの、6月下旬には、過去3年間で最も低い1,200米ドル台を割り込む水準へと再度下落しました。以降、10月までは、おおよそ1,300米ドルと1,400米ドルを挟んだ推移を見せておりましたが、年末11月から12月にかけては下落し、12月下旬において1,200米ドルを僅かに超える価格となりました。
他方、米ドル為替相場は、年初1月を87円台で迎え、2月以降は円安基調が強まり、5月には100円台となり、以降90円台後半と100円台前半での動きを続け、11月以降はおおむね100円台を超えて推移しました。

続きまして、当社グループの北米におきます金生産事業の概況について、ご報告いたします。
当社グループでは、米国ネバダ州にスタンダード鉱山及びフロリダキャニオン鉱山の2つの金鉱山を保有しており、両鉱山での金生産事業を主たる事業としております。金生産事業は、次ページの図表にありますとおり、「採掘」~「破砕」~「リーチパッド(野積集積場)への積上げ」~「浸出液の撒布」~「活性炭への吸着」~「活性炭からの脱着」~「精金」といった流れを経た後に、金銀塊である「青金(ドーレ)」を精製するものです。青金は、外部精錬業者によって、金及び銀地金に精錬され、当社グループはこの金及び銀地金を、現地の金融機関に販売しております。




当連結会計年度における主な生産事業活動は、以下のとおりとなりました。なお、北米での主たる生産は、スタンダード鉱山にて行っており、フロリダキャニオン鉱山におきましては、既存のリーチパッドからの浸出と回収を継続実施してまいりました。


① 「採掘(Mining)」

スタンダード鉱山サウスピット並びにノースエクスパンションピット区域での採掘を計画どおり実施いたしました。その結果、金及び銀が濃集している鉱石と、鉱石としての価値がないため廃棄されるずり(廃石)を合計した総採掘量は約13百万トン、採掘鉱石量は約5.23百万トンとなりました。鉱石の平均品位は計画を上回ったものの鉱石採掘量が当初計画を若干下回り、採掘金量(当初より回収を見込んでいない金も含めた、採掘した鉱石中に賦存する金量。積上げ、浸出、精金の工程を経て精製される青金や、精錬業者により製錬された金地金とは異なります。)は計画を下回る結果となりました。

② 「破砕(Crushing)」及び「リーチパッド(Leach Pad)」

破砕鉱石量は約5.67百万トンとなり、破砕した後にリーチパッド(野積集積場)に積み上げました。この積み上げた鉱石に、希シアン溶液を撒布し(前ページ図表上にあります「浸出液」)、金及び銀を浸出させます。これはヒープ・リーチングと呼ばれ、低品位酸化鉱石からの金の回収に、今日では多く用いられている手法であります。当連結会計年度中、当社グループ鉱山では、年間約25百万トンの希シアン溶液を撒布しました。
金を胚胎した希シアン溶液は、「プレグナントポンド」と呼ばれる設備へ集められます。その後、「カーボンプラント」と呼ばれる設備で、活性炭に吸着させることによって、金及び銀を回収します。金を回収した希シアン溶液は、シアン濃度を調整した後に、循環的にリーチパッドに撒布します。

③ 「精金プラント(Refinery)」

精金プラントでは、ストリッピング(活性炭からの金及び銀の引きはがし処理)、電解、火入れなどの工程を経て、金及び銀を回収し、金銀品位94%程度の青金(ドーレ)を精製します。当連結会計年度におきましては、スタンダード鉱山及びフロリダキャニオン鉱山の2つの鉱山を合わせて、59,568オンスの金を含む青金(ドーレ)を精製しました。

探鉱事業におきましては、2つの生産鉱山の鉱区内及び周辺部におけるリザーブ(可採粗鉱量)、リソース(埋蔵鉱量。予想鉱量は含まない)の増加を主目的とした探鉱調査を行いました。
加えまして、今後の生産量増加のために不可欠な、金山会社又は金山の投資・買収のための調査・検討等を鋭意行いました。

以上の結果、当連結会計年度の金生産量は59,568オンス(前年同期比36.7%増)、売上高は8,384百万円(同43.2%増)、営業利益は1,961百万円(同79.9%増)、経常利益は941百万円(同231.0%増)、当期純利益は538百万円(同106.4%増)となりました。

(注)上記金額には消費税等は含まれておりません。


(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ437百万円(前年同期は12百万円の減少)増加し、684百万円(同246百万円)となりました。
当連結会計年度に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金は、1,730百万円(前年同期は90百万円)増加しました。これは主にたな卸資産の増加による資金の減少があったものの、税金等調整前当期純利益及び減価償却費により資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金は、834百万円(前年同期は407百万円)減少しました。これは主に差入保証金の差入による支出並びに有形固定資産の取得による支出によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は、557百万円(前年同期は271百万円の増加)となりました。これは主に前受金の受入による収入、ロイヤリティー債務の受入による収入並びに短期借入れによる収入があったものの、これらを上回る長期借入金及び短期借入金の返済があったことによるものであります。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E03369] S10029CI)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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