ぴあ株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀の金融緩和などにより、企業収益の改善、個人消費の増加等、景気は緩やかな回復基調で推移し、国内レジャー・エンタテインメント市場におきましても、引き続き底堅く推移しました。
このような状況下、前期に策定しました中期事業計画の2年目である当連結会計年度における当社グループの連結業績は、インターネットでのチケット販売が好調に推移する等、当初計画を大幅に上回るかたちで過去最高の売上を記録し、利益も大幅に伸張しました。
特にチケット販売サービスにおいては、大型興行を中心に音楽・演劇・スポーツ・レジャーなど様々なジャンルで年間を通じて好調に推移しました。中でも、当社も出資参画した昨年11月のポール・マッカートニーや今年3月のザ・ローリング・ストーンズの来日公演の成功は、当社の収益拡大に貢献しております。
また、「チケットぴあ」でのインターネット販売が、2011年に開設したスマートフォン専用サイトの利用率の高まりとともに伸長しており、同サービスを利用する際にご登録いただいている「ぴあ会員」が今年3月に1,500万人を突破しました。昨年8月には「チケットぴあ」Webサイトでの購入金額に応じてポイントが貯まり、様々なジャンルのイベントチケット等とお引き替えいただける「ぴあポイント」サービスを開始するなど、会員の皆様に対し、より質の高いサービスを提供するとともに、利便性の向上に努めております。
加えて、昨年5月に業務提携契約を締結したKDDI株式会社とは、「auスマートパス」会員向けのチケット先行販売を実施する他、スマートフォン向けエンタテインメントサイト「uP!!!」の開設や音楽・映画の各種イベント開催など両社による取り組みが拡大しております。
以上の結果、当社グループの当期の業績は、連結売上高1,281億38百万円(対前年同期比114.5%)、営業利益8億99百万円(対前年同期比5億18百万円良化)、経常利益8億99百万円(対前年同期比5億48百万円良化)、当期純利益8億13百万円(対前年同期比4億30百万円良化)と大幅な増収増益となりました。
売上に貢献した主なイベントや商品は次のとおりであります。

「東方神起」、「SUPER JUNIOR」
「Animelo Summer Live 2013」
「ももいろクローバーZ」
「a-nation」、「AAA」
「KARA」、「Perfume」
「オーヴォ」
「松任谷由実」、「ポルノグラフィティ」
「浜崎あゆみ」
「ポール・マッカートニー」※当社出資興行
「ウォーキング・ウィズ・ダイナソー」※当社出資興行
「ザ・ローリング・ストーンズ」※当社出資興行

「夏ぴあ」「秋ぴあ」「冬ぴあ」「春ぴあ」(首都圏版/関西版/東海版)
「花火ぴあ」(首都圏版/関西版)
「食本」シリーズ(池袋、銀座・有楽町、六本木等)
「氷室京介ぴあ」、「軍師・官兵衛ぴあ」
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローでの12億80百万円の減少、投資活動によるキャッシュ・フローでの5億95百万円の減少及び財務活動によるキャッシュ・フローでの8億14百万円の減少により、前連結会計年度末と比べ26億90百万円減少し、当連結会計年度末には、162億92百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、使用した資金は、12億80百万円(前連結会計年度は38億92百万円の収入)となりました。この主要因は、税金等調整前当期純利益が7億25百万円、減価償却費が5億19百万円、売上債権の増加が9億50百万円、仕入債務の減少が21億69百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は、5億95百万円(前連結会計年度は4億44百万円の支出)となりました。この主要因は、無形固定資産の取得による支出が5億44百万円、有形固定資産の取得による支出が32百万円であったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は、8億14百万円(前連結会計年度は3億24百万円の支出)となりました。この主要因は、金融機関への借入金の返済による支出が7億25百万円であったことによるものであります。