株式会社湖池屋 研究開発活動 (2014年6月期)

当社グループは、変化し続ける消費者ニーズに対応していくため、製品づくりから広告宣伝、販売促進の企画までの諸活動を、製品の付加価値を高める「研究開発活動」と位置づけ、組織的に取り組んでおります。
また、中・長期的な取り組みとして新たな食シーンを創造し続けていくため、スナック部門、タブレット部門の各分野別に研究活動を行なっております。
なお、当連結会計年度における研究開発費は420百万円であります。

(1) スナック部門
当連結会計年度におきましては、オンリーワンブランドである「カラムーチョ」「すっぱムーチョ」を強化するため、「カラムーチョ」ではワサビや明太子などチリとは異なる辛さの製品を発売し、「すっぱムーチョ」ではフライ方法やカット形状の異なる製品を発売いたしました。
更に、2014年2月に新ブランド「頑固あげポテト」を開発し、50年以上前となる創業時のポテトチップスの特徴であった絶妙な堅さを釜揚げ製法で現代に再現した食感や、ブランドコンセプトに合わせた和風のフレーバーが消費者の支持を得ました。
その他のポテトチップスでは、新ブランド「ザ・ポテリカン」で波型のチップス形状に合う濃い目のフレーバーを開発するとともに、日本各地の味紀行シリーズとして北海道や沖縄の特産物を使用した製品を開発いたしました。
コーンスナックにおきましては、新ブランドとして生地やチップスのサイズに工夫をした新ブランド「トルティアチップス」を開発し、「アボカドクリームチーズ」を主たるフレーバー製品として季節ごとの新フレーバー製品を発売いたしました。
また、ロングセラーブランド「ポリンキー」ではコーンのサクサク感がよりアップするようリニューアルするとともに、「スコーン」ではウコンドリンクの含有成分として知られる“ウコン”を加えた「ウコーン」を開発いたしました。
“激辛”をコンセプトとした製品「ゲキカラリアット」は、通常の辛味系スナックでは物足りない消費者に向けて、激辛とうがらし“ハバネロ”を使用してインパクトのある辛さを提案いたしました。
海外向け製品では日本でのオンリーワンブランドを導入しておりますが、単純に現地化するのではなく日本で長く支持されている核となる部分を変えることなく現地の嗜好や風土に合わせた味やパッケージを開発しており、当連結会計年度におきましては台湾で「すっぱムーチョ」を発売いたしました。
スナック部門の研究開発におきましては、業務・資本提携しております日清食品ホールディングス株式会社とも協働し、新技術・新素材のスナック開発や品質向上に取り組んでおります。日清食品株式会社のノンフライめんの技術を応用したノンフライポテトチップスを約2年にわたって研究しておりましたが、2013年7月に製品化に至りました。生のじゃがいもの風味を活かすことにこだわった製品で、オンリーワンブランドと掛け合わせた「ノンフライすっぱムーチョ」も発売し、ノンフライスナックカテゴリーの確立を目指しました。

(2) タブレット部門
当連結会計年度の研究活動としましては、口腔内を含む消化管に存在する細菌について網羅的な解析を行なうとともに、プロバイオティクス学会においてプロバイオティクスを用いた口腔疾患予防に関する世界各国の研究成果について報告いたしました。

今後も当社グループは、オンリーワンブランドの強化を進めるとともに、新技術の開発を進め、独創的でユニークな製品を世に送り出してまいります。