有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10023GX
株式会社 北越銀行 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2014年3月期)
当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。
1 経営成績の分析
(1) 損益状況
当連結会計年度は、経費の削減に努めたものの、実質与信関係費用が増加したことなどから、当期純利益は前連結会計年度比1,016百万円減少し4,838百万円となりました。
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | ||
連結業務粗利益 | 34,981 | 32,422 | △2,559 | |
資金運用収支 | 26,877 | 25,934 | △943 | |
役務取引等収支 | 3,626 | 3,638 | 12 | |
その他業務収支 | 4,477 | 2,849 | △1,628 | |
営業経費 | 24,412 | 23,966 | △446 | |
貸倒償却引当費用 | ① | 1,933 | 3,212 | 1,279 |
貸出金償却 | 1,241 | 691 | △550 | |
個別貸倒引当金繰入額 | 751 | 2,297 | 1,546 | |
一般貸倒引当金繰入額 | △377 | 109 | 486 | |
バルクセール売却損 | 3 | 21 | 18 | |
その他の債権売却損等 | 314 | 92 | △222 | |
貸倒引当金戻入益 | ② | ― | ― | ― |
償却債権取立益 | ③ | 440 | 559 | 119 |
株式等関係損益 | 642 | 3,015 | 2,373 | |
その他 | 758 | 424 | △334 | |
経常利益 | 10,477 | 9,242 | △1,235 | |
特別損益 | △250 | △599 | △349 | |
税金等調整前当期純利益 | 10,227 | 8,643 | △1,584 | |
法人税、住民税及び事業税 | 1,865 | 2,207 | 342 | |
法人税等調整額 | 2,193 | 1,365 | △828 | |
少数株主利益 | 313 | 231 | △82 | |
当期純利益 | 5,854 | 4,838 | △1,016 | |
(参考) 実質与信関係費用(①-②-③) | 1,493 | 2,652 | 1,159 |
(2) 業務粗利益
資金運用収支は、貸出金利息が減少したことなどから前連結会計年度比943百万円減少し25,934百万円となりました。また、役務取引等収支は前連結会計年度比12百万円増加し3,638百万円、その他業務収支は前連結会計年度比1,628百万円減少し2,849百万円となりました。
以上の結果、連結業務粗利益は前連結会計年度比2,559百万円減少し32,422百万円となりました。
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | ||
資金運用収支 | 26,877 | 25,934 | △943 | |
資金運用収益 | 28,610 | 27,638 | △972 | |
資金調達費用 | 1,732 | 1,704 | △28 | |
役務取引等収支 | 3,626 | 3,638 | 12 | |
役務取引等収益 | 6,463 | 6,729 | 266 | |
役務取引等費用 | 2,836 | 3,090 | 254 | |
その他業務収支 | 4,477 | 2,849 | △1,628 | |
その他業務収益 | 11,435 | 12,650 | 1,215 | |
その他業務費用 | 6,958 | 9,800 | 2,842 | |
連結業務粗利益 | 34,981 | 32,422 | △2,559 |
(3) 実質与信関係費用
実質与信関係費用は、前連結会計年度比1,159百万円増加し2,652百万円となりました。
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | ||
貸倒償却引当費用 | ① | 1,933 | 3,212 | 1,279 |
貸出金償却 | 1,241 | 691 | △550 | |
個別貸倒引当金繰入額 | 751 | 2,297 | 1,546 | |
一般貸倒引当金繰入額 | △377 | 109 | 486 | |
バルクセール売却損 | 3 | 21 | 18 | |
その他の債権売却損等 | 314 | 92 | △222 | |
貸倒引当金戻入益 | ② | ― | ― | ― |
償却債権取立益 | ③ | 440 | 559 | 119 |
実質与信関係費用(①-②-③) | 1,493 | 2,652 | 1,159 |
(4) 株式等関係損益
株式等関係損益は、前連結会計年度比2,373百万円増加し3,015百万円となりました。
前連結会計年度 (百万円)(A) | 当連結会計年度 (百万円)(B) | 増減(百万円) (B)-(A) | |
株式等関係損益 | 642 | 3,015 | 2,373 |
株式等売却益 | 949 | 3,133 | 2,184 |
株式等売却損 | 144 | 1 | △143 |
株式等償却 | 163 | 116 | △47 |
2 財政状態の分析
(1) 貸出金
貸出金(連結)は、個人ローン及び法人向け貸出金が堅調に推移したことなどから前連結会計年度末比36,008百万円増加し1,416,631百万円となりました。
前連結 会計年度末 (百万円) | 当連結 会計年度末 (百万円) | 前連結 会計年度末比 (百万円) | ||
貸出金(連結) | 1,380,623 | 1,416,631 | 36,008 | |
貸出金(単体) | 1,386,722 | 1,423,505 | 36,783 | |
うち新潟県内(単体) | 1,099,326 | 1,112,136 | 12,810 |
金融再生法開示債権額は、前連結会計年度末比1,898百万円減少し36,231百万円、不良債権比率は2.49%となりました。
(金融再生法開示債権)
前連結 会計年度末 (百万円) | 当連結 会計年度末 (百万円) | 前連結 会計年度末比 (百万円) | ||
破産更生債権及びこれらに準ずる債権 | 6,969 | 5,413 | △1,556 | |
危険債権 | 28,568 | 28,559 | △9 | |
要管理債権 | 2,591 | 2,258 | △333 | |
小計 | (A) | 38,129 | 36,231 | △1,898 |
正常債権 | 1,379,991 | 1,418,396 | 38,405 | |
債権額合計 | (B) | 1,418,120 | 1,454,628 | 36,508 |
不良債権比率(%) (A)÷(B) | 2.68 | 2.49 | △0.19 |
(2) 有価証券
有価証券は、国債や地方債、社債は減少しましたが、その他の証券が増加したことから前連結会計年度末比22,964百万円増加し854,885百万円となりました。
前連結 会計年度末 (百万円) | 当連結 会計年度末 (百万円) | 前連結 会計年度末比 (百万円) | ||
有価証券 | 831,921 | 854,885 | 22,964 | |
国債 | 477,625 | 459,214 | △18,411 | |
地方債 | 141,505 | 118,556 | △22,949 | |
社債 | 140,745 | 115,981 | △24,764 | |
株式 | 25,456 | 25,591 | 135 | |
その他の証券 | 46,589 | 135,542 | 88,953 |
(注) 「その他の証券」には、外国債券を含んでおります。
(3) 預金等(預金+譲渡性預金)
預金等(連結)は、新潟県内の預金が増加したことを主因に、前連結会計年度末比95,698百万円増加し2,281,634百万円となりました。
前連結 会計年度末 (百万円) | 当連結 会計年度末 (百万円) | 前連結 会計年度末比 (百万円) | ||
預金等(連結) | 2,185,936 | 2,281,634 | 95,698 | |
預金等(単体) | 2,190,733 | 2,287,054 | 96,321 | |
うち新潟県内(単体) | 2,127,760 | 2,219,726 | 91,966 |
(4) 繰延税金資産
繰延税金資産は、前連結会計年度末比1,459百万円増加し2,693百万円となりました。
なお、繰延税金資産の計上にあたっては、安定的な収益確保による今後の回収可能性について、監査法人による十分な検証を踏まえております。
前連結 会計年度末 (百万円) | 当連結 会計年度末 (百万円) | 前連結 会計年度末比 (百万円) | ||
(発生原因別内訳) | ||||
繰延税金資産合計 | 9,957 | 10,125 | 168 | |
貸倒引当金 | 6,022 | 4,895 | △1,127 | |
退職給付引当金 | 2,664 | ― | △2,664 | |
退職給付に係る負債 | ― | 4,338 | 4,338 | |
株式等償却 | 1,519 | 1,287 | △232 | |
減価償却資産 | 661 | 644 | △17 | |
税務上の繰越欠損金 | 18 | 21 | 3 | |
その他 | 2,209 | 2,157 | △52 | |
評価性引当額 | △3,139 | △3,220 | △81 | |
繰延税金負債合計 | △8,722 | △7,431 | 1,291 | |
その他有価証券評価差額金 | △8,712 | △7,422 | 1,290 | |
その他 | △10 | △9 | 1 | |
繰延税金資産の純額 | 1,234 | 2,693 | 1,459 |
3 キャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは預金等(譲渡性預金を含む)の増加などにより107,935百万円の流入(前連結会計年度は9,696百万円の流出)となりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローは有価証券の取得が売却・償還を上回ったことなどにより36,816百万円の流出(前連結会計年度は35,856百万円の流入)、財務活動によるキャッシュ・フローは配当金の支払などにより2,082百万円の流出(前連結会計年度は2,142百万円の流出)となりました。以上の結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末比69,020百万円増加し、156,109百万円となりました。
4 連結自己資本比率(国内基準)
当連結会計年度末の連結自己資本比率(国内基準)は11.02%となりました。
なお、バーゼルⅢが導入されたことにより、当連結会計年度末から新基準により算出しております。
当連結会計年度末 (百万円) | |
コア資本に係る基礎項目 (A) | 102,527 |
コア資本に係る調整項目 (B) | ― |
自己資本額 (A)-(B) (C) | 102,527 |
リスク・アセット (D) | 930,142 |
連結自己資本比率(国内基準)=C/D×100(%) | 11.02 |
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