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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10024TA

有価証券報告書抜粋 不二製油グループ本社株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社は長年積み重ねてきた研究成果と先進の技術力を生かし、植物性油脂と大豆および大豆たん白を基礎とする新しい機能を持つ食品素材の開発に取り組んでおります。「自然の良さを生かしながら自然を超える製品を」、「多様化する食生活のニーズに応える製品を」を方針として、グローバル展開に向けた独創性のある製品の開発に注力しております。
当連結会計年度は、カンパニー制から本部制への組織改革に合わせ、基盤研究所、食品素材研究所、食品応用研究所、知的財産室および新設の研究戦略室を配置した研究開発本部として再編しました。
研究開発本部では、基礎研究・素材開発・応用開発に係る3研究所が三位一体となり、グローバル展開に向けた研究開発を、生産技術開発部ではコア技術の強化・革新に関する研究開発を、それぞれの使命に対し責任を持ってスピード感ある活動を進めております。また、大学等の公的研究機関との共同研究も積極的に行っております。
なお、当社グループでは、当社以外のグループ各社においても、素材開発・応用開発を行っております。また個別のユーザーへ対応した開発も、積極的に行っております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は、39億30百万円であります。

研究開発活動の概要は次のとおりであります。
(油脂部門)
安全安心で環境に配慮した油脂の製造技術、新機能を有する油脂製品およびその最適な応用法に関する研究開発を通して、お客様のご要望をかたちにし、新しいおいしさの創造に貢献しております。
当連結会計年度の主な成果としては、組合せ菓子における油脂移行耐性や固化特性を改良したチョコレート用油脂の開発・製品化を行い、市場で高評価を得ております。また、乳風味をより感じやすくなるような油脂素材の開発も実施し、お客様の乳原料高騰対策に貢献できるように努めております。さらに、パーム油や液体油の加熱調理中の着色を低減する技術を開発し、限られた油脂資源を有効にご利用いただけるようになりました。
当部門の研究開発費は6億18百万円であります。

(製菓・製パン素材部門)
チョコレートやホイップクリーム、マーガリン、チーズ様素材、パイ製品等、製菓・製パン用素材を中心にした新技術・新製品開発、およびソフト開発を行っております。
当連結会計年度の主な成果としては、チョコレートにおいては、焼きチョコの市場評価が進むとともに、製菓用チョコレートおよびアイス用機能性コーティングが順調に推移しました。クリームにおいては、さらなるおいしさを追求し製菓用ホイップクリームのリニューアルや新ブランド「Class-F」の製品開発に取り組みました。マーガリンにおいては、パンのソフナー効果を向上させた練り込み油脂の開発、さらにチーズ様素材では軟らかいソース状の製品やシュレッド等の新形状の品揃えを拡充し、これまでの製菓・製パン用途だけでなく、調理加工食品用途等幅広い用途でお使いいただけるよう製品開発を進めてまいりました。また、これら製品開発に加え新しいソフトアプリケーションの開発を行い、お客様への総合的な提案活動を実施しております。
当部門の研究開発費は14億32百万円であります。


(大豆たん白部門)
大豆たん白、大豆たん白食品、豆乳、大豆多糖類、大豆イソフラボン他大豆関連製品の開発を行っております。
当連結会計年度の主な成果としては、世界初の豆乳の分離分画技術、USS(ウルトラソイセパレーション)製法で加工された豆乳クリームおよび低脂肪豆乳は、風味の面から調理加工分野にて高い評価をいただくことができました。また、これらUSS素材(豆乳クリームおよび低脂肪豆乳)の特性を生かし、これまでに無かったドレッシング、ホイップクリーム、フィリング等が誕生し、大豆加工素材として新しい分野への展開が進んでおります。植物性の組織状たん白素材は、薄切り牛肉様、ツナ様、エビ様など、大豆ミートとしての高品質化、バラエティー化を進め、動物性資源の代替の可能性を高めました。また、たん白補給、高齢化社会に対応すべく、大豆たん白粉末、大豆イソフラボン素材を、応用されやすいよう改質するほか、高齢者が喫食しやすい食品、柔らかい食感の冷凍流通豆腐、がんもどきなどの大豆たん白食品を開発し、一部UDF(ユニバーサルデザインフード)としても展開しました。大豆多糖類においては、引き続き国内外における飲料分野や国内市場での麺および米飯用品質改良剤分野での使用が好調であります。
当部門の研究開発費は12億75百万円であります。

(全社(共通))
基盤研究所では、「おいしさと健康」をキーワードに、安全性に優れ、健康の維持に効果の高い食品素材の開発および新規事業に繋がる新しい技術の開発に取り組んでおります。
当連結会計年度の主な成果としては、「おいしさ」に関する研究として、チョコレートやクリームといった油脂加工食品や、新規大豆分画技術であるUSS(ウルトラソイセパレーション)製法を利用した豆乳クリームのおいしさの解明研究に取り組み、一定の成果が得られました。また「健康」に関する研究開発として、大豆ペプチドの認知機能や抗炎症に対する研究に取り組み、大豆ペプチドがこれらの機能に優れた効果があることを確認できました。特に、大豆ペプチドの認知機能保護効果(信州大学との共同研究)については、今年度の農芸化学会にてトピックス賞を受賞し、今後の高齢者における認知機能の低下への貢献が期待される成果を得ることができました。新規事業に繋がる技術においては、今まで利用されていない新規原料から機能性成分を取り出す技術の確立や、機能性成分の安定性向上技術の研究を通じて、将来の国内および海外における事業化を見据えた取り組みを行っております。
当部門の研究開発費は6億3百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00431] S10024TA)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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