シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002D8Z

有価証券報告書抜粋 味の素株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1)業績
当期における世界経済は、米国では緩やかな景気回復傾向にあり、欧州では景気は持ち直しの兆しがみられるものの、新興国における経済成長の鈍化の影響もあり、全体として弱い回復となりました。
わが国経済は、長引く円高が是正され、個人消費や設備投資に持ち直しの動きが見られ、景気は緩やかながら回復しつつあります。食品業界におきましては、食品原料の価格が依然として高い水準にあるものの、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の影響がみられました。
このような環境下にありまして、味の素グループは、2011年からの3年間を「確かなグローバルカンパニー」
となるための基盤作りの期間と位置づけ、「グローバル成長」、「R&Dのリーダーシップ」という二つのドライバ
ーが導く成長と、「量から付加価値へ」、「利益からキャッシュへ」、「資本効率視点を高め、株主価値の向上へ」
の三つの事業構造強化策に着実に取り組んできました。
以上の結果、当期の連結売上高は、前第2四半期連結累計期間まで計上されていたカルピス株式会社(以下、カルピス社)製品の売上げがなくなったことに加え、第2四半期連結会計期間から持分法適用会社であるエイワイファーマ株式会社(以下、エイワイファーマ社)に輸液・透析事業を移管し、当該事業の売上げがなくなった影響があるものの、円安の影響もあり、前期を63億円上回る9,913億円(前期比100.6%)となりました。当期の営業利益は、飼料用アミノ酸事業の減益に加えて、カルピス社製品の影響等により、前期を86億円下回る625億円(前期比87.8%)となり、同経常利益は前期を76億円下回る695億円(前期比90.1%)、同当期純利益は前期を55億円下回る427億円(前年比88.5%)となりました。
なお、概ね、2014年2月14日付「2014年3月期 通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」にて公表した通期連結業績予想数値どおりの結果となりました。

当期のセグメント別の概況
売上高
(億円)
前期増減
(億円)
前期比営業利益
(億円)
前期増減
(億円)
前期比
国内食品3,375△54086.2%274△5284.0%
海外食品2,932478119.5%25245121.9%
バイオ・ファイン2,285243111.9%65△7845.4%
医薬512△20271.7%386120.3%
その他80884111.7%△4△8-
合計9,91363100.6%625△8687.8%
(注)1.2012年10月1日にカルピス社の株式を譲渡したことに伴い、前第3四半期連結会計期間(2012年10月1日~2012年12月31日)から同社を連結の範囲から除外しておりますが、前期の国内食品セグメントには同社の業績が含まれております。
(注)2.国内外の食品加工業向け「アクティバ®」類、天然系調味料および冷凍食品は、国内食品セグメントに区分されております。
(注)3.第1四半期連結会計期間より、バイオ・ファインセグメントの「医薬中間体」を「製薬カスタムサービス」に名称を変更しております。
(注)4.各セグメントの主要製品につきましては、「第5 経理の状況 1 (1)連結財務諸表 (セグメント情報等) 1.報告セグメントの概要」をご参照ください。


① 国内食品セグメント
国内食品セグメントの売上高は、前第2四半期連結累計期間まで計上されていたカルピス社製品の売上げがなくなった影響等のため、前期を540億円下回る3,375億円(前期比86.2%)となり、営業利益は、前期を52億円下回る274億円(前期比84.0%)となりました。
なお、カルピス社製品の影響を除くと、売上高は、家庭用の調味料・加工食品や冷凍食品の売上げが伸びたことに加え、消費税率引上げに伴う駆け込み需要の影響等もあり、前期を53億円上回る3,375億円(前期比 101.6%)となりましたが、営業利益は、原材料等の仕入価格の上昇に伴うコスト増等により、前期を4億円下回る274億円(前期比98.3%)となりました。

家庭用は、テレビ広告と連動した販促活動を展開した「ほんだし®」や中華合わせ調味料「Cook Do®(クックド
ゥ)」の売上げが拡大しました。また、キューブ状の鍋用調味料「鍋キューブ®」の売上げが前期を大きく上回り、
チューブタイプのペースト中華調味料「Cook Do®(クックドゥ)」香味ペーストや和風・洋風の合わせ調味料
「Cook Do®(クックドゥ)きょうの大皿」、マヨネーズ類も売上げが前期を上回りましたが、ギフト類の売上げが
前期を大幅に下回ったため、全体としては減収となりました。
業務用は、外食用製品は、米・肉等素材の食感を向上させたり、コクを引き出したりする機能型食品の売上げの
伸長はあったものの、チルドサラダ等の販売が減少したこと等により、売上げは前期を下回りました。食品用酵素
製剤「アクティバ®」および天然系調味料は、為替の影響に加え、海外の販売が好調に推移したことにより、前期の
売上げを上回り、全体としては増収となりました。
以上の結果、全体としては減収となりました。

家庭用は、テレビ広告と連動した販促活動を展開した「ギョーザ」や「洋食亭®」ハンバーグシリーズの売上げが
前期を上回りましたが、「やわらか若鶏から揚げ」等が伸び悩み、前期並みの売上げとなりました。
業務用は、国内大手需要家への販売が増加し、増収となりました。
海外では、北米において冷凍米飯および焼きそば等の冷凍麺が大幅な増収となりました。
以上の結果、全体としては増収となりました。

② 海外食品セグメント
海外食品セグメントの売上高は、為替の影響に加え、コンシューマーフーズが現地通貨ベースでも増収となり、前期を478億円上回る2,932億円(前期比119.5%)となりました。営業利益も、加工用うま味調味料の販売価格低下等の影響はあったものの、為替の影響、コンシューマーフーズの増収等により、前期を45億円上回る252億円(前期比121.9%)となりました。

アジアでは、ベトナムやインドネシア、フィリピンにおけるうま味調味料「味の素®」、タイにおける風味調味料
「RosDee®(ロッディー)」、インドネシアにおける風味調味料「Masako®(マサコ)」、ベトナムにおける風味調味
料「Aji-ngon®(アジゴン)」、および即席麺の現地通貨ベースでの売上げが前期を上回り、大幅な増収となり
ました。
米州では、ブラジルにおける風味調味料「Sazón®(サゾン)」等の現地通貨ベースでの売上げが前期を上回った
ことにより、大幅な増収となりました。
欧州・アフリカでは、ポーランドにおける即席麺等の現地通貨ベースでの売上げが前期を上回ったことにより、
大幅な増収となりました。
以上の結果、全体として大幅な増収となりました。

国内では、食品加工業向け「味の素®」および核酸の販売価格が低下したため、減収となりました。
海外では、競合会社の増産に伴い、食品加工業向け「味の素®」および核酸の販売価格が低下したものの、食品加
工業向け「味の素®」の販売数量が増加したことにより、増収となりました。
以上の結果、全体としては増収となりました。

③ バイオ・ファインセグメント
バイオ・ファインセグメントの売上高は、為替の影響に加え、第1四半期連結会計期間から連結子会社となった味の素アルテア社の売上げが加わり、医薬用・食品用アミノ酸や化成品の売上げも伸び、前期を243億円上回る2,285億円(前期比111.9%)となりました。営業利益は、医薬用・食品用アミノ酸や化成品の売上げが伸長したことにより増益となったものの、飼料用アミノ酸が販売価格の下落の影響を受けて大幅な減益となり、前期を78億円下回る65億円(前期比45.4%)となりました。


スレオニンおよびトリプトファンは、販売価格が前期を下回ったものの販売数量が増加し、大幅な増収となりましたが、リジンは、販売価格が前期を大幅に下回り、販売数量も前期を下回って減収となったため、全体の売上げは、前期並みとなりました。

医薬用・食品用アミノ酸は、国内・海外ともに大幅な増収となりました。
甘味料は、南米におけるアスパルテームを使用した粉末ジュース「Refresco MID®(リフレスコ ミッド)」の現
地通貨ベースでの売上げが増加したこと等を受けて増収となりました。
医薬品原薬・中間体の製造開発受託事業を行う製薬カスタムサービスは、味の素アルテア社の売上げが加わり、
大幅な増収となりました。
以上の結果、全体としては大幅な増収となりました。

コンピュータ用の層間絶縁フィルムは、高付加価値品等の売上げが大きく伸長し、大手需要家向けの化粧品原料
の売上げも前期を上回り、大幅な増収となりました。

④ 医薬セグメント
医薬セグメントの売上高は、第2四半期連結会計期間から持分法適用会社であるエイワイファーマ社に輸液・
透析事業を移管し、当該事業の売上げがなくなったこと等により、前期を202億円下回る512億円(前期比
71.7%)となりました。営業利益は、売上高の減少があったものの、輸液・透析事業のエイワイファーマ社
への移管等による事業構造強化の結果、前期を6億円上回る38億円(前期比120.3%)となりました。
自社販売品は、2012年7月から販売を開始した胃炎・潰瘍治療剤「マーズレン®」および2013年6月から
販売を開始した経口腸管洗浄剤「モビプレップ®」の貢献等があったものの、輸液・透析事業の売上げがなくなった
こともあり、大幅な減収となりました。
提携販売品は、競合品の影響により、糖尿病治療薬「ファスティック®」等のナテグリニド類の売上げが前期
を大きく下回り、骨粗鬆症治療剤「アクトネル®」等のリセドロネート類の売上げも前期を下回り、減収となり
ました。

⑤ その他
その他の事業の売上高は、前期を84億円上回る808億円(前期比111.7%)となり、物流事業の採算の低下等により、全体としては前期を8億円下回る4億円の営業損失となりました。

(2)キャッシュ・フロー
当期の連結キャッシュ・フローの状況
(億円)

2013年3月期2014年3月期差額
営業活動によるキャッシュ・フロー885630△254
投資活動によるキャッシュ・フロー152△634△786
財務活動によるキャッシュ・フロー△744△552191
現金及び現金同等物に係る換算差額889△78
現金及び現金同等物の増減額381△547△928
連結の範囲の変更による増加額-00
現金及び現金同等物の期末残高1,8471,300△547

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、630億円の収入(前期は885億円の収入)となりました。税金等調整前当期純利益が733億円、減価償却費457億円でした。2012年10月にカルピス社の株式を譲渡したこと等により法人税等の支払額が402億円となり、前期より大幅に増加しました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、634億円の支出(前期は152億円の収入)となりました。有形固定資産の取得に加え、アルテア・テクノロジーズ社(以下、アルテア社)の株式取得による支出がありました。一方、前期はカルピス社株式売却収入がありました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、自己株式の取得等もあり552億円の支出(前期は774億円の支出)となりました。

以上の結果、当期末における現金及び現金同等物の残高は、前期に比べ547億円減少し1,300億円となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00436] S1002D8Z)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。