有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10021FT
京王電鉄株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)
(1) 業績
7〔財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕に記載しているとおり、当連結会計年度の連結営業収益は4,079億8千5百万円(前年同期比2.8%増)、連結営業利益は330億7千3百万円(前年同期比18.0%増)、連結経常利益は302億4千4百万円(前年同期比23.3%増)、連結当期純利益は161億9千7百万円(前年同期比9.8%増)となりました。セグメントごとに主な営業成績を以下に記載いたします。
〔運輸業〕
① 営業概況
鉄道事業では、調布駅付近連続立体交差事業について、国領駅および布田駅の駅舎本設工事が完了したほか、地下化にともない使用されなくなった地上の鉄道施設の撤去を進めました。京王線(笹塚駅~仙川駅間)連続立体交差事業については、都市計画事業認可がなされたほか、事業主体である東京都とともに事業実施に向けた手続きを進めました。構造物の耐震性向上については、盛土区間を対象とした耐震補強に着手したほか、引き続き高架橋柱や京王線多摩川橋梁の耐震補強を進めました。ホームドアについては、新宿駅1番線と2番線での使用を開始したことにより、昨年度使用を開始した3番線とあわせ、京王線新宿駅への整備が完了しました。サービス向上策については、「お客さま案内ディスプレイ」の全駅への設置が完了したほか、井の頭線車両の約半数にあたる14編成に設置した車両ビジョンを活用し、ニュースなどの情報番組の放映を本格的に開始するなど、お客様の利便性向上に資する設備の充実をはかりました。営業面では、「高尾山の冬そばキャンペーン」の実施やイメージキャラクター「プラットガール」による広告の展開などにより、お客様の誘致に努めました。このほか、京王の電車・バスが開業100周年を迎えたことを記念して、「子育てファミリーを中心にお楽しみいただける施設」をコンセプトとした、新しい「京王れーるランド」を開業しました。
バス事業では、路線バスにおいて、八幡山駅と小田急線経堂駅を結ぶ共同運行路線を新設しました。また、車内への公衆無線LANサービスの導入を引き続き進め、利便性の向上をはかりました。高速バスにおいては、南大沢駅・立川駅を起点とする飯田線(南大沢・立川~飯田)を新設したほか、松本線(新宿~松本)や富士五湖線(新宿~富士五湖)で増便を行い、利用機会の拡大に努めました。タクシー業では、妊産婦・乳児連れのお客様向けタクシー送迎サービス「はぴママサポートタクシー」を導入しました。
業種別 | 当連結会計年度 (25.4.1~26.3.31) (百万円) | 前年同期比 (%) |
鉄道事業 | 81,748 | 1.0 |
バス事業 | 33,955 | 2.7 |
タクシー業 | 12,909 | △1.7 |
その他 | 2,529 | 2.6 |
消去 | △4,541 | ― |
営業収益 | 126,600 | 1.0 |
営業利益 | 11,690 | 32.1 |
(うち鉄道事業)
種 別 | 単 位 | 当連結会計年度 (25.4.1~26.3.31) | 前年同期比 (%) | |
営業日数 | 日 | 365 | ― | |
営業粁 | 粁 | 84.7 | ― | |
客車走行粁 | 千粁 | 126,714 | 3.1 | |
輸送人員 | 定期 | 千人 | 368,582 | 2.1 |
定期外 | 〃 | 263,305 | △0.5 | |
計 | 〃 | 631,887 | 1.0 | |
旅客運輸収入 | 定期 | 百万円 | 33,593 | 2.1 |
定期外 | 〃 | 44,707 | △0.3 | |
計 | 〃 | 78,301 | 0.7 | |
乗車効率 | % | 41.8 | ― |
(注) 乗車効率の算出は | 延人粁 | によります。 |
客車走行粁×平均定員 |
② 業績
鉄道事業では、天候不良の影響や井の頭線における減少などがあったものの、雇用情勢の改善や消費税率引上げ前の定期券等の駆け込み購入による増加があったことなどにより、旅客運輸収入は前連結会計年度に比べ0.7%増(うち定期2.1%増、定期外0.3%減)となりました。バス事業でも、路線・高速で増収となりました。これらの結果、営業収益は1,266億円(前年同期比1.0%増)、営業利益は鉄道事業において、昨年度実施した調布駅付近連続立体交差事業の地下線への切替えにともなう固定資産除却費の減少などにより、116億9千万円(前年同期比32.1%増)となりました。
〔流通業〕
① 営業概況
百貨店業では、「京王百貨店」新宿店において、開店50周年である2014年度に向け「新・日常生活へ」をテーマとする全館改装を進めており、当期においては、3階および4階の婦人服フロアをリニューアルいたしました。
ストア業では、生鮮コンビニエンスストア「京王ストアエクスプレス」堀之内店をオープンいたしました。
ショッピングセンター事業では、本年4月、吉祥寺駅に約7割をエリア初出店となる店舗で構成した「キラリナ京王吉祥寺」をオープンいたしました。
生活雑貨関連用品の販売業では、流行の化粧品や文房具などを取りそろえた雑貨店「アートマン アートマン」を「キラリナ京王吉祥寺」内にオープンいたしました。
このほか、有名菓子店が月替わりで出店する「スイーツモード」を「京王八王子ショッピングセンター」内にオープンいたしました。
また、「京王パスポートカード」については、オリジナルカード「京王パスポートキラリナカード」を新たに発行し、新規会員の獲得に努めました。
業種別 | 当連結会計年度 (25.4.1~26.3.31) (百万円) | 前年同期比 (%) |
百貨店業 | 92,714 | 2.2 |
ストア業 | 37,027 | 1.5 |
書籍販売業 | 9,842 | △5.1 |
駅売店業 | 7,989 | △5.2 |
ショッピングセンター事業 | 10,548 | 0.2 |
その他 | 11,577 | 0.3 |
消去 | △6,460 | ― |
営業収益 | 163,239 | 1.1 |
営業利益 | 4,980 | △6.5 |
② 業績
百貨店業およびストア業では、景気回復を受けて個人消費が堅調に推移したことに加え、消費税率引上げ前の駆け込み需要を確実に取り込んだことなどにより増収となりました。これらの結果、営業収益は1,632億3千9百万円(前年同期比1.1%増)、営業利益は、「キラリナ京王吉祥寺」竣工にともなう不動産取得税の増などにより、49億8千万円(前年同期比6.5%減)となりました。
〔不動産業〕
① 営業概況
不動産賃貸業では、池ノ上駅改札階に直結し、住宅とワークスペースを組み合わせたスタイルの集合住宅「IKENOUE04」や、シングルからファミリーまで、さまざまな居室タイプを備えた「アコルト氷川台」が完成し、賃貸を開始するなど、引き続き賃貸資産の拡充に努めました。
不動産販売業では、調布多摩川および八王子みなみ野シティで新築戸建住宅「京王四季の街」を販売したほか、リノベーションを行った集合住宅「リノア相模原」などを販売しました。
業種別 | 当連結会計年度 (25.4.1~26.3.31) (百万円) | 前年同期比 (%) |
不動産賃貸業 | 30,211 | 2.8 |
不動産販売業 | 12,432 | 26.0 |
その他 | 1,078 | △8.5 |
消去 | △8,346 | ― |
営業収益 | 35,375 | 11.9 |
営業利益 | 10,251 | 10.4 |
② 業績
不動産賃貸業では、昨年度に取得した賃貸マンションが通期稼働したことなどにより増収となりました。また、不動産販売業では、「リビタ」で販売戸数が増加したことなどにより増収となりました。これらの結果、営業収益は353億7千5百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益は、102億5千1百万円(前年同期比10.4%増)となりました。
〔レジャー・サービス業〕
① 営業概況
ホテル業では、「京王プラザホテル(新宿)」において、ビジネス等で訪れる外国人客の満足度を高めることなどを目的として、南館28階から33階の客室および34階のクラブラウンジを改装のうえ、家具やアメニティ等を一新し、「プラザリュクス」、「リュクスラウンジ」としてリニューアルいたしました。また、お客様の利便性向上のため、「京王プラザホテル(新宿)」、「京王プラザホテル八王子」、「京王プラザホテル多摩」の全客室に無線LANを導入したことにより、昨年度導入した「京王プラザホテル札幌」とあわせ、京王プラザホテルチェーン全客室での利用が可能となりました。「京王プレッソイン」については、新宿の全館改装を実施したほか、港区赤坂において新店舗の建設に着手しました。
広告代理業では、京王線新宿駅と井の頭線吉祥寺駅に、大型液晶ディスプレイを新たに設置し、デジタルサイネージ(電子看板)を活用した広告を展開しました。
このほか、千歳烏山駅に来店型保険ショップ「京王ほけん倶楽部」、東京メトロ永田町駅構内にフランチャイズ店「カレーショップC&C」がそれぞれオープンいたしました。
また、高尾山口駅前において、日帰り温浴施設の建設を目的とした、温泉掘削工事を引き続き進めました。
業種別 | 当連結会計年度 (25.4.1~26.3.31) (百万円) | 前年同期比 (%) |
ホテル業 | 44,281 | 5.0 |
旅行業 | 16,273 | △2.3 |
広告代理業 | 11,100 | 6.5 |
その他 | 5,911 | △1.3 |
消去 | △9,685 | ― |
営業収益 | 67,882 | 3.4 |
営業利益 | 4,763 | 16.9 |
② 業績
ホテル業では、「京王プラザホテル」で外国人個人客の取込み等による客室単価増に加え、客室稼働率が好調に推移したことにより、増収となりました。また、広告代理業では、既存顧客からの受注額の増加や大型案件の受注などにより増収となりました。これらの結果、営業収益は678億8千2百万円(前年同期比3.4%増)、営業利益は47億6千3百万円(前年同期比16.9%増)となりました。
〔その他業〕
① 営業概況
ビル総合管理業では、キユーピー株式会社の本社機能を含む複合施設の維持管理業務を開始しました。
子育て支援事業では、東京都認証保育所「京王キッズプラッツよみうりランド」を開設しました。
沿線住民の暮らしに役立つサービスを提供する「京王ほっとネットワーク」では、多摩ニュータウンを中心としたエリアで、生鮮品をはじめとする食料品などの移動販売を開始しました。
このほか、笹塚駅前の「京王重機ビル」について、建替え工事を引き続き進めました。
業種別 | 当連結会計年度 (25.4.1~26.3.31) (百万円) | 前年同期比 (%) |
ビル総合管理業 | 22,511 | 5.8 |
車両整備業 | 8,322 | △3.7 |
建築・土木業 | 19,247 | 17.4 |
その他 | 6,156 | 7.5 |
消去 | △2,573 | ― |
営業収益 | 53,664 | 8.0 |
営業利益 | 1,755 | 71.4 |
② 業績
ビル総合管理業や建築・土木業では、完成工事高の増加などにより増収となりました。これらの結果、営業収益は536億6千4百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益は17億5千5百万円(前年同期比71.4%増)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローについては、流入額は前連結会計年度に比べ100億6千1百万円増の587億7千2百万円となりました。当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローについては、有形固定資産の取得による支出の減少などにより、流出額は前連結会計年度に比べ91億4千1百万円減の379億3千9百万円となりました。
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、社債の償還による支出などにより、流出額は331億5千8百万円となりました。
これらの結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は714億7千3百万円となりました。
また、有利子負債の当連結会計年度末残高は、3,289億4千1百万円となりました。有利子負債の連結会計年度末残高については、第5〔経理の状況〕1〔連結財務諸表等〕(1)〔連結財務諸表〕⑤〔連結附属明細表〕をご参照ください。
(注) 有利子負債は、借入金+社債+鉄道建設・運輸施設整備支援機構未払金により算出しております。
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