アジア開発キャピタル株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)

(1)業績
当連結会計年度における我が国経済は、金融緩和や円安・株高などを背景として、景気は緩やかな回復基調を辿ってまいりました。
このような状況の下で、当社グループは、収益事業の確立によって財務体質を改善すべく、新規投資案件の探索や既存投資先の業績改善に取り組んでまいりました。
しかしながら、新規投資案件については、いくつかの候補先について関係先との交渉や投資計画の検討などは行ったものの、最終的な投資の実行までには至りませんでした。一方で、既存投資先である連結子会社株式会社六合については、当社からの派遣役員を通じて経営改善に努めた結果、対前期比で増収増益とすることができました。
当連結会計年度の業績につきましては、株式会社六合の建設工事売上高の増大により連結売上高は3,476百万円(前年同期比31.8%増)と大幅に増収になりましたが、前期に造成地売上に伴う大きな粗利益を計上したことの反動があったため、また販売費および一般管理費の増加の影響もあり、営業損失が729百万円(前年同期比24.6%増)、経常損失は817百万円(前年同期比25.9%増)となりました。
これに、特別損益を加減した税金等調整前当期純損失は524百万円(前年同期比1.9%減)、当連結会計年度の当期純損失は522百万円(前年同期比9.7%減)となりました。

① セグメントの業績
当社グループは現在「投資事業」のみの単一区分としております。
投資事業は有価証券の保有・運用、コンサルティング、不動産売買および賃貸、建築工事等を行っております。当連結会計年度の投資事業においては、売上高は3,476百万円(前年同期比31.8%増)、営業利益7百万円(前年同期比88.8%減)となりました。売上高の主な内訳は、連結子会社における不動産売上高290百万円、工事売上高3,161百万円、当社における手数料収入21百万円等であります。

② 営業外収益および費用
営業外収益は、主に保険事務手数料1百万円を計上いたしました。
その結果、当連結会計年度において営業外収益は2百万円(前年同期比88.8%減)となりました。
営業外費用は、主に為替差損68百万円を計上いたしました。
その結果、当連結会計年度において営業外費用は90百万円(前年同期比4.0%増)となりました。

③ 特別利益および損失
特別利益は、主に連結子会社の株式会社サテライト朝日の清算結了等により債務免除益67百万円、および債務消滅益274百万円等を計上いたしました。
その結果、当連結会計年度において特別利益は399百万円(前年同期比8.8%減)となりました。
特別損失は、主に投資有価証券評価損89百万円を計上いたしました。
その結果、当連結会計年度において特別損失は106百万円(前年同期比67.1%減)となりました。

(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの状況は、現金及び現金同等物(以下「資金」という。)が、前連結会計年度末と比較し630百万円減少し、617百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、522百万円の減少(前年同期は372百万円の減少)となりました。これは主にデザイア株式会社における販売用不動産売却による収入があった一方、当社における営業活動のための経費による支出があったためです。
投資活動によるキャッシュフローは、190百万円の減少(前年同期は524百万円の減少)となりました。これは主に投資不動産の取得144百万円があったためです。
財務活動によるキャッシュフローは、81百万円の増加(前年同期は916百万円の増加)となりました。これは新株予約権の行使に伴う株式の発行による収入81百万円があったためです。