有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10028ZF
中国電力株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2014年3月期)
(1)経営成績の分析
①業績概要(連結)
○売上高(営業収益)
当連結会計年度は、販売電力量が589.8億kWhと前連結会計年度に比べ3.3億kWhの増となったことや燃料費調整制度の影響などにより、電気料金収入は446億円増加した。これに加え、2012年7月に開始された「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」に基づく交付金を計上したことなどにより、売上高(営業収益)は1兆2,560億円と、前連結会計年度に比べ563億円の増収となった。修繕費や人件費の低減など経営全般の効率化に努めたものの、為替の円安等による原料費の増加などから、営業費用は1兆2,470億円と、前連結会計年度に比べ433億円の増加となった。
この結果、営業利益は89億円と、前連結会計年度に比べ129億円の増加となった。
○経常利益
支払利息などの営業外損益を加えた結果、経常損益は36億円の損失となり、前連結会計年度に比べ251億円の損失幅縮小となった。○当期純利益
渇水準備金及び原子力発電工事償却準備金を引き当て、法人税などを控除した結果、93億円の純損失となった。前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 差引 (億円) | 増減率 (%) | |
売上高(営業収益) | 11,997 | 12,560 | 563 | 4.7 |
経常損失(△) | △287 | △36 | 251 | ― |
当期純損失(△) | △219 | △93 | 125 | ― |
(参考)営業利益又は 営業損失(△) | △40 | 89 | 129 | ― |
(参考)中国電力個別決算
前事業年度 (億円) | 当事業年度 (億円) | 差引 (億円) | 増減率 (%) | |
売上高(営業収益) | 11,319 | 11,811 | 492 | 4.4 |
経常損失(△) | △381 | △182 | 198 | ― |
当期純損失(△) | △266 | △188 | 78 | ― |
(参考)営業損失(△) | △165 | △31 | 134 | ― |
②収支諸元(中国電力個別)
○販売電力量
当事業年度の販売電力量は589.8億kWhと、前事業年度に比べ0.6%の増加となった。
電灯は、夏季の高気温による冷房需要の増加はあったものの、冬季の気温が高めに推移したことによる暖房需要の減少などから、前事業年度を下回った。
産業用の大口電力は、鉄鋼や機械が増加したことなどから、前事業年度を上回った。
○発受電電力量
自社の水力発電は、前事業年度に比べ出水増により増加した。
自社の火力発電及び他社受電は、水力発電の増や融通送電の減などにより減少した。
(注)島根原子力発電所1号機は2010年3月から、また2号機は2012年1月から運転を停止している。
○前提となる主要諸元
前事業年度 | 当事業年度 | |
販売電力量 | 586.5億kWh | 589.8億kWh |
為替レート(インターバンク) | 83円/$ | 100円/$ |
原油CIF価格 | 113.9$/b | 110.0$/b |
海外炭CIF価格 | 127.4$/t | 107.8$/t |
(2)財政状態の分析
資産・負債・純資産
資産は、島根原子力発電所3号機増設工事等に伴い固定資産仮勘定が増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ486億円増加し、2兆9,480億円となった。
負債は、有利子負債の増加などから、前連結会計年度末に比べ577億円増加し、2兆3,415億円となった。
純資産は、配当金の支払いや当期純損失を計上したことなどから、前連結会計年度末に比べ90億円減少し、6,064億円となった。
この結果、自己資本比率は、20.4%となった。
前連結会計年度末 (億円) | 当連結会計年度末 (億円) | 差 引 (億円) | ||
資 産 | 28,993 | 29,480 | 486 | |
(うち電気事業固定資産) (うち固定資産仮勘定) (うち流動資産) | (13,912) (5,639) (3,083) | (13,658) (5,864) (3,269) | (△254) (224) (186) | |
負 債 | 22,837 | 23,415 | 577 | |
(うち有利子負債) | (18,123) | (18,579) | (455) | |
純 資 産 | 6,155 | 6,064 | △90 | |
(自己資本) | (6,111) | (6,016) | (△94) |
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
○営業活動によるキャッシュ・フロー税金等調整前当期純損失が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ211億円増加の1,106億円の収入となった。
○投資活動によるキャッシュ・フロー
投融資による支出や設備投資が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べ78億円増加の1,346億円の支出となった。
この結果、差引フリー・キャッシュ・フローは、239億円のマイナスとなった。
○財務活動によるキャッシュ・フロー
社債・借入金やコマーシャル・ペーパーによる資金の調達を行ったことなどにより、257億円の収入となった。
以上の結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ17億円増加し、874億円となった。
項 目 | 前連結会計年度 (億円) | 当連結会計年度 (億円) | 差 引 (億円) | |
○営業活動によるキャッシュ・フロー | 894 | 1,106 | 211 | |
○投資活動によるキャッシュ・フロー | △1,268 | △1,346 | △78 | |
差引フリー・キャッシュ・フロー | △373 | △239 | 133 | |
○財務活動によるキャッシュ・フロー | 369 | 257 | △111 | |
社債・借入金による純増減 | 572 | 461 | △110 | |
配当金の支払など | △203 | △203 | △0 | |
現金及び現金同等物(増減額) | 0 | 17 | ||
現金及び現金同等物(期末残高) | 856 | 874 | 17 |
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 経営上の重要な契約等
- 研究開発活動
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04504] S10028ZF)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。