東邦瓦斯株式会社 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2014年3月期)

(1) 経営成績

①販売量

当連結会計年度(以下、当期という。)末のお客さま数は、ガス事業で前期比0.8%の増加、LPG事業で1.4%の増加となった。ガス販売量については、家庭用は気温が前年に比べ高かった影響により前期比2.4%の減少となった。業務用では需要開発を進めたことなどにより前期比1.6%の増加となった。他ガス事業者向けの卸供給を含めた全体では前期比0.7%増加した。LPG販売量は前期比0.3%の減少となった。

②売上高

ガス売上高は前期に比べ10.5%増の4,208億円となった。LPG事業、熱供給事業などのLPG・その他エネルギー事業の売上高は、前期比6.5%増の845億円となった。工事及び器具売上高は、新設工事の増加などにより、前期比0.5%増の371億円となった。プラントの設計施工や不動産の賃貸などのその他の事業については、前期比8.7%減の357億円となった。これらの結果、売上高の合計は、前期比8.1%増の5,604億円となった。

③収支

売上総利益は、原材料費の増加により、前期比4.9%減の1,461億円となった。供給販売費及び一般管理費は、前期比7.6%減の1,304億円となり、営業利益は、前期比24.8%増の157億円となった。
また、営業外収支は、純額で前期比5億円増の13億円となり、これらの結果、経常利益は前期比27.4%増の170億円となった。
税金等調整前当期純利益は前期比30.7%増の170億円となり、法人税、住民税及び事業税や法人税等調整額を計上した結果、当期純利益は前期比31.8%増の112億円となった。

(2) 財政状態

①資産、負債及び純資産

総資産は前期末比52億円の増加となっている。これは、株式市況の影響により、保有株式の時価が増加したことなどによる。
負債は前期末比41億円の減少となっている。これは、買掛金や未払費用が減少したことなどによる。
純資産は前期末比94億円の増加となっている。これは、当期純利益を112億円計上したことなどによる。
これらの結果、自己資本比率は、前期末の46.9%から48.2%となり、総資産当期純利益率(ROA)は、前期の1.7%から2.2%となった。

②キャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益、減価償却費の計上などにより、378億円の収入となった。
投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資をはじめとして330億円の支出となった。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより、28億円の支出となった。
これらの結果、当期における現金及び現金同等物の期末残高は、前期末に比べ26億円増加し、142億円となった。