有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10026GB
焼津水産化学工業株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループの研究開発活動は、新規調味料製品開発、新規機能性製品開発及び基幹製品の用途開発などの当社オリジナル製品開発を精力的に行うのと同時に、ユーザーである食品・健康食品会社からの開発依頼に基づく製品開発も迅速な対応にて進めております。更に新たな事業領域へ展開を図るべく、これまでの調味料・機能性食品以外の領域における製品開発・研究活動も積極的に推進しております。
当連結会計年度において、これらの活動に要した研究開発費は2億18百万円であります。
(1) 調味料
調味料事業部門では、当社独自の抽出技術、乾燥技術、加熱反応技術を応用して香りや風味に特徴ある商品の開発に邁進しております。特に当社主力製品である液体調味料では香気に注目して、当社独自の製法を開発した結果、風味豊かなオイル製品を上市しました。また、乾燥技術を応用したローストフレーバーシリーズの粉末製品も上市をしました。
更にお客様個々に対応した製品開発では、これまで培ってきた当社特有の技術を活用し、液体調味料製品、顆粒製品、真空乾燥製品を様々なお客様に提供してまいりました。
(2) 機能食品
機能食品事業部門では、海洋資源を中心とした素材に生理機能性を求める一方、健康食品素材を中心に化粧品素材、農業素材への応用開発を進めております。
主力製品である「N-アセチルグルコサミン」・「コラーゲンペプチド」および「アンセリン」については、生理機能の更なる研究を行うとともに、付加価値を付けた「N-アセチルグルコサミン錠剤」や当社内の女性が中心となって開発した「コラーゲンドリンク」などの新製品を上市しました。
また、紅茶の機能性成分の研究を産官学で進めた結果、次期新規素材として「テアフラビン素材」の商品化に成功しました。現在、当素材の展開を行いながら機能性研究を深化させております。
(3) 水産物
水産物事業部門では、カツオ・マグロを主原料とした加工食品の開発を継続して進めております。昨今の食材の多様化に応えるため冷凍マグロ漁船で捕獲された「マンダイ」を原料にして「サク」等の商品化を試み、主に外食チェーン向けに販売中であります。
(4) その他
その他の事業部門では、ノンフード分野への展開を図るべく、研究開発に取り組んでおります。N-アセチルグルコサミンを含有した入浴剤を第1号商品として開発いたしました。
(5) 工業所有権の状況
当連結会計年度における工業所有権の状況は、次のとおりであります。
工業所有権の内容 | 出願件数(件) | うち登録件数(件) |
特許権 | 307(52) | 56(11) |
実用新案権 | 6(-) | 2(-) |
商標権 | 50(8) | 49(8) |
(注)( )内は、海外出願または登録を内数で示しております。
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