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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001GGY

有価証券報告書抜粋 藤田観光株式会社 業績等の概要 (2013年12月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、アベノミクスによる経済対策や金融対策などへの期待感から円安や株高が進み、企業業績の改善と個人消費の回復の動きがみられました。観光業界においても、東南アジア5ヵ国へのビザ発給要件の緩和や円安効果により、訪日外国人が史上初めて1,000万人の大台を突破するなど、宿泊需要の増加がみられました。
一方で、2014年4月の消費税率引き上げによる消費低下の懸念、米国の金融緩和解除の動きや新興国経済の動向などもあり、先行きは不透明な状況が続いております。
このような事業環境のもと、当社グループでは、お客さまのニーズを捉えるさまざまな施策を積極的に展開するとともに、中長期を見据えてホテルの新規開業や開業準備を進めました。また、海外拠点ネットワークの充実も図りました。
1月に椿山荘とフォーシーズンズホテル椿山荘 東京は運営を一体化し、ホテル椿山荘東京として新たに開業いたしました。これまで培ったクオリティの高いサービスはそのままに、さまざまなお客さまのニーズへの迅速な対応に努めました。
上海、ソウル、台北に次ぎ、2月にはシンガポールに駐在員事務所を開設し、10月に現地法人化いたしました。これら海外4拠点のネットワークで、インバウンドの集客を強化するとともに、現地での情報収集や調査を行なってまいりました。
9月には、太閤園にゲストハウス「桜苑(おうえん)」を開業いたしました。お客さまのニーズが高いプライベート感や高級感を持たせ、庭園を擁する強みを活かした和のテイストで他社との差別化を図りました。
また、10月に広島ワシントンホテルを、12月には仙台ワシントンホテルを開業いたしました。ワシントンホテルの新たなモデルとして、全室にゆったり寛げるバスルームをトイレとは分離して設け、シングルルームは18㎡と従来に比べゆとりのある客室を採用するなど、お客さまの利便性や快適さをさらに追求したホテルといたしました。

当社グループでは、お客さまにメニューやホームページ等における表示と異なった食材をご提供していたことを確認したため、2013年11月にその旨を公表いたしました。本件につきましては、お客さまをはじめ関係する皆さまに対し、大変ご心配、ご迷惑をおかけいたしましたことを深く反省し、心よりお詫び申しあげます。
本件を真摯に受け止め、ご心配、ご迷惑をおかけいたしましたお客さまへのお詫びとご返金等の対応を最優先に行なってきております。また、再発防止のための「メニュー等、表示決定ルール」の厳格化や「適正な提供確保のためのルール」の新設、法令等に関わる従業員教育の徹底、さらなるコーポレート・ガバナンスの強化など具体的な再発防止策を進めております。
今一度「社是」の精神に立ち返り、二度と同様な事態を発生させぬよう、お客さま第一主義を徹底し、オール藤田ホスピタリティマインド「いつも、ありがとうのいちばん近くに。」に沿って、お客さまの信頼を回復するために全力を尽くしてまいります。

宿泊部門、レストラン部門の好調を受けたほか、開業投資効果もあり、売上高は前期比16億円増収の621億円となりました。営業費用では、ホテル椿山荘東京の運営一体化に関連し、設備投資や広告宣伝を実施したほか、桜苑、広島ワシントンホテル、仙台ワシントンホテルにおいて開業費用が発生しました。また、クオリティの高いサービスを実現すべく、人材採用、教育研修を増やしました。以上の結果、経常利益は前期比5億円増益の11億円となりました。
当社連結子会社における賃貸人との賃料をめぐる係争案件の解決による特別利益15億円などを計上、また、鳥羽地区の水道供給事業を鳥羽市に譲渡する方針の合意を得て、これに伴う特別損失20億円の引当計上などをした結果、当期純利益は前期比5億円増益の8億円となりました。


当連結会計年度の業績の概要およびセグメント別の営業概況は以下のとおりであります。
(金額単位:百万円)
当連結会計年度前期比 増減率(%)
売上高62,1091,6112.7
営業利益1,20532737.3
経常利益1,16953885.4
当期純利益878509138.2
ROA(経常利益/総資産)1.1%0.5%
期末借入金残高41,6147711.9


セグメント別売上高・利益
セグメント売上高(百万円)セグメント利益(百万円)
当連結
会計年度
前期比増減率当連結
会計年度
前期比増減率
椿山荘・太閤園事業25,632△234△0.9%2762510.3%
ワシントンホテル事業25,3461,2395.1%58917141.1%
小涌園事業7,6914576.3%535304132.0%
ノウハウ事業7,477690.9%182△108△37.4%
その他(調整額含む)△4,03879△378△66
合計62,1091,6112.7%1,20532737.3%

注1. 調整額は、セグメント間取引消去によるものであります。
2. セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整しております。

椿山荘・太閤園事業
(ホテル椿山荘東京、太閤園、南青山コンヴィヴィオン、トラベルプラネット、京都国際ホテル、ホテルフジタ奈良、カメリアヒルズカントリークラブ、能登カントリークラブ)
注.椿山荘およびフォーシーズンズホテル椿山荘 東京は、2013年1月1日より両事業所の運営を一体化し、事業所名を「ホテル椿山荘東京」へ変更しております。

当セグメントの婚礼部門ではホテル椿山荘東京、太閤園などで2012年下期の受注減の影響が残り、利用人員は上期を中心に前期比6千名減の198千名となり、売上高は348百万円減収の10,787百万円となりました。
宿泊部門では、5月にホテル椿山荘東京がNIKKEIプラス1「女子会 ホテルに泊まってゆったり」ランキングで1位に選ばれ、「お泊り女子会プラン」や「お子様連れのママ応援プラン」などのプランをさらに拡充したことや、京都国際ホテルにおいて、販売価格の設定をきめ細かく行ない、年間を通じて高稼働を維持できたことで、利用人員は前期比7千名増の369千名となり、売上高は同30百万円増収の3,044百万円となりました。
また、レストラン部門では、宿泊人員の増加やインターネット経由の予約が好調で、利用人員は前期比38千名増の1,047千名となり、売上高は同168百万円増収の4,654百万円となりました。
ゴルフ部門その他を含めた当セグメントの売上高は前期比234百万円減収の25,632百万円となりました。前期には、ホテル椿山荘東京の一体化にかかる改装費用、広告宣伝費などの費用が発生したこともあり、セグメント利益(営業利益)は同25百万円増益の276百万円となりました。


ワシントンホテル事業
(旭川、仙台、浦和、秋葉原、新宿、東京ベイ有明、横浜伊勢佐木町、横浜桜木町、関西エアポート、広島、キャナルシティ・福岡、長崎の各ワシントンホテル、札幌、銀座、田町の各ホテルグレイスリー、ホテルフジタ福井、アジュール竹芝)

宿泊部門では、高稼働を維持しながら、販売価格の設定をきめ細かく行なうことで利用単価の上昇に努めました。
新宿、広島、仙台のワシントンホテルでは、チェックイン時間短縮のため、「スマートチェックインシステム」を導入いたしました。その他の施設においても、空気清浄機、マイナスイオンドライヤーの設置など客室備品を充実することで、お客さまの利便性や満足度を高めてまいりました。
海外からの集客は、2013年1月から好調の韓国、台湾、香港などに加えて、7月にビザ発給要件が緩和されたことで、その他の東南アジアからの集客も増加いたしました。
これらに加え、広島ワシントンホテル、仙台ワシントンホテルの開業効果もあり、宿泊部門の利用人員は前期比85千名増の2,888千名、売上高は同1,158百万円増収の17,416百万円となりました。
レストラン、宴会、その他部門を含めた当セグメントの売上高は前期比1,239百万円増収の25,346百万円となり、セグメント利益(営業利益)は同171百万円増益の589百万円となりました。

小涌園事業
(箱根ホテル小涌園、箱根小涌園ユネッサン、伊東小涌園、ホテル鳥羽小涌園、下田海中水族館)

リゾートホテル部門では箱根ホテル小涌園において、6月に世界文化遺産登録された富士山を巡るツアーの宿泊や、海外からのインターネットサイト経由での予約が好調に推移いたしました。ホテル鳥羽小涌園では、伊勢神宮式年遷宮の効果のほか、鳥羽湾を見渡す露天風呂を新設、また、伊東小涌園では離れ客室に露天風呂を新設するなど、設備投資により競争力を強化いたしました。これらにより部門全体では、利用人員は前期比41千名増の890千名、売上高は同440百万円増収の5,320百万円となりました。
日帰り・レジャー部門では、箱根小涌園ユネッサンにおいて、縁結び風呂を新設し、箱根温泉神社を建立いたしました。また、7月から1ヵ月半にわたり、ユネッサンのマスコットキャラクター「ボザッピィ」が熊本県、宮城県など6県の自治体のマスコットキャラクターと共演する「ボザッピィと全国ご当地ゆるキャラ祭り」を開催し、ユネッサンや各県の魅力を伝え、相互の発展に努めました。また、下田海中水族館では、バックヤード施設「魚ぎょラボ」をオープンし、水族館の日々の仕事や飼育の工夫を紹介いたしました。これらにより、部門全体での利用人員は前期比18千名増の948千名、売上高は同39百万円増収の2,079百万円となりました。
その他部門を含めた当セグメントの売上高は前期比457百万円増収の7,691百万円となり、セグメント利益(営業利益)は同304百万円増益の535百万円となりました。

ノウハウ事業
(株式会社フェアトン、藤田グリーン・サービス株式会社、藤田観光工営株式会社、株式会社ビジュアライフ)

株式会社フェアトンではホテル客室清掃受託先の稼働率の増加や清掃オプションの受託が好調で、売上高は前期比138百万円増収の4,572百万円となりました。
藤田グリーン・サービス株式会社では会員制宿泊施設の利用が増加し、売上高は前期比8百万円増収の1,505百万円となりました。
その他も含めた当セグメントの売上高は前期比69百万円増収の7,477百万円となりましたが、株式会社フェアトンにおいて労務費が上昇、また、藤田観光工営株式会社においてフラワースクール事業の運営開始に伴う費用増により、セグメント利益(営業利益)は同108百万円減益の182百万円となりました。


(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物は、5,026百万円(前連結会計年度末比44百万円の減少)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、 4,367百万円のキャッシュ・イン(前連結会計年度比481百万円の収入増)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは4,643百万円のキャッシュ・アウト(前連結会計年度比236百万円の支出増)となりました。これは主に、固定資産の取得であり、客室や宴会場のリニューアルなど営業施設の商品力・競争力強化に向けた投資、また前期以前から継続して行っている環境への配慮や省エネ機器への投資等を行ったことによるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いにより488百万円、借入金の純増771百万円などにより、220百万円のキャッシュ・イン(前連結会計年度は1,371百万円のキャッシュ・アウト)となりました。なお、当連結会計年度末の借入金総額は41,614百万円となっております。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


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