呉羽観光株式会社 業績等の概要 (2014年9月期)

(1)業績
当期のわが国経済は、政府の政策効果や円高是正に支えられ緩やかな回復傾向が続きました。しかしながら期後半に入って消費税増税や天候不順の影響で個人消費の不振が長引き、世界経済に対する懸念など持続的な成長へ先行き不透明感が漂っています。
当業界におきましては、ゴルフ人口の減少に加えプレー料金の低価格競争からなかなか脱却できず、長期的に厳しい経営環境が続いております。業界全体でジュニアの育成、女性ゴルファーの開拓、若年層の取り組み、シニア層へのサポートなど様々な需要創出の取り組みがなされていますが、いまだ需給バランスを健全化するには至っておりません。
当社は、ゴルフ場事業及びこれに付帯する業務の単一セグメントであるため、種類別の業績を記載しております。
当期の業績を種類別に見ますと次のとおりであります。
会員収入におきましては、会員数が減ったことにより、売上高は前期に比し889千円(0.6%)減の144,880千円となりました。
ゴルフ場収入におきましては、ゴルフシーズン(10、11月、4～9月)の入場者数は積極的な営業活動を推進し、前期に比し941名(2.5%)増の39,152名、冬季間(12～3月)は積雪が少なく営業日数が増え、前期に比し793名(26.3%)増の3,805名、年間では1,734名(4.2%)増の42,957名となり、売上高は前期に比し11,373千円(2.2%)増の520,801千円となりました。
食堂等収入におきましては、入場者が1,734名増えたことに伴い、売上高は前期に比し1,055千円(1.8%)増の58,705千円となりました。
この結果、営業収入は前期に比し11,540千円(1.6%)増の724,386千円となりました。他方営業費用は、修繕維持費の増、入場者増による費用の増加等により、前期に比し19,586千円(2.8%)増の717,403千円となり、営業利益は前期に比し8,046千円(53.5%)減の6,983千円、経常利益は前期に比し11,079千円(53.0%)減の9,840千円、当期純利益は前期に比し12,082千円(64.0%)減の6,793千円となりました。

(2)キャッシュ・フロー
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」)は、営業活動により51,967千円増加し、投資活動に35,906千円支出した結果、前事業年度末に比べ16,062千円増加し、当事業年度末残高は275,017千円(前事業年度末比6.2%増)となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、営業活動により得られた資金は51,967千円(前事業年度末比10,104千円減)となりました。これは主に税引前当期純利益9,483千円、固定資産の減価償却費44,029千円、退職給付引当金の増加13,592千円、売上債権の増加12,415千円、仕入債務の増加5,850千円、預り保証金の減少22,300千円、未払消費税等の増加7,200千円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において、投資活動に支出した資金は35,906千円(前事業年度末比26,009千円増)となりました。
これは定期預金の預入20,000千円、定期預金の払戻20,000千円、有形固定資産の取得31,011千円、投資有価証券の取得4,894千円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当事業年度において財務活動を行なっていないため該当事項はありません。