佐藤食品工業株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)

(1) 業績

当事業年度における我が国経済は、企業業績の回復や個人消費の持ち直しによる緩やかな景気回復の兆しが見られるものの、円安による物価上昇懸念や新興国経済の減速などにより国内景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。
当食品業界につきましては、雇用・所得環境への不安に伴う消費者の節約志向が継続しており、業界を取り巻く経営環境は厳しい状況となっております。
このような状況のもと、当社は「茶エキス」、「天然調味料」、「植物エキス」の製品開発に注力してまいりました。
当事業年度における売上高は、茶エキスにつきましては、緑茶エキス・麦茶エキス等が増加したものの、機能性茶エキス・紅茶エキス・ウーロン茶エキス等が減少したため、売上高は 3,000百万円(対前年同期比 2.9%減)となりました。
粉末天然調味料につきましては、粉末昆布等が増加したものの、粉末酢・粉末ソース等が減少したため、売上高は 1,662百万円(同 0.3%減)となりました。
液体天然調味料につきましては、椎茸エキス等が減少したものの、鰹節エキス・昆布エキスが増加したため、売上高は 742百万円(同 7.1%増)となりました。
植物エキスにつきましては、野菜エキスが減少したものの、果実エキス等が増加したため、売上高は 433百万円(同 19.5%増)となりました。
粉末酒につきましては、ワインタイプ・ブランデータイプ等が増加したため、売上高は 54百万円(同 21.1%増)となりました。
以上の結果、当事業年度における売上高は 5,900百万円(同 0.6%増)となりました。
損益面につきましては、売上原価の増加により営業利益は 763百万円(同 2.2%減)となりました。また、貸倒引当金戻入額の減少により、経常利益は 948百万円(同 4.7%減)となりました。当期純利益につきましては、法人税法の改正に伴う貸倒引当金繰入限度額の減少により法人税等が増加し、147百万円(同 12.4%減)となりました。
なお、当社は食品加工事業に関する単一の事業分野において単一の事業活動を営んでいるため、セグメント情報は記載しておりません。

(2) キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末より 764百万円増加し、4,888百万円(対前年同期比 18.5%増)となりました。
また、当事業年度における各キャッシュ・フロ-の状況と要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は 1,136百万円(同 28.0%減)となりました。これは主に、税引前当期純利益 898百万円や減価償却費 443百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は 184百万円(同 24.4%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出 165百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果減少した資金は 187百万円(同 1.1%減)となりました。これは主に、配当金の支払 187百万円によるものであります。