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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001ZI9

有価証券報告書抜粋 NCS&A株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループの当連結会計年度における研究開発活動は、クラウド・ARといった新技術系と開発力向上に向けた工業化による生産性及び品質を向上させる施策としての技術整備を進めてまいりました。その概要は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度の研究開発費は91,921千円であります。

(1)クラウドコンピューティングのサービス提供に関する研究

最近の提案事案では、SI開発においてもクラウドによるシステム提供を求められつつあり、競争力強化のためには、クラウドサービスの活用がポイントとなっております。従来、クラウド=IaaSという形で着目し、オンプレミス先を顧客サイドからデータセンターに設置するなど、分散するサーバー群をデータセンター上に統合するといったハウジング・ホスティングの代替としてのクラウドということでありました。しかしながら、本来、インターネット上で提供される様々なサービスを活用することが、企業活動の促進に貢献できるという観点において、SaaSに着目すべきと考え力を入れてまいりました。企業競争力アップに向けた各企業の投資が活発化している流れの中で、SaaS活用による経営課題の解決などの可能性に着目し、SaaS製品の活用事例や製品の研究に取り組んでまいりました。
セキュリティ面では、ファイアウォール等の装置による対策から、WAF(ウェブアプリケーションファイアーウォール)機能のSaaS提供やBCP(事業継続計画)の基盤として遠隔バックアップサービスに着目いたしました。また、安否確認や社員への一斉通報などについても適用の検討を重ねました結果、成果物として、これらをクラウド活用事例の素材集として集約いたしました。今後は、これら素材を事業部門の営業・SEによる提案に活用できるように、提案集にブラッシュアップしていくことを来年度の課題として取り組んでまいります。

(2)AR技術の研究

当社グループは、サービス事業への取り組みとして、ECサイトによるビジネスモデルを構築し、のべる亭として実現いたしました。当サイトで販売するノベルティに付加価値をつけるための技術としてAR技術に着目し、ARエンジンの評価・選定に取り組みました。評価にあたっては、評価観点の洗い出しを行い、利用者視点、管理者視点など、実用的な観点により整備を行い、海外製品を含めたARエンジンの選定を行い、ノベルティにARで付加価値をプラスしたCAXAS(かざす)というサービスに仕上げました。研究開発活動の成果という点においては、実際のCAXASサービスの提供と評価から選定までを「ARエンジンガイド」としてまとめて公開しております。

(3)開発の工業化

①ソフトウエアの可視化への取り組み
レガシー(ホストだけではなく、オープン系システムにおいても設計者不在で仕様書が整備されていないもの)なシステム資産について可視化することにより、以下の2つのテーマについて、改修可能とすることに取り組みました。
テーマ1 当社のパッケージソフトウエアの機能改修やバージョンアップ、顧客向けカスタマイズの品質確保
テーマ2 ホスト、オフコン、オープンレガシー等、改修などのアプリケーション保守が困難な資産を可視化するビジネス

テーマ1
当社のパッケージソフトウエアであるSWATplus, MD.Creatorを題材に、現状のソフトウエア状態の可視化に取り組みました。
ソフトウエアのモジュール構造の適切さ、改修時の保守性、標準化度合、重複コードによる改修漏れやテストコストの増大、といった観点から分析を行うための技術的な方法についてプロトタイピングにより検証を行いました。
長年にわたる改修の積み重ねと開発者の入れ替わりにより、保守性などに改善がうかがえ、構造化設計が必要な部分も見えるようになりました。今年度は、プロダクトの典型的な機能に絞って、サンプル解析レベルでの検証を行う予定でありますが、本格検証をするためには、かなりの工数がかかることから、方式技術の確立が今後の課題となっております。

テーマ2
当社の顧客にとどまらず、IT業界には、まだまだレガシーな環境で稼働しているシステムが数多くあり、その大半は設計書もなく、一部の有識者による保守・運用で耐えている状態であるため、ビジネスターゲットとしての市場を形成していると想定できます。このことから、可視化サービスという形で可視化技術のビジネス化の検討に取り組みました。
課題として、可視化の業務プロセスの確立、収益ポイントなどがあげられますが、まず今年度は技術レベルでどのようなサービスが提供可能かを検討いたしました。
ソフトウエア構造のフローチャート化
関数呼び出し相互マップ
改修の可視化(改修箇所、非改修箇所、新規追加箇所の可視化)
テスト項目の削減
テスト通過箇所の確認

②設計・テストの標準化への取り組み
設計工程における成果物とその内容(記述レベルと項目)、テスト工程におけるテスト観点とテスト計画、テスト仕様書の内容について標準化に取り組みました。
設計工程については、要件定義の後半から詳細設計前までの範囲とし、そこで検討すべき事項を成果物という形で整え、各成果物間のトレーサビリティが確保できるように検討を行いました。特に、成果物のイメージが人によって異なることがないように、成果物をフォーマットだけではなく、サンプルとして作成し、記述レベルや機能の深さをサンプルから読み取れるようにしたことが工夫点であります。
テスト工程においては、テスト観点に注力するとともに、テスト計画時に検討すべき事項が明確になるように整理を行いました。
また、テスト仕様書は、詳細なフォーマット化により、テスト対象項目が明確になるように工夫いたしました。
これらの整理をガイドという形でまとめ、一部の実プロジェクトに適用を試みておりますが、今後は、ガイドにとどめず当社の開発標準としての規定化を進めていくことが課題であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E04841] S1001ZI9)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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