株式会社マイスターエンジニアリング 業績等の概要 (2014年3月期)

(1)業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、堅調な公共投資や円高修正による企業収益の持ち直し、生産活動の回復に伴う設備投資の増加、個人の消費マインドの改善などを背景に、着実な景気回復が見られました。また、こうした情勢の下で多くの産業で収益改善が進んでおりますが、一方で景気浮揚に伴う人材不足が全産業で拡大している状況で推移しました。
当社グループは、このような国内産業が活況を呈しつつある事業環境の中、さらなる事業の拡大に向けて、グループ各社の技術力を向上させ、お客様の多様な課題解決に対するソリューション力の一層の強化を図りました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は17,401百万円(前年同期比6.8%増)となりました。営業利益は694百万円(前年同期比25.4%増)、経常利益は696百万円(前年同期比15.7%増)、当期純利益は349百万円(前年同期比31.9%増)の増収増益となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
メカトロ関連事業におきましては、より収益性の高い分野での既存エンジニアの活用及び人員体制増強によるビジネス拡大に取り組みました。これらの結果、売上高は5,301百万円(前年同期比3.9%増)、セグメント利益は246百万円(前年同期比17.7%増)となりました。
ファシリティ関連事業におきましては、既存のビルメンテナンス分野での競争激化等厳しい環境にあったものの、業務の効率化を推進するとともに、新エネルギー事業分野において再生可能エネルギー固定価格買取制度による需要をとらえ、中規模の産業用太陽光発電システムの施工案件を受注いたしました。これらの結果、売上高は9,314百万円(前年同期比8.0%増)となりましたが、外注費・材料費の高騰・受注競争の激化の影響などにより、セグメント利益は322百万円(前年同期比9.1%減)となりました。
コンテンツサービス事業におきましては、営業活動が奏功し、主軸業務であるホール関連事業で新たな管理ホールを増やし、また、イベント関連事業で実施件数を増やすなど事業全体が拡大いたしました。これらの結果、売上高は2,785百万円(前年同期比8.1%増)、セグメント利益は148百万円(前年同期比5.0%増)となりました。

(2)キャッシュ・フロー

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ506百万円増加し、2,666百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、得られた資金は618百万円(前年同期比24.6%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益684百万円、減価償却費118百万円、たな卸資産の減少額192百万円、仕入債務の増加額283百万円及び法人税等の支払額370百万円等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、得られた資金は38百万円(前年同期は301百万円の使用)となりました。これは主に定期預金の預入による支出330百万円、定期預金の払戻による収入540百万円、有形固定資産の取得による支出151百万円等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は150百万円(前年同期比60.7%減)となりました。これは短期借入金の増加額200百万円、長期借入れによる収入153百万円、配当金の支払額131百万円及び自己株式の取得による支出350百万円等によるものであります。