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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10028LG

有価証券報告書抜粋 株式会社DNAチップ研究所 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社の研究開発の目標は、診断に有用なコンテンツを搭載したDNAチップの開発及び応用技術の利用に必要な要素技術を開発することであります。このために、関連技術を有する大学及び企業等と手を組み共同研究や研究の受託を積極的に推進しております。したがいまして当社における研究開発活動は、研究受託事業の一環として行っているものであり、商品販売事業としての研究開発はありません。

当事業年度における研究受託事業の研究開発につきましては、これからの臨床診断チップの一層の高感度化を目指し、独立行政法人産業技術総合研究所と「生体関連物質の微量検出を目的とした新技術開発」の共同研究契約を継続して推進しております。
将来の個別化医療に向けた臨床診断支援研究では、文部科学省の「再生医療の実用化プロジェクト 再生医療の実現化ハイウェイ」に参加し、iPS細胞やES細胞から作った臓器細胞を移植する前に、遺伝子レベルで品質評価できる技術の開発を継続して実施しております。また、学校法人埼玉医科大学及び学校法人慶応義塾大学との共同研究を継続して進め、リウマチ多剤効果判定のためのコンテンツの充実を推進しております。さらに、神奈川県・横浜市・川崎市が共同提案した『京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略特区』において、横浜プロジェクトの一環として、血中の遺伝情報を使った「個別化・予防医療の実現」に向けた取り組みを推進しており、この中で当社は「低侵襲注射針を搭載した健康モニタリング機器の開発」に研究実施機関として参画しております。
当事業年度の主な学会活動につきましては、4月の第57回 日本リウマチ学会総会・学術総会において、iRIS:関節リウマチ問診システム、マイクロアレイ受託解析及び次世代シークエンス受託解析等各種受託サービスについて出展いたしました。 また、12月の日本分子生物学会において、「未病社会の診断技術開発について」という演題で講演を行うとともに「幹細胞を応用した再生医療実現に向けて-安全性評価に適したカスタムアレイCGH作製-」という演題でポスター発表を行いました。
論文につきましては、国立大学法人京都大学iPS細胞研究所等との共同研究でiPS細胞への初期化(注2)を阻害する(干渉する)因子が分化誘導を促進することを明らかにするとともに、分化細胞が初期化されるメカニズムの一環を解明いたしました。この研究成果は国際専門誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」のオンライン版に掲載されました。
また、国立精神・神経医療研究センター疾病研究第三部と共同で、精神疾患患者のゲノム、及び末梢血遺伝子発現解析を行ない、因子を同定いたしました。 この本成果は、精神医学雑誌「Journal of Psychiatric Research」に掲載されました。
さらに、イリノイ大学とノートルダム大学の共同研究で、マウス胚性幹細胞(ES細胞)で転写活性が特徴的な遺伝子を発見し、ES細胞の核上でのタンパク質の発現と相関していることが確認されました。本成果は国際誌「Genomics」に掲載されました。
特許につきましては、「判別因子セットを特定する方法、システム及びコンピュータソフトウエアプログラム」に関する特許を取得しました。これは、大規模な遺伝子情報の中から、特定の疾患や薬剤効果の有無等を予測するための判別因子セットを特定する方法、この判別因子セットを特定するシステム、及びコンピュータシステムにこの特定方法を実行させるためのソフトウエアプログラムに関するものです。本特許は、ビッツ株式会社との共同出願であります。
また、「神経膠腫予後予測方法、及びそれに用いるキット」に関する特許を取得しました。これは、悪性神経膠腫の手術を受けた患者の切除癌から取得したRNAを用いて、腫瘍細胞中の58個の遺伝子量を測定することにより、神経膠腫患者の術後の予後を予測(補助療法感受性予測)する方法及び測定キットに関するものです。
今後、これらの特許をもとに、事業化へ向けて、さらに研究開発を進めてまいります。

(注2)初期化:分化した体細胞の核がリセットされ受精卵のような発生初期の細胞核の状態に戻り、多能性幹細胞などに変化すること。

2014年3月期の研究開発費は8,809千円であります。


(1)研究開発体制
当社の当事業年度における研究受託事業の売上高と研究開発事業の人員は次のとおりです。
事業年度研究受託売上高研究人員(期末人員)
2014年3月期335,200千円17名


(2)共同研究開発内容
現在進めている、共同研究開発内容は次のとおりであります。
共同研究提携先研究内容開発する診断チップ/コンテンツ
・国立大学法人大阪大学大学院医学系研究科外科学講座消化器外科部門消化器系癌の診断法の研究
(大腸癌、胃癌、食道癌、肝癌)
消化器系癌診断チップ/コンテンツ
・国立大学法人金沢大学大学院医学系研究科血液を用いた糖尿病と遺伝子の関係を判断する方法に関する研究糖尿病診断チップ/コンテンツ
・学校法人埼玉医科大学総合医療センター
・学校法人慶應義塾大学医学部
末梢血によるRA早期疾患シグニチャー解析法の開発と確立リウマチ等診断チップ/コンテンツ
・公立大学法人和歌山医科大学関節リウマチに対するIL-6阻害療法の有効性予測リウマチ等診断チップ/コンテンツ
・国立大学法人新潟大学アルツハイマー病のバイオマーカー探索アルツハイマー診断チップ/コンテンツ
・独立行政法人国立精神・神経医療研究センターストレス性神経疾患の血液遺伝子発現解析神経疾患診断チップ/コンテンツ
・独立行政法人産業技術総合研究所生体関連物質の微量検出を目的とした新技術開発診断チップの感度向上
・地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター高精度塩基配列決定法の技術開発とその対応癌患者のバイオマーカー探索



事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E05389] S10028LG)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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