有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10028S3
三菱ケミカルグループ株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、各社において独自の研究開発活動を行っているほか、グループ会社間での技術や市場に関する緊密な情報交換や共同研究、研究開発業務の受委託等を通じて、相互に協力し、連携の強化を図るとともに、グループ外の会社等との間でも共同での研究開発を積極的に行うなど、新技術の開発や既存技術の改良に鋭意取り組んでおります。
当社グループの研究開発人員は5,036名、当連結会計年度における研究開発費の総額は1,342億円となっており、各事業部門別の研究内容、研究成果及び研究開発費は次の通りであります。
(1) エレクトロニクス・アプリケーションズセグメント
記録材料、電子関連製品及び情報機材に関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次の通りです。
・三菱化学㈱が、2013年9月、パイオニア㈱とともに、従来の蒸着型に比べ大幅に製造コストを低減させた発光層塗布型の有機EL照明モジュールのサンプル出荷を開始し、2014年3月、その量産出荷を開始しました。
・カリフォルニア大学サンタバーバラ校との共同研究を行う三菱化学先端材料研究センターが、2014年2月、高分子材料を用いた有機薄膜トランジスタの研究開発において世界最高レベルの電荷移動度を達成し、その成果をAdvanced Materials誌に発表しました。
・三菱化学㈱が、2014年3月、世界で初めて有機薄膜太陽電池を用いた発電する建物外壁ユニットを開発し、大成建設㈱とともに実証試験を開始しました。
本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は90億円であります。
(2) デザインド・マテリアルズセグメント
食品機能材、電池材料、精密化学品、樹脂加工品、複合材、無機化学品及び化学繊維に関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次の通りです。
・三菱レイヨン・テキスタイル㈱が、春夏用の衣料向けに、高い吸湿性を持つとともに、気化熱によりひんやりとした感覚を生み出す芯鞘構造素材「キスト」を開発し、販売を開始しました。
・三菱レイヨン㈱が、浙江清華長三角研究院(中国)と、産業排水処理技術の研究を行うことを目的として、「浙江清華長三角研究院-MRC膜分離水処理技術開発センター」を設立しました。
・三菱レイヨン㈱が、2014年1月、従来品の性能を大幅に上回る高性能中弾性炭素繊維「パイロフィル」MR70を開発しました。
・三菱樹脂㈱が、2014年1月、食品に異物が混入した場合でも見つけやすい、青色のポリオレフィン系食品包装ラップを開発、販売しました。
・三菱樹脂㈱が、2014年1月、発泡ウレタン断熱材の表面に難燃性を付与する新しい防火コート剤を開発、販売しました。
・三菱樹脂㈱が、2014年3月、軽量で曲げ加工が可能な鏡面仕上げのアルミ樹脂複合材を開発、発売しました。
本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は224億円であります。
(3) ヘルスケアセグメント
医薬品、診断製品及び臨床検査に関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次の通りです。
・田辺三菱製薬㈱が、2013年5月、TA-7284(カナグリフロジン)の2型糖尿病に対する効能について、国内での製造販売承認を申請しました。
・田辺三菱製薬㈱が、2013年6月、「メインテート」の頻脈性心房細動に対する効能について、国内での製造販売承認を取得しました。
・田辺三菱製薬㈱の技術供与先であるヤンセンファーマシューティカルズ社(アメリカ)が、2013年11月、TA-7284(カナグリフロジン)の2型糖尿病に対する効能について、欧州において製造販売承認を取得しました。また、アメリカにおいて、糖尿病性腎症及びメトホルミンとの合剤(徐放性製剤)について、フェーズ3試験を開始しました。
・田辺三菱製薬㈱が、2013年12月、アルツハイマー型認知症の治療剤として開発中のMT-4666について、フォーラムファーマシューティカルズ社(アメリカ)が主導する国際共同治験において、フェーズ3試験を開始しました。
・田辺三菱製薬㈱が、2013年12月、「テネリア」の2型糖尿病に対する追加併用療法について、国内での承認を取得しました。
本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は804億円であります。
(4) ケミカルズセグメント
基礎石化製品、化成品、合成繊維原料及び炭素製品に関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次の通りです。
・三菱化学㈱が、2013年12月、独自に培ってきた高機能カーボンブラックの製造技術を応用することで、植物油を原料としたカーボンブラックの量産に成功し、一部ユーザーへの供給を開始しました。
本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は33億円であります。
(5) ポリマーズセグメント
合成樹脂に関する研究開発を行っており、当連結会計年度の主な成果は次の通りです。
・三菱化学㈱が、2014年1月、植物由来のイソソルバイドを原料とした高機能透明バイオエンプラ「DURABIO」について、光学特性、耐熱性及び耐湿性が優れた自動車搭載タッチパネル用の新グレードを開発し、自動車の内装樹脂カラーパネルに採用されました。
本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は141億円であります。
(6) その他
エンジニアリング等に関する研究開発を行っており、本セグメントにおける当連結会計年度の研究開発費は5億円であります。
上記のほか、研究開発費には、特定の事業部門に区分できない基礎研究に要した研究開発費が42億円あります。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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