有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1003VIN
クミアイ化学工業株式会社 研究開発活動 (2014年10月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当グループは、化学品セグメントにおいて、農業用の除草剤、殺虫剤、殺菌剤及び植物成長調節剤について、国内外の市場に適合する自社化合物を含む新製品の研究開発に引き続き注力しております。なお、当連結会計年度における研究開発経費の総額は23億7千万円であります。
当連結会計年度に、国内水稲分野におきましては、自社開発新規除草剤有効成分「フェノキサスルホン」を含有する水稲用除草剤として初中期一発剤「ガンガン」、「ベンケイ」、「クミスター」、「ヤブサメ」の農薬登録を2014年10月に取得しました。「ガンガン」、「ベンケイ」、「ヤブサメ」には自社開発除草剤有効成分「ピリミスルファン」も含有しており、今後、自社開発化合物の更なる拡販が期待されます。また、水稲分野では箱処理剤「エバーゴルワイド箱粒剤」、「エバーゴルフォルテ箱粒剤」の販売を開始しました。更に、箱処理剤「パディート箱粒剤」、苗箱潅注剤「バズ顆粒水和剤」の農薬登録を2014年10月に取得し、2015年度からの販売を予定しています。一方、園芸分野では自社開発殺菌剤有効成分「ピリベンカルブ」と「メパニピリム」を含有する「オルパ顆粒水和剤」の農薬登録を2014年6月に取得しました。また、殺虫剤「ベリマークSC」、「エクシレルSE」、「ベネビアOD」の農薬登録も取得し、製品ラインアップを充実させております。非農耕地分野においては、自社開発新規除草剤有効成分「フェノキサスルホン」、「ピロキサスルホン」を含有する単剤が各々2014年5月と7月に農薬登録を取得し、(株)理研グリーンが販売を開始しました。
海外においては、自社開発殺菌剤有効成分「ピリベンカルブ」が韓国での登録を取得し、2015年度から販売が開始されます。自社開発畑作用除草剤有効成分「ピロキサスルホン」につきましては、2012年度から販売を開始した米国、オーストラリア、2013年度の南アフリカに続いて、今年度はサウジアラビアでも販売を開始しました。更に南米、アジア、オセアニアでも開発を行っており、世界各国での農薬登録、上市に向けた開発を積極的に進めております。自社開発水稲用除草剤「ノミニー」は、東南アジア、インド、米国、中南米など、世界54ヶ国において登録を取得し販売しています。自社開発殺菌剤有効成分「ベンチアバリカルブイソプロピル」を含有する「バルボン」、「ビンケア」等については、欧州、南米、韓国で販売しております。このように世界各国で自社開発化合物の農薬登録、上市に向けた開発を積極的に行っております。
当グループでは、自社独自技術を用いた環境負荷低減型農薬の開発に積極的に取組んでおります。独自の製剤技術を活かした「豆つぶ剤」は、日本国内では水溶性フィルムに包みパック化したジャンボ剤と合わせ18製品を取り揃えております。国外においても韓国で5製品の販売を行っております。また、DL粉剤より極めて飛散(ドリフト)が少ない水稲用環境負荷低減資材「微粒剤F」を開発し、上市している水稲用殺虫殺菌剤「サジェスト微粒剤F」及び「ビームスタークル微粒剤F」に続き、「キラップ微粒剤F」を今年度上市して、製品ラインアップの拡充を図りました。更に、安全・安心を求める消費者ニーズに応えるため、微生物農薬「エコシリーズ」、エコシリーズと化学農薬の特長を融合させたハイブリッド農薬「クリーンシリーズ」の開発に取り組んでおり、園芸用殺菌剤「クリーンカップ」、園芸用殺虫殺菌剤「クリーンサポート」の適用拡大を行っております。当グループでは環境負荷低減型農薬である「豆つぶ剤」、「微粒剤F」、「エコシリーズ」、「クリーンシリーズ」等の更なるラインアップの充実を図るため、新製品開発に積極的に取り組んでおります。また、「エコシリーズ」は国外でも開発を進めており、「エコショット」はイタリアと米国で登録を取得し、昨年度より販売を開始しております。
当グループでは、自社独自技術を用いた環境負荷低減型農薬の開発に積極的に取組んでおります。独自の製剤技術を活かした「豆つぶ剤」は、年々普及面積が増大しており、粒剤、フロアブル剤、ジャンボ剤に続く新剤型として市場に認知されております。他にもDL粉剤より極めて飛散(ドリフト)が少ない水稲用環境負荷低減資材「微粒剤F」、安全・安心を求める消費者ニーズに応える微生物農薬「エコシリーズ」や微生物農薬と化学農薬の特長を融合させたハイブリッド農薬「クリーンシリーズ」など環境負荷低減型農薬を開発・販売しております。なお、「エコシリーズ」は国外でも開発を進めております。
当グループでは、今年度、国内で登録を取得した除草剤有効成分「フェノキサスルホン」に続く新規有効成分を開発しており、継続的な新規有効成分パイプラインの充実に努めております。また、独自の製剤技術による高付加価値製剤を開発し、更なる製品ラインアップの充実を図っており、自社開発剤を中心とした混合剤の開発、その他、新製品の開発に積極的に取り組んでおります。
バイオテクノロジー分野では、農薬の周辺技術を活用し、イネ及びシロイヌナズナ由来の変異型アセト乳酸合成酵素遺伝子を用いた植物形質転換選抜マーカーセット「パルセレクト」を開発し、植物バイオテクノロジーベンチャーとの業務提携を通じて販売を行っております。また、これらの開発で培った植物バイオ技術を用い、形質転換受託ビジネスを行っております。2012年度からは、経済産業省の委託事業である「革新的バイオマテリアル実現のための高機能遺伝子合成技術開発」への参画を果たし、合成生物学的手法を用いた技術開発に努めております。
以上のように、当グループでは、環境にやさしく自然と調和した新たな製品および技術を創出していく取り組みを今後も継続して参ります。
研究施設として、国内におきましては、当社の生物科学研究所、製剤技術研究所及びイハラケミカル工業(株)と共同で設立した(株)ケイ・アイ研究所を有しております。また、米国におきましては、ケイ・アイケミカルU.S.A.Incがミシシッピー試験場を有しております。更に、2013年度に設立した北・中・南米・欧州を中心とした開発業務を担う組織としてクミカインターナショナル、韓国での開発業務を担う組織としてクミカコリアがあります。これら施設の有機的かつ効率的な運営に努め、自社新規化合物開発、自社独自製剤技術を用いた新製品開発のスピードアップ及び品質保証を含む当グループの研究開発技術の質的向上を図っております。
なお、賃貸セグメント及びその他では研究開発活動を行っておりません。
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