シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100247E

有価証券報告書抜粋 三井化学株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績
当連結会計年度の世界経済は、米国での緩やかな景気回復、欧州での景気持ち直しの動き等が見られる一方、中国や新興国の景気拡大のテンポが緩やかに推移しました。
日本経済におきましては、政府の経済政策への期待感による円安・株高を背景とする個人消費、企業の生産・輸出の持ち直しや増税前の駆け込み需要等により、緩やかに回復しつつあるものの全体としては力強さを感じられない状況が継続しました。
化学工業界におきましては、期後半に生産は緩やかな回復基調となったものの、汎用品を中心に中国等での需要低迷の影響を受け、全般的に改善の程度は限定的となりました。
このような情勢のもとで、当社グループは2011年度中期経営計画の最終年度として、これまで打ってきた布石を当社の躍進に繋げるべく努めてまいりました。特に事業ポートフォリオ変革を一層加速させるため、ヘルスケア等の「高機能製品群」、エラストマーやポリプロピレンコンパウンド等の「高付加価値ポリマー群」に経営資源を集中し、着実に収益を拡大させるとともに、大型市況製品であるウレタン、フェノール、高純度テレフタル酸の構造改革を進めてまいりました。しかしながら、原料価格の高騰や中国を中心とするアジアでの設備新増設を背景とした需給バランスの大幅な悪化等により、上記の大型市況製品において厳しい状況が継続していることから、これらの事業の抜本的な立て直しを図るため、プラントの停止、工場の閉鎖を含めた更なる構造改革の実施を前倒して意思決定しました。これにより、当連結会計年度の業績は、以下のとおりとなりましたが、特に当期純損失につきましては、上記の構造改革実施の意思決定に伴い大幅な特別損失を計上したこともあり、厳しい結果になりました。

売上高営業利益経常利益当期純損失
当連結会計年度(億円)15,660249225△251
前連結会計年度(億円)14,0624392△81
増減率(%)11.4480.4144.6-

セグメント別の業績は、次のとおりであります。
なお、当社は、当連結会計年度より、機能製品群への事業ポートフォリオの変革に向けて、事業セグメントの順序を変更しております。

(機能化学品)
機能化学品セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ408億円増の1,904億円、売上高全体に占める割合は12%となりました。また、営業利益は、農薬の輸出販売拡大等により前連結会計年度に比べ26億円増の150億円となりました。以上により、セグメント全体では、増収・増益となりました。
ヘルスケア材料のメガネレンズ用材料、衛生材料の不織布、農薬等が、海外の需要拡大等を受けて販売を拡大し、好調に推移しました。触媒についても、昨年度に発生した岩国大竹工場事故による生産停止の影響から脱したことにより、販売が拡大しました。
なお、2013年6月30日付で譲受したHeraeus Kulzer Dentalは、半期分の業績を計上しています。

(機能樹脂)
機能樹脂セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ420億円増の1,767億円、売上高全体に占める割合は11%となりました。また、営業利益は、需要拡大への的確な対応、円安効果及び連結子会社の決算期を統一し、15ヶ月間の業績を取り込んだ影響等により、前連結会計年度に比べ35億円増の119億円となりました。以上により、セグメント全体では、増収・増益となりました。
自動車部品及び樹脂改質材用途を中心とするエラストマーや機能性コンパウンド製品が、円安効果及び北米を中心とする自動車用途の需要拡大に的確に対応したことにより収益を拡大しました。また特殊ポリオレフィンについても、岩国大竹工場事故の影響からの回復、スマートフォン向け販売の拡大及び円安効果により、収益を拡大しました。

(ウレタン)
ウレタンセグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ176億円増の1,638億円、売上高全体に占める割合は11%となりました。一方、営業損失は、原燃料価格上昇及びポリウレタン材料の海外市況下落の影響を受け、前連結会計年度に比べ26億円増の52億円となりました。以上により、セグメント全体では、増収・減益となりました。
接着材料は、海外での包装用接着剤の堅調な需要拡大及び有機EL用接着剤の新規販売開始により収益を拡大しております。一方、ポリウレタン材料は、主要用途である家具向けの低調、依然として低迷する中国市況、原燃料価格の上昇により、厳しい状況が続いております。

(基礎化学品)
基礎化学品セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ255億円減の3,762億円となり、売上高全体に占める割合は24%となりました。一方、営業損失は、フェノール、高純度テレフタル酸の交易条件が引き続き厳しい状況でありましたが、連結子会社の範囲変更及びコスト削減努力等により、前連結会計年度に比べ15億円減の174億円となりました。以上により、セグメント全体では、減収・増益となりました。
依然として、フェノール、高純度テレフタル酸等が、需要の回復遅れ及び中国市況の低迷を背景に厳しい状況が続いております。

(石化)
石化セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ834億円増の5,524億円となり、売上高全体に占める割合は35%となりました。また、営業利益は、売上増、交易条件の改善、ナフサ価格上昇に伴う原材料及び製品の在庫評価益、連結子会社の決算期を統一し、15ヶ月間の業績を取り込んだ影響等により、前連結会計年度に比べ176億円増の253億円となりました。以上により、セグメント全体では、増収・増益となりました。
ナフサクラッカーが当初予想の稼働率を上回って稼働したほか、北米の自動車生産台数の増加等により、海外事業の収益が拡大しております。

(フィルム・シート)
フィルム・シートセグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ51億円増の799億円となり、売上高全体に占める割合は5%となりました。また、営業損益は、高付加価値製品の拡販、円安効果及びコスト削減努力により、前連結会計年度に比べ42億円改善の9億円の利益となりました。以上により、セグメント全体では、増収・増益となりました。
包装フィルムは、今年度初めに実施した販売価格の改定及び国内市場の回復傾向に伴う増販により増益となりました。
電子・光学用フィルムは、スマートフォンを始めとした高付加価値分野における需要拡大及び円安効果により収益を拡大しております。
太陽電池用シートは、厳しい事業環境ではあるものの、国内を中心に市場が伸長したこと、また新製品の拡販、更にはコスト削減努力により増益となりました。

(その他)
当セグメントの売上高は、前連結会計年度に比べ36億円減の266億円、売上高全体に占める割合は2%となり
ました。また、営業損失は、前連結会計年度と同額の6億円となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、262億円増加し、当連結会計年度末には712億円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られた資金は、前連結会計年度に比べ250億円増の435億円となりました。これは、減価償却費の増加や運転資金の減少などによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用された資金は、前連結会計年度に比べ317億円増の898億円となりました。これは、Heraeus Kulzer Dentalの譲受などによる支出が増加したことなどによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって調達された資金は、前連結会計年度に比べ396億円増の669億円となりました。これは、主として有利子負債による資金の調達を行ったことなどによるものです。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00840] S100247E)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。