有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100213Z
AREホールディングス株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
(1)研究開発活動の方針
当社グループは高度な分離精製技術、環境保全技術および分析技術を駆使して、貴金属・希少金属リサイクルおよび環境保全事業に関する研究開発を積極的に進めております。
国内、国外において使用される携帯電話やコンピューター、太陽電池等にはさまざまな電子部品が使用されており、これらには大量の貴金属や希少金属が使用されております。使用済みになった電子部品などから、これらを回収・精製することは資源の枯渇を防ぐとともに、廃棄物抑制ひいては地球環境保全につながるものとなります。一方で、さまざまな生産活動の中で産業廃棄物の発生は避けられないものとなっており、安全にかつ適正に処理を行うことは社会の重要なニーズとなっております。
リサイクル分野の研究開発では、前処理技術として分別、焼却、破砕、粉砕および縮分などの要素技術に対して、分離精製から製品化技術として熔融、溶媒抽出、イオン交換、沈殿分離、電解精製、成形および加工などの要素技術に対して研究開発を行っております。環境保全分野では、凝集沈殿や固形化処理、焼却処理を中心に廃棄物からの有価物回収にも取り組んでおります。また、これらの技術を支える各種高度分析技術についても研究開発を進めております。
具体的には、
(1)貴金属、希少金属の回収、再生
(2)貴金属評価のための分析技術の開発
(3)貴金属合金の開発
(4)工場廃液からの有価物再資源化と水の再利用
(5)有害物質の拡散防止及び無害化
(6)先端材料のリサイクル
(7)工場の技術改善
等が挙げられます。
(2)研究開発活動の体制
当社グループの研究開発活動は主にアサヒプリテック株式会社のテクノセンターが担っており、新しい技術や製品の開発および分析技術の開発を同センター内の研究開発部が担当し、関連する設備の開発や導入された設備の改善・改良および保守については生産技術部が担当しております。開発のサポートとして、技術情報の管理、収集や知的財産の保護などを知的財産Gが実施しております。一方、従来技術の改善・改良によるコストの低減、品質の向上につきましては工場との窓口である製造部が研究開発部、生産技術部、品質保証課と連携して推進しております。新規事業に関しましては効率的な活動推進のため、必要に応じて事業部・工場を含めたプロジェクトチームを編成して取り組む体制をとっております。
(3)研究開発活動の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費
当連結会計年度における研究開発費は369百万円であります。なお、研究開発費については、基礎研究分野にかかわる費用をセグメント別に関連づけることが困難であるため、その総額を記載しております。研究開発活動の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。
(1)貴金属剥離技術の開発
半導体やLED産業で発生する冶具等から貴金属剥離回収技術の開発を実施しております。剥離洗浄技術開発では冶具等の破損を伴わず、かつ安全を重視した化学剥離および物理剥離の検討を行っております。
当連結会計年度は台湾の合弁会社である朝世科技股份有限公司の工場へ化学剥離技術および物理剥離技術を導入し、稼動を始めました。また、翌連結会計年度にはアサヒプリテック株式会社阪神事業所内尼崎工場へ剥離技術を導入する計画であります。
(2)低品位貴金属含有廃棄物ならびに難処理貴金属含有廃棄物からの貴金属回収技術開発
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2010年度希少金属代替・削減技術実用化助成事業において採択された「低品位貴金属含有廃棄物からのパラジウム回収技術の開発」で取り組んだ技術をベースに乾式手法ならびに湿式手法を組み合わせて、低品位貴金属含有物ならびに難処理貴金属含有廃棄物中の貴金属を濃縮、回収することを可能にしました。特に銀についてはこれまで当社内で精製が困難であった、不純物が多く含まれる難処理銀の精製を可能にし、当連結会計年度に生産量の向上を実現しました。
(3)貴金属分析技術の開発
お客様との取引を誠実かつ迅速に行うための分析技術としてX線を用いた分析技術の開発を行っております。特に最近開発された新しいX線分析装置を用いて、誘導結合プラズマ発行分析法(ICP法)と同等かつ短納期で分析値を提供することが可能となるよう鋭意検討を実施しております。本分析技術により顧客満足度の向上と大幅な分析業務の効率化が見込まれます。本技術は翌連結会計年度の工場導入を計画しております。
(4)アサヒゴールドK14ならびにアサヒゴールドK18合金の開発
アサヒプリテック株式会社歯科用合金の新しいラインアップとしてK14合金(アサヒゴールドK14)およびK18合金(アサヒゴールドK18)を開発し当連結会計年度に販売を開始いたしました。本製品は歯科用合金の適合性認証基準(密度、0.2%耐力等)を満たしており、これまで販売しておりますアサヒキャスト12を含めて歯科用合金の拡販を目指します。
(1)廃棄物中の有価物回収
アサヒプリテック株式会社神戸工場の廃液処理工程で処理される様々な廃液の中から、微量に含まれる貴金属ならびに有価金属の回収を検討しております。特に処理液を凝集沈殿工程に投入する前に銀や銅を除去回収することによって、貴金属ならびに有価金属の回収を実現しております。本技術は当連結会計年度において導入済みであり、翌連結会計年度以降には有価物回収の拡大を目指します。
(2)廃液無害化処理の効率化と廃液量の削減
アサヒプリテック株式会社神戸工場の廃液処理工程において、入荷する様々な廃液の一部を膜処理することによって、工場内で再利用するプロセスを検討しております。本プロセスでは、膜処理後の液を主に小口で入荷するポリ容器の洗浄液として利用し、工場から発生する廃液量が大幅に削減される見込みです。本技術は翌連結会計年度に導入予定であります。
(1)使用済みモーターからのジスプロシウム回収
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2013年度課題設定型産業技術開発費助成事業「使用済モーターからの高性能レアアース磁石リサイクル技術開発」に採択され(~2014年度)、使用済みモーターからのジスプロシウム回収について検討中です。高性能レアアース磁石の需要はハイブリッド自動車、電気自動車の需要拡大に伴って増加するものと推測され、廃棄される磁石量も増加することが予想されます。また中国によるレアアース供給不安から、レアアース、特にジスプロシウムの回収とリサイクルは重要であります。NEDOより助成を受けながらレアアース回収に関する事業開拓を進めております。
当社グループは高度な分離精製技術、環境保全技術および分析技術を駆使して、貴金属・希少金属リサイクルおよび環境保全事業に関する研究開発を積極的に進めております。
国内、国外において使用される携帯電話やコンピューター、太陽電池等にはさまざまな電子部品が使用されており、これらには大量の貴金属や希少金属が使用されております。使用済みになった電子部品などから、これらを回収・精製することは資源の枯渇を防ぐとともに、廃棄物抑制ひいては地球環境保全につながるものとなります。一方で、さまざまな生産活動の中で産業廃棄物の発生は避けられないものとなっており、安全にかつ適正に処理を行うことは社会の重要なニーズとなっております。
リサイクル分野の研究開発では、前処理技術として分別、焼却、破砕、粉砕および縮分などの要素技術に対して、分離精製から製品化技術として熔融、溶媒抽出、イオン交換、沈殿分離、電解精製、成形および加工などの要素技術に対して研究開発を行っております。環境保全分野では、凝集沈殿や固形化処理、焼却処理を中心に廃棄物からの有価物回収にも取り組んでおります。また、これらの技術を支える各種高度分析技術についても研究開発を進めております。
具体的には、
(1)貴金属、希少金属の回収、再生
(2)貴金属評価のための分析技術の開発
(3)貴金属合金の開発
(4)工場廃液からの有価物再資源化と水の再利用
(5)有害物質の拡散防止及び無害化
(6)先端材料のリサイクル
(7)工場の技術改善
等が挙げられます。
(2)研究開発活動の体制
当社グループの研究開発活動は主にアサヒプリテック株式会社のテクノセンターが担っており、新しい技術や製品の開発および分析技術の開発を同センター内の研究開発部が担当し、関連する設備の開発や導入された設備の改善・改良および保守については生産技術部が担当しております。開発のサポートとして、技術情報の管理、収集や知的財産の保護などを知的財産Gが実施しております。一方、従来技術の改善・改良によるコストの低減、品質の向上につきましては工場との窓口である製造部が研究開発部、生産技術部、品質保証課と連携して推進しております。新規事業に関しましては効率的な活動推進のため、必要に応じて事業部・工場を含めたプロジェクトチームを編成して取り組む体制をとっております。
(3)研究開発活動の目的、主要課題、研究成果及び研究開発費
当連結会計年度における研究開発費は369百万円であります。なお、研究開発費については、基礎研究分野にかかわる費用をセグメント別に関連づけることが困難であるため、その総額を記載しております。研究開発活動の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。
(1)貴金属剥離技術の開発
半導体やLED産業で発生する冶具等から貴金属剥離回収技術の開発を実施しております。剥離洗浄技術開発では冶具等の破損を伴わず、かつ安全を重視した化学剥離および物理剥離の検討を行っております。
当連結会計年度は台湾の合弁会社である朝世科技股份有限公司の工場へ化学剥離技術および物理剥離技術を導入し、稼動を始めました。また、翌連結会計年度にはアサヒプリテック株式会社阪神事業所内尼崎工場へ剥離技術を導入する計画であります。
(2)低品位貴金属含有廃棄物ならびに難処理貴金属含有廃棄物からの貴金属回収技術開発
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2010年度希少金属代替・削減技術実用化助成事業において採択された「低品位貴金属含有廃棄物からのパラジウム回収技術の開発」で取り組んだ技術をベースに乾式手法ならびに湿式手法を組み合わせて、低品位貴金属含有物ならびに難処理貴金属含有廃棄物中の貴金属を濃縮、回収することを可能にしました。特に銀についてはこれまで当社内で精製が困難であった、不純物が多く含まれる難処理銀の精製を可能にし、当連結会計年度に生産量の向上を実現しました。
(3)貴金属分析技術の開発
お客様との取引を誠実かつ迅速に行うための分析技術としてX線を用いた分析技術の開発を行っております。特に最近開発された新しいX線分析装置を用いて、誘導結合プラズマ発行分析法(ICP法)と同等かつ短納期で分析値を提供することが可能となるよう鋭意検討を実施しております。本分析技術により顧客満足度の向上と大幅な分析業務の効率化が見込まれます。本技術は翌連結会計年度の工場導入を計画しております。
(4)アサヒゴールドK14ならびにアサヒゴールドK18合金の開発
アサヒプリテック株式会社歯科用合金の新しいラインアップとしてK14合金(アサヒゴールドK14)およびK18合金(アサヒゴールドK18)を開発し当連結会計年度に販売を開始いたしました。本製品は歯科用合金の適合性認証基準(密度、0.2%耐力等)を満たしており、これまで販売しておりますアサヒキャスト12を含めて歯科用合金の拡販を目指します。
(1)廃棄物中の有価物回収
アサヒプリテック株式会社神戸工場の廃液処理工程で処理される様々な廃液の中から、微量に含まれる貴金属ならびに有価金属の回収を検討しております。特に処理液を凝集沈殿工程に投入する前に銀や銅を除去回収することによって、貴金属ならびに有価金属の回収を実現しております。本技術は当連結会計年度において導入済みであり、翌連結会計年度以降には有価物回収の拡大を目指します。
(2)廃液無害化処理の効率化と廃液量の削減
アサヒプリテック株式会社神戸工場の廃液処理工程において、入荷する様々な廃液の一部を膜処理することによって、工場内で再利用するプロセスを検討しております。本プロセスでは、膜処理後の液を主に小口で入荷するポリ容器の洗浄液として利用し、工場から発生する廃液量が大幅に削減される見込みです。本技術は翌連結会計年度に導入予定であります。
(1)使用済みモーターからのジスプロシウム回収
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2013年度課題設定型産業技術開発費助成事業「使用済モーターからの高性能レアアース磁石リサイクル技術開発」に採択され(~2014年度)、使用済みモーターからのジスプロシウム回収について検討中です。高性能レアアース磁石の需要はハイブリッド自動車、電気自動車の需要拡大に伴って増加するものと推測され、廃棄される磁石量も増加することが予想されます。また中国によるレアアース供給不安から、レアアース、特にジスプロシウムの回収とリサイクルは重要であります。NEDOより助成を受けながらレアアース回収に関する事業開拓を進めております。
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