東邦化学工業株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)

当連結会計年度の研究開発活動は、当社追浜研究所、千葉研究所の2つの研究開発機関で行っております。
当連結会計年度は、17%に相当する要員を研究開発に充て、界面活性剤、樹脂、化成品及びスペシャリティーケミカルを含む機能性化学薬品の研究開発を推進しております。
これに要した研究開発費の総額は13億41百万円(売上高比3.5%)であります。
なお、研究開発費は、セグメント別に関連づけられないものもあるため、セグメント別の研究開発費の金額は記載しておりません。
主な研究開発
(1)界面活性剤
① トイレタリー用界面活性剤
・前期に研究開発した洗浄剤用基剤及びヘアケア用基剤の新製品は、引き続き販売に結び付いております。今後の需要確保に努めてまいります。
・新たに研究開発した洗浄剤用基剤の新製品が採用に結び付きました。今後の需要拡大と国内外の顧客の要求に合わせた新製品の研究開発に努めてまいります。
② 土木建築用薬剤
・顧客の新しい要求に合わせて前期に研究完成した建材用薬剤の新製品は、引き続き販売に結び付いております。今後の需要確保と新製品の研究開発に取り組んでまいります。
・新たに研究開発したコンクリート混和剤の新製品が販売に結び付きました。今後の需要拡大と国内外の顧客の要求に合わせた新製品の研究開発に取り組んでまいります。
③ 紙パルプ用界面活性剤
・顧客の新しい要求に合わせた消泡剤、脱墨剤等の新製品の研究開発に取り組んでまいります。

④ 繊維助剤
・国内外の要求に合わせて研究開発した染色助剤の新製品は、引き続き販売に結び付いております。今後の需要拡大と海外向け新製品の研究開発に取り組んでまいります。
⑤ プラスチック用界面活性剤
・顧客の新しい要求に合わせた高分子帯電防止剤、樹脂コンパウンド等の新製品の研究開発に取り組んでまいります。
⑥ 農薬助剤
・海外顧客の要求に合わせて研究開発した乳剤の新製品が販売に結び付きました。今後の需要確保と国内外の顧客の新しい要求に合わせた機能制御助剤等の新製品の研究開発に取り組んでまいります。

(2)樹脂
① 合成樹脂
・前期に研究開発した環境対応型シクロペンタン発泡ウレタン用新製品は、引き続き販売に結び付いております。今後の需要確保と顧客の新しい要求に合わせた住宅用ウレタン等の新製品の研究開発に取り組んでまいります。

② 樹脂エマルション
・前期に研究開発した情報印刷用エマルションの新製品は、引き続き販売に結び付いております。今後の需要確保と顧客の新しい要求に合わせた新機能金属表面処理剤等の新製品の研究開発に取り組んでまいります。

(3)化成品
① 石油添加剤
・前期に研究開発した油性分散剤の新製品は、引き続き販売に結び付いております。今後の需要確保と顧客の新しい要求に合わせた海外向け原油薬剤等の新製品の研究開発に取り組んでまいります。
② 金属加工油剤
・前期に研究開発した海外向けの新規水溶性切削油は、引き続き販売に結び付いております。今後の需要確保と顧客の新しい要求に合わせた水溶性新製品の研究開発に取り組んでまいります。
(4)スペシャリティーケミカル
① 溶剤
・前期に品質向上が出来たIT関連事業向け溶剤及びファインケミカルス用溶剤は、引き続き販売に結び付いております。今後の需要確保と顧客の新しい要求に合わせた新製品の研究開発に取り組んでまいります。
② 電子・情報産業用の微細加工用樹脂及びアクリレート
・前期に研究開発した微細加工用樹脂の新製品は、引き続き販売に結び付いております。新たに顧客の要求に合わせた樹脂の新製品が研究完成し、販売に結び付きました。引き続き顧客の要求に応えて新規重合技術を活用した次世代樹脂の研究開発に取り組んでまいります。
・電子・情報産業用の新領域樹脂は、引き続き販売に結び付いております。
・新たに電子・情報産業用の精密原料基剤が研究完成し、販売に結び付きました。今後の需要拡大と顧客の新しい要求に合わせた新製品の研究開発に取り組んでまいります。
・電子情報関連材料向けを中心とするアクリレートは、前期に研究開発した新製品が引き続き販売に結び付いております。前期に研究完成した主要製品の合理化が、収益に寄与出来ました。今後の需要確保と顧客の新しい要求に合わせた新製品の研究開発と、更なる合理化研究に取り組んでまいります。