シェア: facebook でシェア twitter でシェア google+ でシェア

有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001I53

有価証券報告書抜粋 日華化学株式会社 研究開発活動 (2013年12月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループは、2016年ビジョンにおいて連結売上高500億円の企業を目指しており、その積極的な展開の原動力として研究開発活動に注力しています。化学品事業の総合研究所、日華化学研発(上海)有限公司及び海外拠点の研究開発部と、化粧品事業の毛髪科学研究所において、既存事業の強化と新展開、新規事業の創生を担って活動を進めております。
当連結会計年度における特許登録件数は、日本国内で19件、海外で6件でした。また、不要特許の合理化と事業譲渡に伴う委譲を実施して、日本国内21件、海外で5件を放棄もしくは移転しました。その結果、当連結会計年度末において当社の保有する特許登録件数は、国内207件、海外44件になりました。
当連結会計年度の各セグメント別研究開発活動の状況は、次のとおりであります。
研究開発費については、当社の研究開発費を各セグメントに配分したもので、当連結会計年度の総額は16億5千9百万円であります。

(1)化学品事業
当連結会計年度における研究開発費は14億5千3百万円となっております。
研究開発活動は、化学品部門の繊維事業部、精密化学品事業部、クリーニング・メディカル事業部内の各研究開発部・グループ、新規育成事業部門の特殊化学品本部内の研究開発部及びコーポレート研究を担当する基盤研究部で実施しております。
化学品部門の中核事業である繊維事業部の研究開発部は、日本国内の高度な技術展開に合わせて、顧客・マーケットニーズに迅速に対応するソルーション開発グループと、将来に向けた機能加工などをリードしてゆくコアケミカル開発グループに改編しました。工程薬剤を中心とする繊維用化学品については、2012年に新研究所として拡張した日華化学研発(上海)有限公司の体制を強化し、本社及び海外の他拠点とも密接な連携を取りながら、急変する繊維市場の動向に適応した新製品開発を進めております。
ファインケミカル事業部はこれまでの顕色剤に加えて、新たな化成品の開発により力を入れた取り組みをさらに進めております。クリーニング&メディカル事業部は、強みを活かし顧客ニーズに密着した新製品開発と新たな医療・福祉分野用の化学品の開発を推進しております。
新規育成事業の展開を図る特殊化学品本部の研究開発部は、鹿島工場のAOA(ポリアルキレンオキサイド付加物)事業、ポリウレタン樹脂、機能性ポリマー、E-ケミカル(電子材料・環境対応化学品)を展開しており、テクニカルマーケティング部と一体となり、国内外の市場調査と研究体制を重奏的にリンクできる体制で次世代の新規事業の探索にも力を入れております。
グループ研究センターの基盤研究部は、コア技術を深耕し中長期研究テーマを推進する新規領域の開拓と、開発をバックアップする新規な分析技術開発や環境評価を行っております。複合材料やナノテクノロジーの分野で将来を視野に入れたオープンイノベーションの産学官共同プロジェクトを展開しております。研究推進部が、グローバルな日華グループ全体の研究開発の統括と知的財産戦略の要として横串の役割も担っております。
韓国の研究部門は、本社研究と一体となってフッ素系化学品の開発と生産体制を確立し、大きな躍進の起点となりました。台湾では電子材料用化学品とそれぞれ差別化した特長ある研究を進めており、桃園の新工場に新たな研究所を建設する予定です。米国では自動車内装材用化学品の開発に力を入れております。また、アセアン地区では、インドネシア、タイ、ベトナムが協力し合う体制を確立しております。
当社は、こうした新たなグループ研究体制で引き続き、持続可能な社会の達成に貢献できる環境配慮製品の開発に力を注いでまいります。


(2)化粧品事業
当連結会計年度における研究開発費は2億6百万円となっております。
美容業界は、美容室来店客数の減少、来店サイクルの長期化が続く厳しい市場環境です。メーカー、代理店、サロンの二極化がさらに進み、デフレ現象、供給過多、価格競争、代理店競争、サロン競争がさらに激化してきており、厳しい市場環境の中、サロンにおいては、高付加価値メニューの提案と店頭販売商品の強化により注力しております。
日本人の平均年齢が45歳となり大人社会の本格的到来、高齢化が進んできていることで、ヘアカラー、パーマの繰り返しによる髪のダメージ、頭皮のトラブル、髪が細くなる、薄くなる、白髪が増えるなどの悩みも増加しており、ヘアケア、スキャルプケアの意識の高まり、サロンにおけるヘッドスパメニューの認知度も高まり、さらにエイジングケア市場は成長しております。また、安全、安心に対する意識もより高まり、本物志向の自然派商品、高付加価値商品の店頭販売商品についても伸び続けております。
そこで、お客様のケア意識の高まりに対応すべく、ヘアケア、スキャルプケアの店頭販売商品の開発とヘアカラーの高付加価値商品の開発を図っております。
ヘアケアの分野においては、毛髪の微細構造解析、ダメージ解析および肌に対する安全性に関する研究を行い、繰り返されるヘアカラーやパーマ、そしてエイジングにより変化していく髪の悩みに対応したアウトバストリートメント「パタゴニックオイル」(全3アイテム)の開発を行いました。パタゴニアローズヒップオイルとオレンジラフィーオイルによって髪の内側から輝く美しい髪、しっとりとした艶のある髪へと導き、スタイルの可能性を広げました。また、ヘアケア店頭販売品のさらなる強化のため「ヘアシーズンズ」の新シリーズの開発を行っております。
スキャルプケアの分野においては、植物の持つ自然の生命で頭皮をケアするという発想のスキャルプ&ヘアケアシリーズ「ビオーブ」シリーズをさらに強化するため、「ビオーブ フォルスナリシング ジェット」の開発を行いました。炭酸ガスを配合したスプレータイプの頭皮用美容液で、植物由来成分が頭皮環境を整え、加齢にともない細くボリュームのなくなってきた髪にハリ・コシを与えることを可能にいたしました。さらに加齢による髪、頭皮の悩み解決のための研究開発に取り組んでおります。
スキンケア分野への展開として、大人女性への対応のため、髪だけでなく、肌のこともしっかり考えた成分でつくられた「ヒトヨニ」の新アイテムとして、「HITOYONI FOR HAND」(全2アイテム)の開発を行いました。肌のターンオーバーをケアし、バリア機能を高め、肌荒れや乾燥を防ぐことを可能にいたしました。
ヘアカラーの分野においては、40~50代女性のサロンカラー比率の高まりと髪へのダメージの低減、高付加価値のメニュー提案のため、さらに次世代のヘアカラー開発にも取り組んでおります。
新規分野においては、大人の女性が抱える肌の悩みに応えるためのスキンケアに特化した研究開発を行っており、基礎研究グループにおいては、エイジングケアのための研究開発に取り組んでおります。
また、大学との共同研究による毛髪の微細構造の解析、ダメージ解析ならびに植物抽出成分、天然成分による新たな機能性探究を進めるとともに、新規市場創造のための素材開発、用途開発に取り組んでおります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00887] S1001I53)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。