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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002A75

有価証券報告書抜粋 株式会社 長谷工コーポレーション 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社の研究開発は、集合住宅における新築・ストックの両分野に軸足をおき、①商品開発 ②生産技術開発 ③そのために必要な基礎的な研究開発を重点に、埼玉県越谷市の技術研究所を拠点に推進しております。
研究開発活動としては、これまで継続してきた安全・安心、快適・健康、品質・性能、生産性向上に取り組んでおります。特に工業化対応、省エネ・環境対応、長寿命化、防災対応、ストック改修対応などの時代に即した住宅技術の開発・商品化に注力し、実施にあたっては、研究・技術開発のスピードアップと採用促進を図るため、大学・研究機関等との共同研究・開発を進めるとともに、設計・建設部門等社内各部門との連携・強化に努めております。
当連結会計年度における研究開発費は、713百万円であり、主な研究・技術開発は次のとおりです。

(設計施工関連事業)
(1) 次世代マンション企画“Beシリーズ”の開発・提案
2012年2月に発表した、「基本性能の充実」、「可変性」、「環境+防災」という3つのコンセプトで開発した“Be-Next”に続き、高層化を実現させた“Be-NextⅡ”と妻側住戸のリビングルームの開放性をさらに向上させた“Be-NextL”を新たに開発し、当社が設計・施工する分譲マンションへ積極的に提案を進めております。今後も当社の提案力の強化を図るべく、時代やニーズに対応した次世代マンション企画の更なるブラッシュアップに取り組んでまいります。
(2)中高層集合住宅を対象とした技術の開発
大規模・高層物件等を主な対象として、建設技能労働者の不足及び高齢化への対応と、生産性と多様性を両立させ且つ品質向上等の更なる推進のため、構造躯体の工業化・PC化、オリジナルの新商品開発及び設計・施工情報のIT化など積極的な推進展開を行い、順次実物件へ採用導入しております。特に、これまでの開発検証等をベースに下記の開発に注力・推進しております。
① サポート関連:「長谷工フラットビーム構法」の開発及び建築技術性能証明取得(一般財団法人日本建築総合試験所)、工業化工法の円滑化を目的とした「冬期コンクリートの初期強度の管理方法」の確立等。
② クラディング関連:都市部におけるヒートアイランド現象を抑制するとともに、集中豪雨による都市型水害を抑制する効果も期待できる「屋上緑化保水板」の開発・導入(THE SOUTH CANAL RESIDENCE(東京都江東区、地上13階、98戸))、高強度コンクリートならびに押出し成形板採用時の外装タイルの剥落防止を目的とした「外装タイル貼り仕様・施工方法」の確立等。
③ インフィル関連:お客様の声を反映させた提案商品シリーズU's-styleの新商品として、ウォークインクロゼットの内部にキャスター付の可動収納ユニットを設置することで季節別・家族別・使用頻度別に分類が可能になる新しいタイプの収納システム「ムーブインクロゼット」の開発・導入(プレイズ堺 光明池(堺市南区、地上15階、242戸))、ワンタッチ操作で開閉ができる室内ドアハンドル「プッシュプルプレート」の開発・導入(ルネ八千代台(千葉県八千代市、地上11階、129戸))他等。
④ 設備関連:施工能力向上・品質均一化を目的とした「住戸内排水管プレカット工法」の開発、柱袖壁・梁底垂れ壁にALC部材を採用した際に施工性の向上を図れる「ALC用防火区画貫通処理材(Nブロック)」の開発等。
⑤ 設計・施工情報のIT化関連:業務プロセス・生産プロセスの合理化に向けたBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の継続検討・展開推進等。
(3) 超高層RC造集合住宅を対象とした技術の開発
これまで開発した成果を反映させた当社設計施工で、基礎免震構造を採用した超高層RC造集合住宅「ザ・山王タワー」(東京都大田区、地上22階、156戸)、「住吉川リバーサイドフォーラム ザ・レジデンス」(神戸市東灘区、地上28階、211戸)等が完成いたしました。引き続き、施工中の超高層RC造集合住宅「王子飛鳥山ザ・ファースト タワー&レジデンス」(東京都北区、地上29階、285戸)、「ブランズタワー・ウェリス心斎橋NORTH」(大阪市中央区、地上36階、246戸)等において、設計技術及び施工条件に即した最適な構工法技術の確立などを図りながら、超高層対応技術のレベルアップに努めてまいります。
(4) 省エネ・CO2削減など環境対応技術の開発
CO2削減プログラムの運用によるCO2削減効果の検証、マンションの長寿命化、環境負荷の低減、資源・エネルギーの効率化などの環境に配慮した技術を採用した「(仮称)JV志木柏町北敷地B計画(埼玉県志木市、地上11階、152戸)」、「ブランシエラ二条城(京都市上京区、地上8階、47戸)」が国土交通省の低炭素建築物の認定を取得いたしました。また、太陽光発電の電力を分配するシステム「全戸戸別供給型太陽光発電システム」を採用した「プレージアブラン東園田(兵庫県尼崎市、地上6階、108戸)」の竣工に合わせ、太陽光発電システムによる発電量の比較・効果検証を実施いたしました。
(5) 建設産業廃棄物削減対応
これまで当社では、段ボール古紙や木くずにおける循環型マテリアルリサイクルシステムの構築、また廃プラスチック類のサーマルリサイクルシステムの構築をしてまいりました。今後も、作業所所員・作業員への環境関連教育を通して、環境に配慮した循環型社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。
(6) 共同研究参画
競争と連携のネットワークを構築するため、多様な研究機関、企業等の幅広い結集を図り、研究開発の共通基盤(プラットフォーム)の確立を目指している建築研究開発コンソーシアムの活動に継続参画しております。

(住宅関連サービス事業)
(1) ストック・リフォーム技術
拡大する国内ストック市場における既築集合住宅向け「ストックビジネス」の技術基盤づくりを目指しています。共用部では「建物の延命化・耐震化の工法」、「居住者の負担を軽減するための住みながら改修を可能にする施工法」の開発等、専有部では「新築なみのグレ-ドアップ提案」を進め、継続的にストック・リフォームの技術開発を行っております。
① 国土交通省の2012年度(第2回)住宅・建築物省CO2先導事業に、当社グループが提案する既築向けリフォームメニュー「高経年既存低層共同住宅の総合省CO2改修」が採択され、「エステート鶴牧4・5住宅(東京都多摩市、356戸、29棟、1982年竣工)」にて、改修による省エネ効果の実検証を実施するとともに、蓄積した検証内容については、今後の集合住宅づくりに活かしていくなど、持続可能な低炭素社会の普及に努めてまいります。
② 大規模修繕に対応する技術開発として、長谷工コンバスマンションシリーズ(1973年~1982年)のための「外観デザイン改修技術」の開発・採用(ソフトタウン根岸(横浜市磯子区、地上10階、197戸)等)に加え、品質向上・作業効率に優れた「エポキシ樹脂(E275)によるタイル改修工法」の開発・採用(ビバヒルズ(東京都日野市、地上14階、629戸)等)のほか、RC構造物における塩害の進行度合いを適切に評価・予測するための「塩化物イオン浸透に関する研究」を実施するなど、今後、大規模修繕工事の受注に向けた開発に注力・推進してまいります。
③ 耐震改修技術として、既に開発完了した「後施工部分スリットによる柱の耐震補強工法」の積極提案に加え、「柱増し打ち補強工法」の技術評価取得に向け、開発・推進してまいります。
④ 専有部インテリアリフォームの対応技術として、住まい(専有部)の性能を4つの視点で診断・評価し、より快適で長持ちさせる新しいリフォーム提案システム「すまいプラス」を開発し、今後、インテリアリフォーム工事の受注に向け積極的な提案を図ってまいります。

なお、子会社においては、研究開発活動は行われておりません。
設計施工関連事業及び住宅関連サービス事業以外の事業においては、研究開発活動は行われておりません。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00090] S1002A75)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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