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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10025W8

有価証券報告書抜粋 日本特殊塗料株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


当社グループの研究開発活動は、「創意工夫」、「顧客に信頼される製品の開発」を基本理念として、積極的な開発に取り組んでおります。
研究開発体制については、塗料関連事業と自動車関連事業の開発を開発本部に集約して、開発本部が主導で推進しており、国内外の関連会社や提携先と密接な連携をとり、迅速な開発を進めております。
当連結会計年度に支出した当社グループ全体の研究開発費の総額は11億4千9百万円であり、連結売上高に対する割合は2.9%であります。
事業セグメント別の主な研究開発活動の概要及び成果は次のとおりであります。

(1) 塗料関連事業
塗料関連開発分野では、地球環境や安全性に配慮した環境対応型塗料や省エネに寄与する塗料を重点テーマとした製品開発に取り組みました。
航空機用塗料の技術を応用した風力発電の風車ブレード用塗料として「ウインドハロートップコートF」を開発し上市しました。本製品はフッ素樹脂を使用することにより優れた高耐候性・高耐久性を実現し、またフッ素樹脂の特長である高撥水性と遮熱塗料のノウハウによる赤外線吸収機能により、凍害地域でのブレードへの着氷を防ぎます。
屋根用塗料では、トタン塗り替え用として1液弱溶剤型シリコン塗料「トタンエース#3000」を開発し上市しました。本製品は、樹脂中のシリコン成分により優れた耐久性を発揮します。
主力の防水材分野では、ウレタン塗膜防水材「プルーフロン」シリーズのトップコートとして「プルーフロンエコ水性GRトップ遮熱」を開発し上市しました。本製品の特長は、2液水性型とした特化則該当物質でシックハウスの原因となる13VOCや有害な鉛・クロム等を含まない環境対応型の塗料です。更に遮熱性を付与し、太陽光中の熱成分を反射することで夏場の室内への熱の侵入を抑制します。
また、伸縮目地の処理用として特殊中空体を含有した「NTカチオンタイト目地用充填材」を開発し上市しました。本製品の特長は、防水材の改修工事現場での下地の伸縮目地充填処理後の躯体の動きによる充填材の盛り上りに対し、応力を緩和することで目地の盛り上がりを抑制します。また、漏水箇所の止水に有効な「NTウォーターシャット」を開発し上市しました。本製品は、漏水箇所への注入により特殊ウレタン樹脂成分が浸透して水分と反応し、瞬時に発泡・ゲル化することで効果的に止水します。
窯業基材や金属基材の塗り替えに幅広く使用できるプライマーとして「エポラワイドプライマー」を開発し上市しました。本製品は、弱溶剤タイプの塗料により旧塗膜を侵しにくく、発生する臭気も充分に緩和されています。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、2億2千2百万円であります。

(2) 自動車製品関連事業
自動車製品開発分野では、環境対応を重点テーマとして高機能、軽量、低価格に注力した魅力ある製品開発に取り組みました。当社グループの海外生産拠点における活動は、その拡大に合わせて技術支援・移転を積極的に図り、技術の現地化に努めました。また、国内の活動においては激化する競争に対抗するために積極的な原価低減活動に取り組みました。
基礎研究では、顧客ニーズの発掘と技術動向の把握を目的に国内の自動車メーカー様との先行開発や共同開発を積極的に進めました。
製品開発全般では、材料特性から製品性能予測に亘り幅広く数値解析技術を活用し、無駄のない製品設計と適切な材料配合、生産工法の組み合わせにより競争力のある製品開発に努めました。その結果、はじめて車両防音システムとして一台の車両において複数部品を受注することに成功しました。
制振材分野では、従来難しいとされたエンジンルームなど120℃前後の高温部において、適正な制振性能を発揮する新規の制振材を開発し採用されました。本製品はエンジンやトランスミッションなどの用途拡大が期待されます。
塗布型制振材では、拡大する顧客のニーズに合わせて、軽量化・低価格化をターゲットに開発を推し進め、その採用が拡大しました。
車室内に装着される吸・遮音材分野では、多くの実績を持つ軽量防音システム「リエタ・ウルトラライト」の技術を基盤に顧客ニーズに合わせて製品のバリエーションを拡充し、受注拡大に努めました。
特にフロアーカーペット部品は、カーペット表皮の軽量・低価格化の推進と下層のフェルト材の高嵩高性を実現させる新工法が高く評価され、新たに複数の製品受注に成功しました。
新しい製品分野では、フロアー部の外側に装着されるアンダーカバー部品の適用が拡大しています。当社は、材料ならびに新生産工法と数値解析技術を活用し、付加価値の高い製品開発に努めた結果、新規受注に繋がり今後拡大が期待されます。また、当社が得意とする繊維系材料の技術を送風ダクトに応用した吸音ダクトが新たに採用されました。
エンジンルームに装着する吸音部品では、新たに開発した軽量・高嵩高フェルト材と吸音性に優れた表皮材の組み合わせにより大幅な製品軽量化を達成し、受注の拡大に成功しました。
防錆塗料関連では、海外の提携先と連携することにより、アンダーボデーコーティング材やシーラントの採用が拡大しております。また、自動車メーカーでは、将来に向けた塗装ラインの環境対応の観点から新しい塗膜の硬化方法の検討が進められており、これに対応した防錆塗料の開発に注力しました。
当連結会計年度における研究開発費の金額は、9億2千7百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00900] S10025W8)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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