有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1001IPJ
DIC株式会社 研究開発活動 (2013年12月期)
経営上の重要な契約等メニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、経営ビジョン「Color & Comfort by Chemistry」の実現を目指し、光学・色彩、有機分子設計、高分子設計、分散等の基盤技術の深耕、拡大とそれらの複合化により、持続的成長につながる次世代製品・新技術の開発に積極的に取り組んでいる。
当社の研究開発組織は、事業に直結した研究開発を担う技術統括本部と、次世代事業の創出と基盤技術の強化・拡大を担うR&D本部からなる。2013年度は、技術統括本部とR&D本部の中間領域に、技術複合型の新製品やR&D本部による開発品の事業化のスピードアップを図るべく、製品化推進センターを新設した。また、DICグラフィックス株式会社などの国内グループ会社、サンケミカルグループの研究所(米国、英国及びドイツ)、コーポレート研究部門である青島迪愛生精細化学有限公司(中国)との相互連携を強化し、グローバルな経営資源を活用した研究開発の効率化を図っている。次世代技術領域の探索・基礎研究については、産官学連携等を活用し研究開発のスピードアップを図っている。
当連結会計年度における研究開発費は、8,777百万円であり、このほか、当社及びDICグラフィックス株式会社において、製品の改良・カスタマイズに関わる費用など技術関連費用が、11,020百万円である。主な研究開発の進捗状況は以下のとおりである。
(1) プリンティングインキ
オフセットインキは、UV照射装置の減灯やLED化等の省電力UV印刷機に対応する、高感度でかつ印刷適性にも優れたUVインキを開発した。グラビアインキでは、グラビア印刷本来の美しい画像と高速印刷対応を維持しながら環境や食の安全に配慮した、顧客のグローバル展開にも対応可能な食品パッケージ用インキの本格販売を開始した。
海外ではサンケミカルグループが、オフセット、フレキソ、グラビア等の各種印刷インキに関わる新製品・新技術の開発を行っており、DIC技術を導入した軟包装パッケージ用ラミネート接着剤の市場展開にも着手した。また、アジア地区向けオフセットインキ新製品の共同開発や、ガスバリア等の機能性コーティング材の共同研究等、DICとサンケミカル各々の強みを活かした協力体制が構築されている。
(2) ファインケミカル
フラットパネルディスプレイ等に適用するオプトロニクス材料の開発に注力している。有機顔料では、液晶パネル向けカラーフィルター用ブルー顔料の新製品を市場に投入した。優れた輝度とコントラストにより既に市場で好評を得ているグリーン顔料についても、さらなる性能向上を進めている。液晶材料では、液晶テレビ等の大型パネル向け製品の性能向上や、次世代デバイス向け液晶の開発に取り組んでいる。
(3) ポリマ
合成樹脂は、UV硬化や水性化による各種環境調和型製品の開発に注力している。技術複合型製品として、耐候性・耐摩耗性に優れるUV硬化型有機無機ハイブリッド樹脂を開発、ハードコート剤用途でサンプルワークを開始した。電子材料用途では、低粘度高Tgを特徴とする新規エポキシ樹脂や、低誘電特性を発現する高耐熱活性エステル樹脂を開発した。フッ素系化学品では金属含有量をシングルppbレベルまで低減させたグレードを製品化し、半導体ウェハ等のレベリング剤として好評を得ている。
(4) アプリケーションマテリアルズ
PPSコンパウンドは、放熱特性や水蒸気バリア特性等の機能を向上させた成形材料を開発し、ハイブリッドカーの電装部品用に採用が進んだ。成形加工品分野では、従来の鋼矢板と併用する炭素繊維強化FRP矢板を開発、2ヶ所の公共トンネル推進工事現場で採用され、今後更なる実績化を目指す。工業用粘着テープでは、社内のUV硬化型ハードコート材技術を適用し耐指紋性能を向上させたガラス飛散防止フィルムや、防水テープ、極薄型粘着テープ等の開発に注力し、スマートフォンの性能向上に大きく貢献した。化粧板では、主にキッチンパネル向けに、つや消しエンボスの意匠と油拭き取り性能を両立した耐油性不燃化粧板を開発した。インクジェットインキではサンケミカルグループが、LED-UV硬化型の新製品を市場に投入した。
当社の研究開発組織は、事業に直結した研究開発を担う技術統括本部と、次世代事業の創出と基盤技術の強化・拡大を担うR&D本部からなる。2013年度は、技術統括本部とR&D本部の中間領域に、技術複合型の新製品やR&D本部による開発品の事業化のスピードアップを図るべく、製品化推進センターを新設した。また、DICグラフィックス株式会社などの国内グループ会社、サンケミカルグループの研究所(米国、英国及びドイツ)、コーポレート研究部門である青島迪愛生精細化学有限公司(中国)との相互連携を強化し、グローバルな経営資源を活用した研究開発の効率化を図っている。次世代技術領域の探索・基礎研究については、産官学連携等を活用し研究開発のスピードアップを図っている。
当連結会計年度における研究開発費は、8,777百万円であり、このほか、当社及びDICグラフィックス株式会社において、製品の改良・カスタマイズに関わる費用など技術関連費用が、11,020百万円である。主な研究開発の進捗状況は以下のとおりである。
(1) プリンティングインキ
オフセットインキは、UV照射装置の減灯やLED化等の省電力UV印刷機に対応する、高感度でかつ印刷適性にも優れたUVインキを開発した。グラビアインキでは、グラビア印刷本来の美しい画像と高速印刷対応を維持しながら環境や食の安全に配慮した、顧客のグローバル展開にも対応可能な食品パッケージ用インキの本格販売を開始した。
海外ではサンケミカルグループが、オフセット、フレキソ、グラビア等の各種印刷インキに関わる新製品・新技術の開発を行っており、DIC技術を導入した軟包装パッケージ用ラミネート接着剤の市場展開にも着手した。また、アジア地区向けオフセットインキ新製品の共同開発や、ガスバリア等の機能性コーティング材の共同研究等、DICとサンケミカル各々の強みを活かした協力体制が構築されている。
(2) ファインケミカル
フラットパネルディスプレイ等に適用するオプトロニクス材料の開発に注力している。有機顔料では、液晶パネル向けカラーフィルター用ブルー顔料の新製品を市場に投入した。優れた輝度とコントラストにより既に市場で好評を得ているグリーン顔料についても、さらなる性能向上を進めている。液晶材料では、液晶テレビ等の大型パネル向け製品の性能向上や、次世代デバイス向け液晶の開発に取り組んでいる。
(3) ポリマ
合成樹脂は、UV硬化や水性化による各種環境調和型製品の開発に注力している。技術複合型製品として、耐候性・耐摩耗性に優れるUV硬化型有機無機ハイブリッド樹脂を開発、ハードコート剤用途でサンプルワークを開始した。電子材料用途では、低粘度高Tgを特徴とする新規エポキシ樹脂や、低誘電特性を発現する高耐熱活性エステル樹脂を開発した。フッ素系化学品では金属含有量をシングルppbレベルまで低減させたグレードを製品化し、半導体ウェハ等のレベリング剤として好評を得ている。
(4) アプリケーションマテリアルズ
PPSコンパウンドは、放熱特性や水蒸気バリア特性等の機能を向上させた成形材料を開発し、ハイブリッドカーの電装部品用に採用が進んだ。成形加工品分野では、従来の鋼矢板と併用する炭素繊維強化FRP矢板を開発、2ヶ所の公共トンネル推進工事現場で採用され、今後更なる実績化を目指す。工業用粘着テープでは、社内のUV硬化型ハードコート材技術を適用し耐指紋性能を向上させたガラス飛散防止フィルムや、防水テープ、極薄型粘着テープ等の開発に注力し、スマートフォンの性能向上に大きく貢献した。化粧板では、主にキッチンパネル向けに、つや消しエンボスの意匠と油拭き取り性能を両立した耐油性不燃化粧板を開発した。インクジェットインキではサンケミカルグループが、LED-UV硬化型の新製品を市場に投入した。
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ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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