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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002AFC

有価証券報告書抜粋 大日精化工業株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社は既存事業の再編と新規事業の確立に向け更なる強固な基盤作りを目指し、全社的・総合的な改革に取り組んでおります。研究開発においては、創業からのコアである顔料・色材の高度利用技術の深耕を基盤として、環境、エネルギー、メディカル、IT分野を対象とした製品開発に注力しております。顔料・色材で培ったファインケミカル技術から「オンリーワン」のスペシャリティ製品開発を目指します。
当社グループの技術研究開発組織は当社コーポレート研究部門である技術統括本部室傘下の「新事業開発本部」「基幹技術本部」「解析研究部」「CCM開発部」、およびスタッフ部門である「企画部」「市場調査部」「先端情報部」「知的財産部」「化学品安全部」「生産技術部」「技術管理部」、それに加えて各事業部の応用技術部からなります。新事業・新製品開発のスピードアップと効率化を図るため全社技術を集約し、重点テーマの選定とリソース(人・物・金・情報)の集中を図り、開発を進めて参ります。
日本の企業を取り巻くグローバル化と、技術革新のスピードがますます速まる中、オープンイノベーションを更に強化し、技術研究開発を促進します。
当連結会計年度における各セグメント別の研究開発活動の状況及び研究開発費の金額は次の通りであります。なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、28億2千2百万円となっております。
(化成品事業)
当事業では、顔料合成技術を基にして粒子形状や表面性質を高度に制御することで各種用途分野への高付加価値製品の提供を行っております。
最近の顔料開発は、粒子径で10~20ナノメートルレベルの超微細化された先端顔料粒子の設計による色特性や機能性の向上を図ることを大きなテーマとしております。また市場ニーズの高度化に対応して行くため部門間の緊密な技術交流・連携により開発体制を更に強化し、次世代顔料表面処理剤や重合を制御した高性能分散剤等の当社の要素技術を複合化させた顔料製品の開発に取り組んでおります。
無機材料開発においては、湿式法合成技術による微粒子無機顔料、各種機能性を付与した新規無機材料の開発に注力しております。
化成品部門は、顔料微分散化技術と調色技術を基に繊維、フィルム、製紙、塗料、建材、捺染など広範な分野に着色剤、マスターバッチ製品、加工顔料製品を提供しております。また、多種多様なニーズに応えるため帯電防止、紫外線吸収、遮熱、難燃などの機能性付与分散加工技術、製品の開発にも取り組んでおります。情報記録・表示用材料分野では電子写真、カラーフィルターおよびインクジェット用着色剤の実績が拡大しておりますが、さらなる色材機能の高度化、深化を求め研究開発を促進しております。
当連結会計年度における化成品事業に係る研究開発費は9億4千8百万円であります。
(化学品事業)
当事業は、顔料分散加工技術を基に、各種合成樹脂用着色剤、コンパウンド・マスターバッチ、コート材製品を内外の様々な産業分野に提供しております。また、自社技術の多角的な展開を図り、各種機能性材料の開発・製品化にも取り組んでおります。
合成樹脂分野では、顔料及び機能性材料をマスターバッチ・コンパウンドに分散加工して、省エネルギー部材・包装・医療・光学・車両・建材用途向けに展開しております。特にナノ材料(CNT等)、無機放熱材料について、新たにプラスチックへ応用すべく研究開発を進めております。
コート材分野では、紫外線・電子線硬化型コート材、意匠性プラスチックコート材、水性コート材の開発を行っており、家電品や建材などの表面保護コート、半導体製造の工程フィルム、事務用機器の内部部品用機能性コート材など広範なニーズに応えています。特に紫外線硬化型コート材においては、フラットパネルディスプレイやタッチパネルなどのディスプレイ分野における機能性発現用途、電子線硬化型コート材においては非塩ビ建材用途の開発に取り組んでおります。
当連結会計年度における化学品事業に係る研究開発費は5億1千1百万円であります。
(高分子事業)
合成高分子であるウレタン及びアミドイミド、エステルイミド製品では、樹脂合成技術、分散加工技術、塗料化技術のコア技術を融合し、合成擬革・透湿素材、接着剤、熱可塑性エラストマー、ウレタン微粒子、シリコーン共重合樹脂、耐熱塗料などの製品を上市しております。また、環境対応製品として無溶剤・水系ウレタン材料等のVOC対策品の自動車用・衣料用素材への展開、植物由来原料によるバイオマスウレタンの上市、ウレタン系材料の耐熱性・耐久性の向上を通じて、新エネルギー・電池、エレクトロニクス、医療化粧品用の関連材料開発を進めております。
天然高分子であるキチン・キトサン・コラーゲンの利用では、各素材が本来有する親水性や抗菌性などの機能を更に高めた誘導体開発に取り組み、パーソナルケア、環境、エネルギー分野を中心に、製品ラインアップの拡充を図っております。
当連結会計年度における高分子事業に係る研究開発費は6億6千1百万円であります。
(印刷総合システム事業)
オフセットインキ製品部門では、商業オフ輪インキとして、輸入紙の増加や紙質の低下に対してコート紙から低級紙まで幅広い紙質に適応した製品を主体に、更なる印刷品質と生産性の向上、環境負荷低減など市場ニーズに沿った製品の開発に取り組んでおります。枚葉インキとして印刷物の短納期化・小ロット化傾向に対応して速乾性・強靭な耐摩擦性を保持し、印刷作業性に優れた製品の開発に努めております。また、メタリックインキなどの特殊インキや印刷補助剤等の特長のある製品ラインアップの拡大にも引き続き取り組んでおります。
グラビアインキ製品部門では、パッケージ用、建材用、産業資材用を主体としたグラビアインキ、接着剤、コーティング剤などの製品を提供しています。又、戦略製品として、VOC削減や省資源化に繋がる水性フレキソインキに注力してきましたが、高精細印刷の実現化により更に注目度が増しています。当社は各種のニーズに対応した水性フレキソインキを開発し、顧客から高い評価を得ており、実績化が進んでいます。更に、環境負荷低減に繋がる各種高機能性コーティング剤の開発に取り組んでいます。
当連結会計年度における印刷総合システム事業に係る研究開発費は4億3千8百万円であります。
(その他の研究開発活動)
当社グループでは新規事業の芽と評価技術の導出を目的として、外部研究機関との連携を行っています。代表的なものとして、JST(科学技術振興機構)の助成を受けて京都大学と行っている「リビングラジカル重合を基盤とした高性能高機能色彩材料の開発」があげられます。他に、横浜市立大学との「生体癒着防止膜」、および産業技術総合研究所との「待機電力ゼロの光制御光スイッチング方式小規模光ネットワーク」等、製品化に向け鋭意研究開発を進めております。このうち「生体癒着防止膜」については、本年4月にJSTの産学共同開発実用化事業に採択となり、1年間の導入試験の後、5年間で臨床試験を含めた開発を進めていきますが、これまで製品の無かった胸部の癒着防止を対象とした製品の開発を行う予定であります。
ブランド名「カラコムシステム」としてのCCM(コンピューターカラーマッチング)や各種色彩管理システムの開発においては、世界で唯一のインターネットCCMを実用化しています。また半透明フィルム等への新理論を用いて従来の壁を越えた高精度を達成し、着色剤メーカーとしての当社技術を支えております。
当連結会計年度におけるその他の研究開発費は2億6千3百万円であります。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00902] S1002AFC)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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