株式会社東京エネシス 研究開発活動 (2014年3月期)

当社の研究開発は、主に総合技術センターが中心となり、工事の施工における生産性の向上、コストダウン及び安全の確保を目的とした新技術、新工法の開発及び新分野技術の開発に重点をおいて推進しております。
当連結会計年度における研究開発費は49百万円であり、主な研究開発の内容は以下のとおりであります。
なお、子会社においては、研究開発活動は特段行われておりません。

(1) 高クロム合金鋼における溶接技術の開発(設備工事業)
ボイラ設備の高温・高圧化に伴い、高クロム合金鋼が使用されることが多くなっています。
高クロム鋼溶接技術の獲得のため、様々な条件に基づく試験データを採取し、溶接施工に関する適用性を評価した結果、一定の成果が得られました。

(2) メガソーラーの基礎杭の開発(設備工事業)
メガソーラーのパネル取付架台の基礎に使用する基礎杭について、各種土壌に対応した基礎杭を試作し、その性能評価を行いました。メガソーラー建設工事の計画・施工を実施する上での選択肢が広がり、作業効率向上が期待されます。

(3) 地上タンク底板隙間充填剤注入工法の確立(設備工事業)
福島第一原子力発電所の汚染水貯蔵タンクについて、漏洩のリスク低減を図るべく、実機大のモックアップ装置によるシール剤充填試験を実施し、充填剤注入工法の適用性を評価した結果、一定の成果が得られました。