有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10022IL
理研ビタミン株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
研究開発活動は、当社の本社開発部門が中心となり、当社の各工場に設置されている研究部門及び連結子会社の研究部門と密接な連携のもとに、当社の得意分野における基礎研究及び応用研究、新市場創出に繋がる新商品開発を行っております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は、29億43百万円で売上高に対する比率は、3.4%であります。
セグメントごとの研究開発活動は、次のとおりであります。
(国内食品事業)
デフレ脱却の流れの中、食品市場においても価値訴求型商品の伸長の動きも出ております。一方で生活防衛、価格志向も同時に存在しており二極化傾向の市場環境になっております。その様な環境下において健康、簡便をキーワードとした新規提案、市場創造型の新商品開発に注力を致しました。
家庭用食品においては、好調に推移しておりますノンオイルドレッシング「リケンのノンオイル」から「くせになるスタミナ胡麻」、「青じそまろやかレモン」、「セレクティーじんわり生姜」を発売致しました。海藻関連商品としては「混ぜ込みわかめご飯 コリコリ茎わかめさん鮭」、「混ぜ込みわかめご飯 コリコリ茎わかめさんそぼろ」の発売と共に「わかめご飯」シリーズ(プレーン、鮭、梅じそ)のリニューアルを実施致しました。
また、新規提案、市場創造型商品として『ガッツリ旨いカロリーハーフドレッシング』をコンセプトとした「ごちそうマジック」シリーズ4品を発売し、ドレッシング市場の拡大を目指します。
業務用食品においては外食産業向けドレッシング「サラダサポート シーザーサラダ ドレッシング」、学校給食向け「笑顔でランチ ドレッシング」の乳・卵フリーのリニューアルと新商品を発売致しました。海藻関連商品としては「冷凍海藻」シリーズ(三陸産丸採りわかめ、海藻ミックス、くきわかめ)を発売致しました。老健市場向け商品としては、「ヘルシーバランス」から「減塩和風だしの素」、「減塩中華スープ」、「小さい具材の五目ご飯の素」を発売致しました。
健康機能食品への取組みでは、天然色素の機能性開発及び海藻由来の機能性開発や応用研究を推進しております。その中で、クロセチンに酸化ストレスから眼を保護する効果及びアルツハイマー病に関与しているアミロイドβの毒性から脳細胞を保護する効果を論文発表いたしました。また、わかめ由来のメカブフコイダンが高齢者のインフルエンザワクチン接種に対して抗体価を上昇させる効果を論文発表いたしました。
食品用改良剤では、当社のキーマテリアルである乳化剤を中心とした基礎研究及び応用研究を実施しております。
乳化剤を主体とする食品用改良剤には食品に対する多くの機能があるため、加工食品メーカーに色々な機能としてご使用いただいており、その対象食品は、パン、豆腐、麺、加工油脂、飲料、和菓子、洋菓子など多岐にわたっております。
食品用改良剤の取引先である加工食品メーカーは、日々変化するお客様のニーズにお応えするよう商品開発を実施しております。当社では、それぞれの食品に対して改良剤の視点で、加工食品メーカーへの新商品提案や加工食品メーカーが抱える課題に対する問題解決型の提案を、アプリケーションセンターを中心に実施しております。また、これまで当社として展開していなかった加工食品分野への新しい改良剤の提案をすすめております。
ビタミンでは、当社のキーマテリアルである天然ビタミンEを中心に、その生産技術の向上のほか、食品の安定性向上に寄与する抗酸化剤としての機能開発を行っております。また、ビタミン類の安定化技術の開発を行い、加工食品メーカーにビタミンミックスを提案しております。
天然色素類では、天然物である原料が高騰する中、生産技術の向上に取組むとともに、加工食品メーカーの要望に対応する提案活動を実施しております。
また、これまで医薬用が主であったマイクロカプセルは、食品への応用検討を実施し、特に製菓関係への展開が進みました。
当事業に係る研究開発費は、25億26百万円であります。
(国内化成品その他事業)
化成品用改良剤では、ユーザーニーズに対応した、プラスチック、ゴム、化粧品、塗料、インキなどの化学品業界への改良剤の新規商材開発、機能開発及び応用研究を行っております。
安全性の高い化成品用改良剤の開発、新しい機能を有するプラスチック改良剤の研究開発に加え、地球環境問題を考慮したバイオマテリアル材料の応用研究に取組んでおります。
当事業に係る研究開発費は、2億18百万円であります。
(海外事業)
海外市場における研究開発活動は、食品用改良剤と化成品用改良剤についての展開を行っております。
食品用改良剤では、アプリケーションセンターをシンガポールと中国上海に設置して、海外市場に密着した、カスタマー視点での研究開発活動を推進しております。
RIKEVITA (SINGAPORE) PTE LTD内に設置されたアプリケーションセンターでは、パン、ケーキ、麺、冷菓、飲料、加工油脂などの製造及び実験設備を備え、国内外の理研ビタミングループで製造している製品に関して、海外市場の地域特性に対応した応用開発、新規製剤開発、取引先に対する技術サービスとその提案活動及び応用開発等を行っております。
理研維他精化食品工業(上海)有限公司内に設置されたアプリケーションセンターは上海中心部に立地し、末端市場及び顧客の視点から、よりそのニーズに対応したソリューションを提供できる体制を整備いたしました。パン、ケーキ、和菓子、冷菓、麺、加工油脂、冷凍食品等の製造及び実験設備を備え、理研ビタミングループで長年培った知見、経験を生かし、中国国内顧客の製品の改善・改良、工程改善、コストリダクション、新商品の開発などに貢献し、加工食品分野の情報発信基地として展開しております。
当年度においてはRIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.社の生産設備増設に合わせた新製品展開を両アプリケーションセンターが連携し、日本国内の知見、経験を取り込み、海外ユーザーのみならず、日本国内ユーザーの海外展開への情報サービス支援活動を実施いたしました。
化成品用改良剤では、天津理研維他食品有限公司内にアプリケーションセンターを設置し、中国市場の地域特性に対応した製品開発、応用開発及び取引先への技術サービスを行っており、さらに、その活動を世界市場に向けて展開を進めております。
これら海外アプリケーションセンターと国内の関連研究開発部門との連携により、海外の食品用改良剤及び化成品用改良剤の研究機能の充実と強化に向けて積極的に取組んでおります。
当事業に係る研究開発費は、1億99百万円であります。
当連結会計年度の研究開発費の総額は、29億43百万円で売上高に対する比率は、3.4%であります。
セグメントごとの研究開発活動は、次のとおりであります。
(国内食品事業)
デフレ脱却の流れの中、食品市場においても価値訴求型商品の伸長の動きも出ております。一方で生活防衛、価格志向も同時に存在しており二極化傾向の市場環境になっております。その様な環境下において健康、簡便をキーワードとした新規提案、市場創造型の新商品開発に注力を致しました。
家庭用食品においては、好調に推移しておりますノンオイルドレッシング「リケンのノンオイル」から「くせになるスタミナ胡麻」、「青じそまろやかレモン」、「セレクティーじんわり生姜」を発売致しました。海藻関連商品としては「混ぜ込みわかめご飯 コリコリ茎わかめさん鮭」、「混ぜ込みわかめご飯 コリコリ茎わかめさんそぼろ」の発売と共に「わかめご飯」シリーズ(プレーン、鮭、梅じそ)のリニューアルを実施致しました。
また、新規提案、市場創造型商品として『ガッツリ旨いカロリーハーフドレッシング』をコンセプトとした「ごちそうマジック」シリーズ4品を発売し、ドレッシング市場の拡大を目指します。
業務用食品においては外食産業向けドレッシング「サラダサポート シーザーサラダ ドレッシング」、学校給食向け「笑顔でランチ ドレッシング」の乳・卵フリーのリニューアルと新商品を発売致しました。海藻関連商品としては「冷凍海藻」シリーズ(三陸産丸採りわかめ、海藻ミックス、くきわかめ)を発売致しました。老健市場向け商品としては、「ヘルシーバランス」から「減塩和風だしの素」、「減塩中華スープ」、「小さい具材の五目ご飯の素」を発売致しました。
健康機能食品への取組みでは、天然色素の機能性開発及び海藻由来の機能性開発や応用研究を推進しております。その中で、クロセチンに酸化ストレスから眼を保護する効果及びアルツハイマー病に関与しているアミロイドβの毒性から脳細胞を保護する効果を論文発表いたしました。また、わかめ由来のメカブフコイダンが高齢者のインフルエンザワクチン接種に対して抗体価を上昇させる効果を論文発表いたしました。
食品用改良剤では、当社のキーマテリアルである乳化剤を中心とした基礎研究及び応用研究を実施しております。
乳化剤を主体とする食品用改良剤には食品に対する多くの機能があるため、加工食品メーカーに色々な機能としてご使用いただいており、その対象食品は、パン、豆腐、麺、加工油脂、飲料、和菓子、洋菓子など多岐にわたっております。
食品用改良剤の取引先である加工食品メーカーは、日々変化するお客様のニーズにお応えするよう商品開発を実施しております。当社では、それぞれの食品に対して改良剤の視点で、加工食品メーカーへの新商品提案や加工食品メーカーが抱える課題に対する問題解決型の提案を、アプリケーションセンターを中心に実施しております。また、これまで当社として展開していなかった加工食品分野への新しい改良剤の提案をすすめております。
ビタミンでは、当社のキーマテリアルである天然ビタミンEを中心に、その生産技術の向上のほか、食品の安定性向上に寄与する抗酸化剤としての機能開発を行っております。また、ビタミン類の安定化技術の開発を行い、加工食品メーカーにビタミンミックスを提案しております。
天然色素類では、天然物である原料が高騰する中、生産技術の向上に取組むとともに、加工食品メーカーの要望に対応する提案活動を実施しております。
また、これまで医薬用が主であったマイクロカプセルは、食品への応用検討を実施し、特に製菓関係への展開が進みました。
当事業に係る研究開発費は、25億26百万円であります。
(国内化成品その他事業)
化成品用改良剤では、ユーザーニーズに対応した、プラスチック、ゴム、化粧品、塗料、インキなどの化学品業界への改良剤の新規商材開発、機能開発及び応用研究を行っております。
安全性の高い化成品用改良剤の開発、新しい機能を有するプラスチック改良剤の研究開発に加え、地球環境問題を考慮したバイオマテリアル材料の応用研究に取組んでおります。
当事業に係る研究開発費は、2億18百万円であります。
(海外事業)
海外市場における研究開発活動は、食品用改良剤と化成品用改良剤についての展開を行っております。
食品用改良剤では、アプリケーションセンターをシンガポールと中国上海に設置して、海外市場に密着した、カスタマー視点での研究開発活動を推進しております。
RIKEVITA (SINGAPORE) PTE LTD内に設置されたアプリケーションセンターでは、パン、ケーキ、麺、冷菓、飲料、加工油脂などの製造及び実験設備を備え、国内外の理研ビタミングループで製造している製品に関して、海外市場の地域特性に対応した応用開発、新規製剤開発、取引先に対する技術サービスとその提案活動及び応用開発等を行っております。
理研維他精化食品工業(上海)有限公司内に設置されたアプリケーションセンターは上海中心部に立地し、末端市場及び顧客の視点から、よりそのニーズに対応したソリューションを提供できる体制を整備いたしました。パン、ケーキ、和菓子、冷菓、麺、加工油脂、冷凍食品等の製造及び実験設備を備え、理研ビタミングループで長年培った知見、経験を生かし、中国国内顧客の製品の改善・改良、工程改善、コストリダクション、新商品の開発などに貢献し、加工食品分野の情報発信基地として展開しております。
当年度においてはRIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.社の生産設備増設に合わせた新製品展開を両アプリケーションセンターが連携し、日本国内の知見、経験を取り込み、海外ユーザーのみならず、日本国内ユーザーの海外展開への情報サービス支援活動を実施いたしました。
化成品用改良剤では、天津理研維他食品有限公司内にアプリケーションセンターを設置し、中国市場の地域特性に対応した製品開発、応用開発及び取引先への技術サービスを行っており、さらに、その活動を世界市場に向けて展開を進めております。
これら海外アプリケーションセンターと国内の関連研究開発部門との連携により、海外の食品用改良剤及び化成品用改良剤の研究機能の充実と強化に向けて積極的に取組んでおります。
当事業に係る研究開発費は、1億99百万円であります。
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