アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社 業績等の概要 (2014年10月期)

(1)業績
当連結会計年度(2013年11月1日から2014年10月31日まで)におけるわが国経済は、政府や日銀の各種政策の効果を背景に企業収益が改善し、設備投資の増加や雇用情勢の改善がみられるなど、景気は回復基調で推移いたしました。しかしながら、景気の先行きは、米国の金融緩和の縮小や中国経済の失速などの海外景気の下振れ懸念に加えて、消費税増税後の内需のもたつきや急激な円安に伴う原材料価格の上昇などの国内景気の下押し要因から依然として不透明な状況にあります。
ウェディング業界におきましては、2013年の婚姻件数が66万3千組(厚生労働省「2013年 人口動態統計の年間推計」)と前年と比べ大きな変化はなく、ゲストハウス・ウェディングの需要は底堅く推移しております。一方で、専門式場やホテルのリニューアル、価格競争の激化、顧客ニーズの多様化等により、業界内の競合は厳しい状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは「お客さまの感動のために」という経営理念に基づき、感動のウェディングを実現するため、接客力の向上を目的とした社内外の研修、営業データベースの分析や集客力向上のための各施策に積極的に取り組み、多様化するお客さまのニーズに応え、売上高の拡大と収益力の向上に努めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は15,346百万円(前年同期比5.8%増)、営業利益は2,003百万円(同2.8%増)、経常利益は1,983百万円(同3.5%増)、当期純利益は1,184百万円(同14.7%減)となりました。
なお、セグメント別の業績は次のとおりであります。
① 婚礼事業
当連結会計年度(2013年11月)にオープンした「ハーバーテラスSASEBO迎賓館」(佐世保支店)の通期稼働や当連結会計年度(2014年9月)に「ララシャンス博多の森」(福岡支店)に増設した会場の稼働に加え、営業データベースの活用及びリニューアル効果等により売上高は14,868百万円(前年同期比5.0%増)、営業利益は2,088百万円(同5.2%増)となりました。
② 葬儀事業
売上高は350百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益は39百万円(同21.7%増)となりました。
③ 介護事業
前連結会計年度(2013年9月)に伊万里店がオープンし、売上高は127百万円(前年同期は1百万円の売上高)となりましたが、当連結会計年度(2014年6月)にオープンした佐賀店の開業費用等により営業損失は126百万円(前年同期は71百万円の営業損失)となりました。

(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ238百万円(前年同期比7.9%減)減少し2,788百万円となりました。
営業活動の結果得られた資金は1,982百万円(同22.3%減)となりました。
投資活動の結果使用した資金は3,089百万円(同149.2%増)となりました。
財務活動の結果得られた資金は868百万円(前年同期は914百万円の支出)となりました。
なお、キャッシュ・フローの詳細は、「7 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(4)キャッシュ・フローの状況の分析」に記載のとおりであります。