有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002E5R
富士フイルムホールディングス株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)
事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当社グループは、写真感光材料やドキュメント等の事業で培った有機化学、無機化学、光学、解析、画像・ソフト等の幅広い基盤技術のもとで機能性材料、ファインケミカル、エレクトロニクス、メカトロニクス、生産プロセス等の技術領域で多様なコア技術を有しています。現在、さまざまな分野でビジネスを展開している当社グループでは、これらの基盤技術とコア技術を融合する商品設計技術によって、重点事業分野への研究開発を進める一方、将来を担う新規事業の創出も進めています。
加えて、富士フイルム㈱、富士ゼロックス㈱及び富山化学工業㈱等のグループシナジーを強化するとともに、他社とのアライアンス、M&A及び産官学との連携を強力に推進し、新たな成長軌道を確立してまいります。また、富士フイルムグループの基盤技術・コア技術とそれらを活用した材料・製品・サービスを、企業・研究機関等の社外のビジネスパートナーに示し、新たな価値を「共創」する場として、2014年1月20日に「Open Innovation Hub」を開設しました。ビジネスパートナーが持つ課題やアイデア、潜在的なニーズと自社の技術を結びつけ、画期的な新しい製品・技術・サービスを生み出し、イノベーションを起こしていきます。
当連結会計年度における研究開発費の総額は164,351百万円(前年度比2.3%減)、売上高比6.7%となりました。
当連結会計年度の主な研究開発の成果は次のとおりであります。
各セグメントに配賦していない汎用性の高い上記基盤技術の強化、新規事業創出のための基礎研究費は27,432百万円です。
(1)イメージング ソリューション部門
光学・電子映像事業では、高画質と高品位な質感に徹底的にこだわった「Xシリーズ」のラインアップとして、プレミアムミラーレスカメラの「FUJIFILM X-E2」、「FUJIFILM X-T1」を開発し、発売しました。「FUJIFILM X-E2」は、独自のAPS-Cサイズ「X-Trans™ CMOS Ⅱ」センサーとレンズ毎の光学性能を元に、回折現象等の光学的影響をシャープに補正する独自の画像処理機能である「点像復元処理」により、圧倒的な高解像を実現しております。「FUJIFILM X-T1」は、独自のAPS-Cサイズ「X-Trans™ CMOS Ⅱ」センサーと画像処理エンジン、高精細のフジノンレンズの組み合わせにより、際立つ解像力を発揮するとともに、新開発の「リアルタイム・ビューファインダー」により、光学ファインダーに迫る0.005秒という非常に短い表示タイムラグと0.77倍の表示倍率を実現しております。また、レンズ交換式プレミアムカメラの交換レンズラインアップをそろえ、「フジノンレンズ XF23mmF1.4 R」、「フジノンレンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」を開発し、発売しました。
フォトイメージング事業では、たくさんの画像から簡単に1冊のフォトブックを編集できるサービス「Year Album」において、当社独自の画像解析技術を活用したソフトウエア「イメージオーガナイザー」に顔認識技術を用いた「主人公設定(スマートキャスティング機能)」を搭載し、提供を開始しました。これにより、ユーザーが指定した対象期間に撮られた画像を自動で解析し、「主人公」を中心とした画像の選択と最適なレイアウトが可能となりました。
本部門の研究開発費は、6,040百万円となりました。
(2)インフォメーション ソリューション部門
メディカルシステム事業では、新開発の画像処理MPU(Micro Processing Unit)を搭載し、鮮明・高解像度な画像を実現した次世代携帯型超音波画像診断装置「FUJIFILM FC1(フジフイルム エフシーワン)」を開発し、発売しました。「FUJIFILM FC1」は、2012年にSonoSite, Inc(現 FUJIFILM SonoSite, Inc.)を買収後、本格的に共同開発した初めての製品であり、富士フイルム㈱の画像技術とFUJIFILM SonoSite, Inc.の機器本体の小型化技術・落下や振動に強いプローブを作る堅牢化技術を組み合わせて開発した製品です。新開発した画像処理MPUの搭載により、超音波画像特有のスペックルノイズを半減し、被写体の組織の境界や性状の描写力に優れた高解像度な画像を安定的に得ることが可能となりました。また、内視鏡システム「Advancia(アドバンシア)シリーズ」用の汎用スコープとして、メガピクセルCMOSセンサーを搭載し、高精細・高画質を実現した上部消化管汎用スコープ「EG-600WR」と下部消化管汎用スコープ「EC-600WM」を開発し、発売しました。上部消化管汎用スコープ「EG-600WR」と下部消化管汎用スコープ「EC-600WM」は、当社のスコープとして初めて、イメージセンサーにメガピクセルCMOSセンサーを採用し、当社独自の画像処理技術を組み合わせることにより、優れた解像度を持つ明るい静止画と、高精細で滑らかな動画を得ることができます。加えて、新設計したレンズを搭載することで、最短2mmからの近接観察が可能となりました。
医薬品事業では、2013年6月に抗がん剤「FF-10501」の再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)を対象とする国内第I相臨床試験を、2013年8月にテーラーメイド型がんペプチドワクチン「ITK-1」の前立腺がんを対象とする国内第Ⅲ相臨床試験を開始する等、着実にパイプラインの臨床開発を進めています。また、米国での抗がん剤開発を加速するため、がん領域で世界トップレベルの研究・治療施設であるテキサス州立大学 MDアンダーソンがんセンターと提携し、抗がん剤3薬剤(「FF-10501」、「FF-10502」、「FF-21101」)の臨床開発を実施することを決定しました。同センターにおいて、まずは「FF-10501」の第Ⅰ相臨床試験をスタートさせ、順次、他薬剤の臨床試験も開始していきます。さらに、米国でのアルツハイマー型認知症治療薬「T-817MA」の開発を、全米最大のアルツハイマー型認知症の研究機関であるAlzheimer's Disease Cooperative Studyとの協働にて実施することを合意しました。この協働を通じ、臨床開発の質とスピードを向上させ、「T-817MA」の開発を加速します。加えて、国内で再生医療製品事業を展開する㈱ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(以下、J-TECと記述します。)との連携を強化しました。富士フイルム㈱が開発した生体適合性に優れるコラーゲン「リコンビナントペプチド」の基盤となる、プロセス制御技術を駆使して作り出す高機能素材やそれらを精緻に構造化するエンジニアリング技術、そして今後、再生医療に活用でき生体イメージングに有効な画像診断技術や解析技術に、国内で唯一再生医療製品を上市しているJ-TECの研究・開発・生産・販売等の多面にわたる技術力とノウハウを融合させて再生医療製品の開発・製品化を進めていきます。
ライフサイエンス事業では、ニキビ・肌荒れに有効な油溶性の抗炎症成分「グリチルレチン酸ステアリル」を、当社独自のナノマージ技術によって複数の保湿成分と組み合わせ、80ナノメートルサイズまで安定的にナノ化し、ニキビができる毛穴へ集中的に浸透する新成分「アクネシューター」を開発しました。これにより、乾燥を改善する保湿成分と炎症を改善する抗炎症成分の両方を同時にニキビができる毛穴へ集中して届けることが、可能になりました。この「アクネシューター」を配合し、スキンケアブランド「ルナメア」から、新たに大人ニキビをケアするシリーズ「ルナメア アクネケア」を開発し、発売しました。
記録メディア事業では、「バリウムフェライト磁性体を用いた大容量データテープの開発と量産化」に関する功績により、第46回(2013年度)「市村産業賞」において「市村産業賞 本賞」を受賞いたしました。この技術開発により、従来技術では限界に近づいていたデータテープの大幅な高容量化に成功し、耐久性・長期保存性についても高い性能を達成しました。さらに本技術は、高速・広幅・連続生産に適した塗布型のため、HDDと比較して低コストであるという磁気テープの長所を最大限に引き出すことにも成功しています。さらに、IBMと共同で、BaFe(バリウムフェライト)磁性体を採用した磁気テープの実走行試験を行いました。富士フイルム㈱は独自の微粒子化技術を開発し、BaFe磁性体を微粒子化しながら、同時に熱安定性の劣化を抑制することに成功しました。
また、微粒子化したBaFe磁性体を均一に分散する高分散技術と、厚みムラのない薄層磁性層を形成する均一薄膜塗布技術をさらに進化させ、テープ表面の形状を精密に制御し、超平滑面と高い再生出力、高品質な再生信号を達成しました。さらに、垂直配向技術を用いてBaFe磁性体をナノオーダーでコントロールして垂直方向に配向させ、広範囲の記録周波数領域で高品質な再生信号を実現しました。これらの画期的な技術で開発した磁気テープを、IBMが開発した高性能記録ヘッド、新サーボコントロール技術、新信号処理技術と組み合わせることで、85.9Gbpsiという面記録密度を実証しています。
高機能材料では、天然ガスから二酸化炭素を分離するガス分離膜モジュールを開発しました。このガス分離膜モジュールは写真技術を転用し、ポリマー設計と精密塗布技術により高性能で耐久性に優れております。ガス分離の高効率化をナノ構造の分離膜で実現しており、とくにガス分離性が良くメタンのロスを少なくすることが可能となりました。
本部門の研究開発費は、67,524百万円となりました。
当社グループにおける新薬開発状況は以下のとおりです。(2014年5月現在)
(3)ドキュメント ソリューション部門
オフィス市場向けには、大型の9インチ操作パネルでフリック・ドラッグ等の直感的な操作が可能なフルカラーデジタル複合機「ApeosPort-V C」及び「DocuCentre-V C」シリーズ 18機種を一挙に新発売しました。また中小規模事業所市場向けに1台三役のA4判LED複合機「DocuPrint CM200 b」を、データプリント及び印刷市場向けに世界最小幅(2013年9月時点)の高速インクジェットプリンター「1400 Inkjet Color Continuous Feed Printing System」をそれぞれ開発し、販売しました。ソリューション・サービス関連では、お客様の最適なコミュニケーション環境を構築し、業務改善を支援する新商品ならびに機能強化した商品群として、ドキュメントハンドリング・ソフトウェアの最新バージョン「DocuWorks 8」や、販促用印刷物制作支援クラウドサービス「Smart Promotion」、クラウドサービス「IT資産管理サービス」等の提供を開始しました。
本部門の研究開発費は、63,355百万円となりました。
加えて、富士フイルム㈱、富士ゼロックス㈱及び富山化学工業㈱等のグループシナジーを強化するとともに、他社とのアライアンス、M&A及び産官学との連携を強力に推進し、新たな成長軌道を確立してまいります。また、富士フイルムグループの基盤技術・コア技術とそれらを活用した材料・製品・サービスを、企業・研究機関等の社外のビジネスパートナーに示し、新たな価値を「共創」する場として、2014年1月20日に「Open Innovation Hub」を開設しました。ビジネスパートナーが持つ課題やアイデア、潜在的なニーズと自社の技術を結びつけ、画期的な新しい製品・技術・サービスを生み出し、イノベーションを起こしていきます。
当連結会計年度における研究開発費の総額は164,351百万円(前年度比2.3%減)、売上高比6.7%となりました。
当連結会計年度の主な研究開発の成果は次のとおりであります。
各セグメントに配賦していない汎用性の高い上記基盤技術の強化、新規事業創出のための基礎研究費は27,432百万円です。
(1)イメージング ソリューション部門
光学・電子映像事業では、高画質と高品位な質感に徹底的にこだわった「Xシリーズ」のラインアップとして、プレミアムミラーレスカメラの「FUJIFILM X-E2」、「FUJIFILM X-T1」を開発し、発売しました。「FUJIFILM X-E2」は、独自のAPS-Cサイズ「X-Trans™ CMOS Ⅱ」センサーとレンズ毎の光学性能を元に、回折現象等の光学的影響をシャープに補正する独自の画像処理機能である「点像復元処理」により、圧倒的な高解像を実現しております。「FUJIFILM X-T1」は、独自のAPS-Cサイズ「X-Trans™ CMOS Ⅱ」センサーと画像処理エンジン、高精細のフジノンレンズの組み合わせにより、際立つ解像力を発揮するとともに、新開発の「リアルタイム・ビューファインダー」により、光学ファインダーに迫る0.005秒という非常に短い表示タイムラグと0.77倍の表示倍率を実現しております。また、レンズ交換式プレミアムカメラの交換レンズラインアップをそろえ、「フジノンレンズ XF23mmF1.4 R」、「フジノンレンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」を開発し、発売しました。
フォトイメージング事業では、たくさんの画像から簡単に1冊のフォトブックを編集できるサービス「Year Album」において、当社独自の画像解析技術を活用したソフトウエア「イメージオーガナイザー」に顔認識技術を用いた「主人公設定(スマートキャスティング機能)」を搭載し、提供を開始しました。これにより、ユーザーが指定した対象期間に撮られた画像を自動で解析し、「主人公」を中心とした画像の選択と最適なレイアウトが可能となりました。
本部門の研究開発費は、6,040百万円となりました。
(2)インフォメーション ソリューション部門
メディカルシステム事業では、新開発の画像処理MPU(Micro Processing Unit)を搭載し、鮮明・高解像度な画像を実現した次世代携帯型超音波画像診断装置「FUJIFILM FC1(フジフイルム エフシーワン)」を開発し、発売しました。「FUJIFILM FC1」は、2012年にSonoSite, Inc(現 FUJIFILM SonoSite, Inc.)を買収後、本格的に共同開発した初めての製品であり、富士フイルム㈱の画像技術とFUJIFILM SonoSite, Inc.の機器本体の小型化技術・落下や振動に強いプローブを作る堅牢化技術を組み合わせて開発した製品です。新開発した画像処理MPUの搭載により、超音波画像特有のスペックルノイズを半減し、被写体の組織の境界や性状の描写力に優れた高解像度な画像を安定的に得ることが可能となりました。また、内視鏡システム「Advancia(アドバンシア)シリーズ」用の汎用スコープとして、メガピクセルCMOSセンサーを搭載し、高精細・高画質を実現した上部消化管汎用スコープ「EG-600WR」と下部消化管汎用スコープ「EC-600WM」を開発し、発売しました。上部消化管汎用スコープ「EG-600WR」と下部消化管汎用スコープ「EC-600WM」は、当社のスコープとして初めて、イメージセンサーにメガピクセルCMOSセンサーを採用し、当社独自の画像処理技術を組み合わせることにより、優れた解像度を持つ明るい静止画と、高精細で滑らかな動画を得ることができます。加えて、新設計したレンズを搭載することで、最短2mmからの近接観察が可能となりました。
医薬品事業では、2013年6月に抗がん剤「FF-10501」の再発・難治性骨髄異形成症候群(MDS)を対象とする国内第I相臨床試験を、2013年8月にテーラーメイド型がんペプチドワクチン「ITK-1」の前立腺がんを対象とする国内第Ⅲ相臨床試験を開始する等、着実にパイプラインの臨床開発を進めています。また、米国での抗がん剤開発を加速するため、がん領域で世界トップレベルの研究・治療施設であるテキサス州立大学 MDアンダーソンがんセンターと提携し、抗がん剤3薬剤(「FF-10501」、「FF-10502」、「FF-21101」)の臨床開発を実施することを決定しました。同センターにおいて、まずは「FF-10501」の第Ⅰ相臨床試験をスタートさせ、順次、他薬剤の臨床試験も開始していきます。さらに、米国でのアルツハイマー型認知症治療薬「T-817MA」の開発を、全米最大のアルツハイマー型認知症の研究機関であるAlzheimer's Disease Cooperative Studyとの協働にて実施することを合意しました。この協働を通じ、臨床開発の質とスピードを向上させ、「T-817MA」の開発を加速します。加えて、国内で再生医療製品事業を展開する㈱ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(以下、J-TECと記述します。)との連携を強化しました。富士フイルム㈱が開発した生体適合性に優れるコラーゲン「リコンビナントペプチド」の基盤となる、プロセス制御技術を駆使して作り出す高機能素材やそれらを精緻に構造化するエンジニアリング技術、そして今後、再生医療に活用でき生体イメージングに有効な画像診断技術や解析技術に、国内で唯一再生医療製品を上市しているJ-TECの研究・開発・生産・販売等の多面にわたる技術力とノウハウを融合させて再生医療製品の開発・製品化を進めていきます。
ライフサイエンス事業では、ニキビ・肌荒れに有効な油溶性の抗炎症成分「グリチルレチン酸ステアリル」を、当社独自のナノマージ技術によって複数の保湿成分と組み合わせ、80ナノメートルサイズまで安定的にナノ化し、ニキビができる毛穴へ集中的に浸透する新成分「アクネシューター」を開発しました。これにより、乾燥を改善する保湿成分と炎症を改善する抗炎症成分の両方を同時にニキビができる毛穴へ集中して届けることが、可能になりました。この「アクネシューター」を配合し、スキンケアブランド「ルナメア」から、新たに大人ニキビをケアするシリーズ「ルナメア アクネケア」を開発し、発売しました。
記録メディア事業では、「バリウムフェライト磁性体を用いた大容量データテープの開発と量産化」に関する功績により、第46回(2013年度)「市村産業賞」において「市村産業賞 本賞」を受賞いたしました。この技術開発により、従来技術では限界に近づいていたデータテープの大幅な高容量化に成功し、耐久性・長期保存性についても高い性能を達成しました。さらに本技術は、高速・広幅・連続生産に適した塗布型のため、HDDと比較して低コストであるという磁気テープの長所を最大限に引き出すことにも成功しています。さらに、IBMと共同で、BaFe(バリウムフェライト)磁性体を採用した磁気テープの実走行試験を行いました。富士フイルム㈱は独自の微粒子化技術を開発し、BaFe磁性体を微粒子化しながら、同時に熱安定性の劣化を抑制することに成功しました。
また、微粒子化したBaFe磁性体を均一に分散する高分散技術と、厚みムラのない薄層磁性層を形成する均一薄膜塗布技術をさらに進化させ、テープ表面の形状を精密に制御し、超平滑面と高い再生出力、高品質な再生信号を達成しました。さらに、垂直配向技術を用いてBaFe磁性体をナノオーダーでコントロールして垂直方向に配向させ、広範囲の記録周波数領域で高品質な再生信号を実現しました。これらの画期的な技術で開発した磁気テープを、IBMが開発した高性能記録ヘッド、新サーボコントロール技術、新信号処理技術と組み合わせることで、85.9Gbpsiという面記録密度を実証しています。
高機能材料では、天然ガスから二酸化炭素を分離するガス分離膜モジュールを開発しました。このガス分離膜モジュールは写真技術を転用し、ポリマー設計と精密塗布技術により高性能で耐久性に優れております。ガス分離の高効率化をナノ構造の分離膜で実現しており、とくにガス分離性が良くメタンのロスを少なくすることが可能となりました。
本部門の研究開発費は、67,524百万円となりました。
当社グループにおける新薬開発状況は以下のとおりです。(2014年5月現在)
開発番号 | 薬効-剤形 | 状況 |
T-3811 | ニュータイプのキノロン系合成抗菌剤-経口剤 | 海外製造販売承認申請中 |
T-705 | 抗ウイルス剤-経口剤 | 海外臨床試験中 |
T-817MA | アルツハイマー型認知症治療剤-経口剤 | 国内・海外臨床試験中 |
T-2307 | 抗真菌剤-注射剤 | 海外臨床試験中 |
T-4288 | マクロライド系抗菌剤-経口剤 | 国内臨床試験中 |
ITK-1 | 抗がん剤(前立腺がん)-注射剤 | 国内臨床試験中 |
FF-10501 | 抗がん剤(血液がん)-経口剤 | 国内臨床試験中 海外臨床試験準備中 |
FF-21101 | 抗がん剤(難治性固形がん)(Armed抗体)-注射剤 | 国内・海外 前臨床 |
FF-10502 | 抗がん剤(難治性固形がん)-注射剤 | 国内・海外 前臨床 |
F-1311 | 放射性医薬品(前立腺がん診断用) | 国内臨床試験中 |
(3)ドキュメント ソリューション部門
オフィス市場向けには、大型の9インチ操作パネルでフリック・ドラッグ等の直感的な操作が可能なフルカラーデジタル複合機「ApeosPort-V C」及び「DocuCentre-V C」シリーズ 18機種を一挙に新発売しました。また中小規模事業所市場向けに1台三役のA4判LED複合機「DocuPrint CM200 b」を、データプリント及び印刷市場向けに世界最小幅(2013年9月時点)の高速インクジェットプリンター「1400 Inkjet Color Continuous Feed Printing System」をそれぞれ開発し、販売しました。ソリューション・サービス関連では、お客様の最適なコミュニケーション環境を構築し、業務改善を支援する新商品ならびに機能強化した商品群として、ドキュメントハンドリング・ソフトウェアの最新バージョン「DocuWorks 8」や、販促用印刷物制作支援クラウドサービス「Smart Promotion」、クラウドサービス「IT資産管理サービス」等の提供を開始しました。
本部門の研究開発費は、63,355百万円となりました。
事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 有価証券報告書 抜粋メニュー
- 連結経営指標等
- 提出会社の経営指標等
- 沿革
- 事業の内容
- 関係会社の状況
- 従業員の状況
- 業績等の概要
- 生産、受注及び販売の状況
- 対処すべき課題
- 事業等のリスク
- 研究開発活動
- 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
- 株式の総数等
- 発行済株式総数、資本金等の推移
- 株価の推移
- 最近6月間の月別最高・最低株価
- 株式所有者別状況
- 役員の状況
- コーポレートガバナンス状況
このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00988] S1002E5R)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
ご利用にあたっては、こちらもご覧ください。「ご利用規約」「どんぶり会計β版について」。
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