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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002CJS

有価証券報告書抜粋 株式会社TOKAIホールディングス 対処すべき課題 (2014年3月期)


生産、受注及び販売の状況メニュー事業等のリスク

当社グループは、2011年4月にホールディングス体制に移行し、同時に新たな中期経営計画(IP13)を掲げ、主に財務体質改善を最優先課題として経営を進めてまいりました。経営統合前に1,240億円あった有利子負債残高を858億円まで削減し、自己資本比率についても利益の蓄積、自己株式の処分などにより経営統合前の7.7%を21.6%まで向上させる等、財務面において一定の成果を収めることができました。一方、当社グループを取り巻く事業環境は大きく変化し、競合他社との競争はますます激しくなっており、これに対応するための一時的なコスト負担が収益を圧迫して減益になる等、収益力の低下が課題として浮かび上がりました。収益力の強化が今後の大きな課題であると認識しております。
このような厳しい課題認識の下、当社グループは、エネルギー事業・情報通信事業・CATV事業・アクア事業等のリテール事業において、競争力を強化し、顧客数基盤の拡大を目指します。加えて、顧客接点の強化を図り、ARPU向上や複数取引化を進めることにより、収益力の強化に繋げていきます。
グループの中核事業であるエネルギー事業は成熟期にあり、世帯人数の減少や消費者の生活スタイルの変化、さらにはエネルギー事業者間の競合、原油価格の変動等により、事業をとりまく環境は大きく変化しています。また、順次実施される見込みである電力及び都市ガスのシステム改革は、家庭用エネルギー小売の自由化によって異業種からの新規参入や大規模事業者の提供エリア・サービス拡大が予想され、熾烈な販売競争・価格競争に突入することが想定されます。これらに対し、当社グループは競争力を強化し、新規顧客の獲得を進めるとともに、M&Aによる事業拡大を図ってまいります。また、ガス事業で培った顧客基盤とノウハウを活かし、リフォーム、アクア、保険、セキュリティ、介護等といった住生活関連サービスや新たに創出する商品・サービスを提供することにより顧客接点の強化と他社との差別化を図り、安定的に収益を上げられる事業構築を目指します。
CATV事業につきましては、アンテナによる地上波・BS・CSデジタル放送への切り替えや、大手通信事業者による放送・通信・電話サービスの拡販等、放送・通信サービスを巡る競争が激化しております。事業の中心である放送サービス顧客の獲得を進めるとともに、通信サービス・電話サービスの同時提供を推進してまいります。また、独自のサービスであるコミュニティチャンネル等を強化し、より地域に密着した活動と情報発信に努めることで、本チャンネルを活用した営業を展開してまいります。さらに、放送と通信を融合し、スマートフォン・タブレットとの連携による新サービスを展開していくことで、CATVの価値を訴求し、収益基盤の拡大を図ってまいります。
成長分野である情報通信事業は、技術革新のスピードが速く、同時にお客様ニーズへの迅速な対応が要求され、今後一層競争が激しくなると予想されます。情報通信システム分野では、クラウドコンピューティングの進展に合わせ、グループの光ファイバーネットワーク網とデータセンター、システム開発を三位一体で提供するソリューションサービスを展開するなど、ストックビジネスの拡充により一層の成長を図ってまいります。新たに東京~大阪間に構築した100Gbpsの超高速ネットワークを活用し、広帯域専用線の需要増に対応するとともに、他データセンター事業者との戦略的ビジネスアライアンス、2013年3月に台湾に設立した凌群電腦股份有限公司(SYSCOM社)との合弁企業である雲碼股份有限公司(クラウドマスター)、また2013年10月に資本業務提携を実施したテックファーム社とのシナジーを追求し、西日本やアジア等新規エリアへ情報通信サービスを拡大してまいります。ブロードバンド・モバイル分野では、国内ブロードバンド市場においてFTTHの伸びが鈍化することが予測される中、解約防止に注力し固定系ISP顧客件数の維持に努めるとともに、今後も増加が見込まれるモバイル系ブロードバンド顧客の獲得や、通信以外の付加サービスによる新たなビジネスモデルを構築し、収益基盤を拡大してまいります。
アクア事業につきましては、東日本大震災以降、安心・安全でおいしい水を求める消費者のニーズが急激に高まっております。当社グループは自然豊かな富士山麓で汲み上げたミネラル豊富な天然水を、リターナブル方式によるブランド「おいしい水の宅配便」にて静岡県で展開し、ワンウェイ方式によるブランド「うるのん」を全国展開しております。幅広い層から人気を集める「ドラえもん」をイメージキャラクターに採用し、認知度の向上と顧客獲得を推進してまいります。また、「アクア富士山プラント」等自社工場では、品質向上と管理体制の強化を図り、引き続き安心・安全で高品質な飲料水を提供してまいります。
中国上海市に進出している拓開(上海)商貿有限公司では、「富士思源」を販売ブランドとして、中国上海市にて宅配水サービスを展開しております。世界遺産に登録された富士山の水というブランド力を武器に、新たに開発したインテリア性を備えた自社製ウォーターサーバーと定期メンテナンスサービスを組み合わせて安心・安全を訴求し、富裕層をターゲットとして顧客獲得を図ってまいります。
今後日本の社会の高齢化がますます進んでいく中で、当社グループの事業展開もこうした社会への変化に対応していかなければなりません。2011年4月に施設運営を開始した介護事業は順調に推移しております。今後もデイサービスを中心に、介護付有料老人ホーム等、運営施設の拡大を図ってまいります。さらには情報通信技術を利用した介護利用者とご家族を繋ぐサービス等を順次スタートし、複合的な介護事業の展開を目指します。
2012年12月より、グループ横断の会員サービス「TLC会員サービス」を提供しております。本サービスは当社グループの商品サービスの利用数・利用額等に応じてポイントを付与し、複数取引等多くご利用いただくお客様に、より多く還元するサービスであり、これを活用して各事業における新規顧客獲得と解約防止を図ってまいります。また、今後はTLC会員への当社オリジナルサービスの提供の検討やポイント還元の多様化等により顧客の利便性を高めることで取引を拡大し、グループ横断で新たな収益基盤の確立を図ってまいります。
さらに、グループが取り揃える生活インフラサービスを組み合わせ、パッケージ化して販売するバンドル施策に取り組んでまいります。パッケージ化したサービスを競争力のある価格で提供することで、新規顧客の獲得並びに既存顧客における複数取引化を推進してまいります。
以上の取り組みにより、グループの252万件の顧客に、グループが有する多彩な商品・サービスを、さらには新たな商品・サービスを競争力のある価格で提供していくことによって、「TLC(トータルライフコンシェルジュ)構想」の実現に取り組んでまいります。

生産、受注及び販売の状況事業等のリスク


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E25165] S1002CJS)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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