有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100IV5U (EDINETへの外部リンク)
株式会社JMDC 事業の内容 (2020年3月期)
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、ノーリツ鋼機株式会社を親会社とする企業集団に属し、当社及び子会社10社により構成されております。
当社グループは企業理念として、「健康で豊かな人生をすべての人に」を掲げております。現在日本において取りざたされている「医療費の増大(2025年問題(※1))」「医療の地域格差」「生活習慣病の増大」「労働力不足」といった社会課題に対しデータとICT(※2)の力で解決に取り組むことで、持続可能なヘルスケアシステムの実現を目指してまいります。こういった社会課題は、超高齢化が早く進む日本が課題先進国として直面している問題であり、その中で培った解決ノウハウを用いて、将来同じ課題を抱えるであろうアジア諸国などにおいて国境を超えた解決に取り組んでいくことを目指しております。
当社グループは、「ヘルスビッグデータ」、「遠隔医療」、「調剤薬局支援」の3区分を報告セグメントとしています。各報告セグメントを構成する主な事業及び主な会社は、以下のとおりであります。
(1)ヘルスビッグデータ
(注)事業の進捗に伴い、ヘルスビッグデータセグメントの主な事業の名称を次のとおり変更しております。
・「保険者支援及びPHR事業」は「保険者・生活者向け事業」に変更
・「薬剤DB事業」、「その他事業」は「医療機関向け事業」に統合
・「医療ビッグデータ事業」は「データ利活用事業」に変更
(2)遠隔医療
(3)調剤薬局支援
各報告セグメントに含まれる主な事業の内容は、以下のとおりであります。
〈ヘルスビッグデータ〉
(1)保険者・生活者向け事業
当事業は、保険者に対する保健事業の支援と、健康保険組合の加入者(組合員)に対するPHR(※5)サービスの提供を行っております。
保健事業の支援では、健康保険組合に対して、紙・画像レセプトを含めたレセプト(※6)データ、健診データ、台帳(※7)データ等をデータベース化すること、及び、そのデータを保健事業におけるPDCAに活用することを支援する様々なサービスを提供しております。例えば、他の保険者との比較による医療費分析・ハイリスク者抽出等の実態把握型のデータ分析・将来医療費予測・詳細レポート作成等のコンサルティング業務の他、個人宛通知物の作成、データに基づく施策の効果検証等を提供しております。これらのサービスにおいては、健康保険組合員の個人情報を扱うため、当社の中でも物理的・技術的に厳格に隔離され、また、管理された環境で活動を実施しております。
また、PHRサービスでは、健康保険組合の加入者(組合員)を対象として、当社開発の健康情報プラットフォーム「PepUp」(ペップアップ)を提供しております。「PepUp」では、保険者データから連携された健診結果や医療費通知を表示する他、当社開発の健康年齢(※8)診断サービス、ポイントプログラム、健康に関するコンテンツを提供しております。また、この健康情報プラットフォームに活動量計との連携・当社開発の名医紹介サービス「clintal」(クリンタル)・重症化予防・保健指導等の健康増進サービス等を追加することで、単なる健康情報の提供の場にとどまらず、健康管理や健康増進活動の場へと発展させ、医療費抑制に貢献することによる収益化を目指しております。
(2)医療機関向け事業
当事業は、薬剤DB事業及びその他の医療機関向け事業に分解されます。薬剤DB事業では、医薬品添付文書をはじめとした医薬品の情報をもとに、同社の薬剤師の薬学的見解を加味したデータベースを開発し、医療系システム会社へのデータベースの提供を行うとともに、大規模病院向け部門システムの開発・販売・保守を行っております。その他の医療機関向け事業では、データを用いた医療機関の経営やオペレーションの見える化の支援、オペレーション改善、マーケティング・集患、採用支援など経営改善のためのコンサルティングなどを行っております。
(3)データ利活用事業
上記の保険者・生活者向け事業、医療機関向け事業を行う中で、レセプトデータ、健診データ、台帳データ等を匿名加工化したデータ(匿名加工情報(※9))を、第三者提供許諾(二次利用許諾)を得た上で受領しております。当事業では、この匿名加工情報等をもとに医療ビッグデータを構築し、主として製薬企業及び生損保企業に対してデータサービスの提供をしております。
現在は、個別の要望事項に対して当該データベースから必要なデータを抽出・分析するサービス「アドホック販売」を行うとともに、汎用的な解析ASPサービス(※10)「JMDC Data Mart」の提供及び当社のデータベース自体の一部又は全部へのアクセス権を付与する「データベース販売」を主たるサービスとして提供しております。
〈遠隔医療〉
(1)遠隔読影マッチングサービス事業(サービス名称:Tele-RAD)
当社の連結子会社である株式会社ドクターネットは遠隔読影のリーディングカンパニーとして、CT/MRIなど医用画像の診断依頼を医療機関から遠隔で受け付け、契約読影医による診断レポートを提供する遠隔読影マッチングサービス事業を提供しております。
日本の医療施設は約11万施設(出所:厚生労働省「医療施設動態調査」2018年10月末概数)存在するのに比して、放射線診断専門医は約5,500名(出所:公益社団法人日本医学放射線学会HPの専門医一覧、2017年11月時点)となっており、放射線診断専門医の過重労働や専門医の診断がつかず誤診につながる症例が問題となっております。そのような中、株式会社ドクターネットは国内最大規模の放射線診断専門医プラットフォームを形成しており、サブスペシャリティごとに最適なマッチングを行うことで、高品質な読影レポートをスピーディに提供しております。
(2)遠隔読影インフラ事業(サービス名称:Virtual-RAD)
当事業では、医療機関と放射線診断専門医をクラウドでつなぎ、遠隔での画像診断を可能とするASPサービスを提供しております。本サービスを利用することで、読影医は今のままで、システムは最新のクラウドへ移行することができ、インターネットにつながっていれば、いつでもどこでも読影が可能となります。
〈調剤薬局支援〉
調剤薬局支援事業では、調剤薬局向けの業務システム(レセコン(※11)、電子薬歴(※12)など)を提供し、薬剤を処方する薬剤師が必要な情報を適切に患者に提供できる環境「スマートファーマシー」(※13)の構築を目指しております。また、自らも6店舗の調剤薬局を運営しており、オペレーションテストを実施しております。
以上を事業系統図によって示すと以下のとおりであります。
《用語説明》
※1 2025年問題
日本国内における団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者(75歳以上)に達することにより、介護・医療費などの社会保障費の急増が懸念されている問題の通称をいう。
※2 ICT
Information and Communication Technologyの略であり、情報・通信に関する技術の総称をいう。
※3 保険者
健康保険事業の運営主体のことをいう。健康保険の保険者には、全国健康保険協会(協会けんぽ)と健康保険組合の2種類が存在する。
※4 遠隔読影
医用画像について、ICTを活用することで検査が行われた施設とは異なる場所から実施する診断をいう。
※5 PHR
Personal Health Recordの略。生涯型電子カルテとも言われ、複数の医療機関や薬局などに散らばる健康関連の情報を一元的に集約・管理する仕組みをいう。
※6 レセプト
患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者に請求する医療報酬の明細書をいう。
※7 台帳
健康保険組合において組合加入者の情報を登録したものをいい、加入者台帳ともいわれる。
※8 健康年齢
健診結果をもとに算出された医療費予測からみた健康状態を年齢に置き換えて示す指標
※9 匿名加工情報
特定の個人を識別することができないように個人情報を加工し、当該個人情報を復元できないようにした情報をいう。
※10 ASPサービス
ASP(Application Service Provider)サービスとは、アプリケーションソフト等のサービスをネットワーク経由で提供するソフトウエアの配布形態のことをいう。
※11 レセコン
レセプトコンピュータの略。レセプトを作成するコンピュータ若しくはソフトウエアを指す。本書において、特段の記載がない限りは、調剤薬局で使用する医師の処方箋に基づくレセプト処理システムを指す。
※12 電子薬歴
医師から発行された処方箋に基づき、調剤・指導歴を電子化したものをいう。本書において、特段の記載がない限りは、調剤薬局で使用する電子薬歴システムを指す。
※13 スマートファーマシー
保険薬局や薬剤師が、服薬情報の把握や在宅での対応等の薬学的管理・指導などの機能を果たしつつ、セルフメディケーション(自分で自身の健康を管理すること)の拠点としての役割も担う近未来の薬局像として掲げるビジョンをいう。
当社グループは企業理念として、「健康で豊かな人生をすべての人に」を掲げております。現在日本において取りざたされている「医療費の増大(2025年問題(※1))」「医療の地域格差」「生活習慣病の増大」「労働力不足」といった社会課題に対しデータとICT(※2)の力で解決に取り組むことで、持続可能なヘルスケアシステムの実現を目指してまいります。こういった社会課題は、超高齢化が早く進む日本が課題先進国として直面している問題であり、その中で培った解決ノウハウを用いて、将来同じ課題を抱えるであろうアジア諸国などにおいて国境を超えた解決に取り組んでいくことを目指しております。
当社グループは、「ヘルスビッグデータ」、「遠隔医療」、「調剤薬局支援」の3区分を報告セグメントとしています。各報告セグメントを構成する主な事業及び主な会社は、以下のとおりであります。
(1)ヘルスビッグデータ
主な事業 | 主な会社 |
保険者(※3)・生活者向け事業 | 当社、メディカルデータベース株式会社 |
医療機関向け事業 | |
データ利活用事業 |
・「保険者支援及びPHR事業」は「保険者・生活者向け事業」に変更
・「薬剤DB事業」、「その他事業」は「医療機関向け事業」に統合
・「医療ビッグデータ事業」は「データ利活用事業」に変更
(2)遠隔医療
主な事業 | 主な会社 |
遠隔読影(※4)マッチングサービス事業 | 株式会社ドクターネット |
遠隔読影インフラ事業 |
(3)調剤薬局支援
主な事業 | 主な会社 |
調剤薬局支援事業 | 株式会社ユニケソフトウェアリサーチ |
各報告セグメントに含まれる主な事業の内容は、以下のとおりであります。
〈ヘルスビッグデータ〉
(1)保険者・生活者向け事業
当事業は、保険者に対する保健事業の支援と、健康保険組合の加入者(組合員)に対するPHR(※5)サービスの提供を行っております。
保健事業の支援では、健康保険組合に対して、紙・画像レセプトを含めたレセプト(※6)データ、健診データ、台帳(※7)データ等をデータベース化すること、及び、そのデータを保健事業におけるPDCAに活用することを支援する様々なサービスを提供しております。例えば、他の保険者との比較による医療費分析・ハイリスク者抽出等の実態把握型のデータ分析・将来医療費予測・詳細レポート作成等のコンサルティング業務の他、個人宛通知物の作成、データに基づく施策の効果検証等を提供しております。これらのサービスにおいては、健康保険組合員の個人情報を扱うため、当社の中でも物理的・技術的に厳格に隔離され、また、管理された環境で活動を実施しております。
また、PHRサービスでは、健康保険組合の加入者(組合員)を対象として、当社開発の健康情報プラットフォーム「PepUp」(ペップアップ)を提供しております。「PepUp」では、保険者データから連携された健診結果や医療費通知を表示する他、当社開発の健康年齢(※8)診断サービス、ポイントプログラム、健康に関するコンテンツを提供しております。また、この健康情報プラットフォームに活動量計との連携・当社開発の名医紹介サービス「clintal」(クリンタル)・重症化予防・保健指導等の健康増進サービス等を追加することで、単なる健康情報の提供の場にとどまらず、健康管理や健康増進活動の場へと発展させ、医療費抑制に貢献することによる収益化を目指しております。
(2)医療機関向け事業
当事業は、薬剤DB事業及びその他の医療機関向け事業に分解されます。薬剤DB事業では、医薬品添付文書をはじめとした医薬品の情報をもとに、同社の薬剤師の薬学的見解を加味したデータベースを開発し、医療系システム会社へのデータベースの提供を行うとともに、大規模病院向け部門システムの開発・販売・保守を行っております。その他の医療機関向け事業では、データを用いた医療機関の経営やオペレーションの見える化の支援、オペレーション改善、マーケティング・集患、採用支援など経営改善のためのコンサルティングなどを行っております。
(3)データ利活用事業
上記の保険者・生活者向け事業、医療機関向け事業を行う中で、レセプトデータ、健診データ、台帳データ等を匿名加工化したデータ(匿名加工情報(※9))を、第三者提供許諾(二次利用許諾)を得た上で受領しております。当事業では、この匿名加工情報等をもとに医療ビッグデータを構築し、主として製薬企業及び生損保企業に対してデータサービスの提供をしております。
現在は、個別の要望事項に対して当該データベースから必要なデータを抽出・分析するサービス「アドホック販売」を行うとともに、汎用的な解析ASPサービス(※10)「JMDC Data Mart」の提供及び当社のデータベース自体の一部又は全部へのアクセス権を付与する「データベース販売」を主たるサービスとして提供しております。
〈遠隔医療〉
(1)遠隔読影マッチングサービス事業(サービス名称:Tele-RAD)
当社の連結子会社である株式会社ドクターネットは遠隔読影のリーディングカンパニーとして、CT/MRIなど医用画像の診断依頼を医療機関から遠隔で受け付け、契約読影医による診断レポートを提供する遠隔読影マッチングサービス事業を提供しております。
日本の医療施設は約11万施設(出所:厚生労働省「医療施設動態調査」2018年10月末概数)存在するのに比して、放射線診断専門医は約5,500名(出所:公益社団法人日本医学放射線学会HPの専門医一覧、2017年11月時点)となっており、放射線診断専門医の過重労働や専門医の診断がつかず誤診につながる症例が問題となっております。そのような中、株式会社ドクターネットは国内最大規模の放射線診断専門医プラットフォームを形成しており、サブスペシャリティごとに最適なマッチングを行うことで、高品質な読影レポートをスピーディに提供しております。
(2)遠隔読影インフラ事業(サービス名称:Virtual-RAD)
当事業では、医療機関と放射線診断専門医をクラウドでつなぎ、遠隔での画像診断を可能とするASPサービスを提供しております。本サービスを利用することで、読影医は今のままで、システムは最新のクラウドへ移行することができ、インターネットにつながっていれば、いつでもどこでも読影が可能となります。
〈調剤薬局支援〉
調剤薬局支援事業では、調剤薬局向けの業務システム(レセコン(※11)、電子薬歴(※12)など)を提供し、薬剤を処方する薬剤師が必要な情報を適切に患者に提供できる環境「スマートファーマシー」(※13)の構築を目指しております。また、自らも6店舗の調剤薬局を運営しており、オペレーションテストを実施しております。
以上を事業系統図によって示すと以下のとおりであります。
《用語説明》
※1 2025年問題
日本国内における団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者(75歳以上)に達することにより、介護・医療費などの社会保障費の急増が懸念されている問題の通称をいう。
※2 ICT
Information and Communication Technologyの略であり、情報・通信に関する技術の総称をいう。
※3 保険者
健康保険事業の運営主体のことをいう。健康保険の保険者には、全国健康保険協会(協会けんぽ)と健康保険組合の2種類が存在する。
※4 遠隔読影
医用画像について、ICTを活用することで検査が行われた施設とは異なる場所から実施する診断をいう。
※5 PHR
Personal Health Recordの略。生涯型電子カルテとも言われ、複数の医療機関や薬局などに散らばる健康関連の情報を一元的に集約・管理する仕組みをいう。
※6 レセプト
患者が受けた保険診療について、医療機関が保険者に請求する医療報酬の明細書をいう。
※7 台帳
健康保険組合において組合加入者の情報を登録したものをいい、加入者台帳ともいわれる。
※8 健康年齢
健診結果をもとに算出された医療費予測からみた健康状態を年齢に置き換えて示す指標
※9 匿名加工情報
特定の個人を識別することができないように個人情報を加工し、当該個人情報を復元できないようにした情報をいう。
※10 ASPサービス
ASP(Application Service Provider)サービスとは、アプリケーションソフト等のサービスをネットワーク経由で提供するソフトウエアの配布形態のことをいう。
※11 レセコン
レセプトコンピュータの略。レセプトを作成するコンピュータ若しくはソフトウエアを指す。本書において、特段の記載がない限りは、調剤薬局で使用する医師の処方箋に基づくレセプト処理システムを指す。
※12 電子薬歴
医師から発行された処方箋に基づき、調剤・指導歴を電子化したものをいう。本書において、特段の記載がない限りは、調剤薬局で使用する電子薬歴システムを指す。
※13 スマートファーマシー
保険薬局や薬剤師が、服薬情報の把握や在宅での対応等の薬学的管理・指導などの機能を果たしつつ、セルフメディケーション(自分で自身の健康を管理すること)の拠点としての役割も担う近未来の薬局像として掲げるビジョンをいう。
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