有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100J25D (EDINETへの外部リンク)
株式会社ドラフト 事業の内容 (2020年3月期)
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社ドラフト)及び連結子会社であるD-RAWRITE INC.により構成されております。
(1)事業の内容
当社グループは、「ALL HAPPY BY DESIGN」を経営理念としております。
「ALL HAPPY BY DESIGN」は、デザインの力で世界にHAPPYの循環を作り出し、これによって社会に貢献することを意図しており、安らぎや活力など人々にプラスの価値を提供する空間の創造を通じて、この経営理念の実現を目指しております。
当社グループが行う空間のデザインは、その場に身を置く人々が、空間の視覚的・物理的構成により幸せを感じられるものであることを前提に、「その空間の目的」を実現するものであることを重視しております。例えば、オフィスであれば、ワーカー同士の協調を重視したい空間なのか、斬新なアイデアの創出を促したい空間なのか、外部に向けて会社のブランドを発信したい空間なのか、といった経営者の意図を的確に捉え、オフィスを単なる作業場ではなく、経営者が求める付加価値を生み出す「場」としたいと考えます。
当社グループの事業は、オフィス内装のデザイン及び施工の実施からスタートいたしました。当時、オフィスは単なるコストと捉えられており、限られたスペースを極力効率的に使用することがオフィス設計の主流となっておりました。
このような状況の中で当社グループは、「オフィスを企業のブランドを具現化した空間としたい」「オフィスを社員にとって誇れる場所としたい」という経営者の課題意識を的確に捉え、事業を拡大してまいりました。近年は働き方改革により、ワーカーが長い時間を費やすオフィス環境の重要性が益々高まっており、当社グループ事業にとって追い風となっております。また、当社グループの事業はオフィスに留まらず、様々な領域へと広がっております。人にとって心地いい空間の在り方は、オフィスや商業施設といった建物の一部の内部空間だけでなく、ビルディングエントランスやロビーといった共用空間、さらには都市機能全体において問われており、当社グループの事業領域は、ビル共用部のデザインを行う環境設計(注1)、街区全体をデザインする都市開発(注2)、老朽化したビルディングのリニューアルデザイン等にも広がっております。
この他、当社グループのデザインに調和しつつ、アクティビティ・ベースド・ワーキング(注3)といった新しい働き方に対応したオリジナルオフィス家具(ブランド名「201°」)の企画・販売を行う等、事業の一層の拡張に取り組んでおります。
当社グループは、このようなデザインを基軸とした空間開発の企画・デザイン・設計からプランの具現化(施工)までを業務としております。施工業務においては、元請けとしてプロジェクトマネジメント(注4)及びコンストラクションマネジメント(注5)を行っており、大工工事・電気工事・内装仕上工事等は外部協力会社へ外注しております。デザイン機能、プロジェクトマネジメント機能及びコンストラクションマネジメント機能が連携してクライアント業務にあたっており、図示すると以下のとおりとなります。
なお、当社グループは企画・デザイン・設計・施工事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)事業の特色
当社グループの事業の特色は、デザインを切り口として多領域で事業を展開している点にあります。
当社グループは、グループ従業員の約6割がデザイン部門に所属し、代表取締役自らもデザインを行います。デザインのコンセプトはその空間の目的によって異なるため、特徴を言葉で表すことは困難ですが、「その空間にいる人が幸せになる」「居心地のいい空間とする」ことを大切にしているため、空間の広さを感じられるデザインを採用する傾向にあります。例えば、天井を抜いて高さを出す、段差を活用して奥行きを出す、自然光の取り込みを工夫するといったデザインがこれに該当します。また、床・壁・オフィス什器・植栽等の色味、質感を統一することにより、一体感・安定感の演出も行います。事例1は当社グループのデザイン事例、事例2及び事例3は当社の本社オフィスです。当社グループのデザインの特徴をよく表したものとなっております。
(事例1) (事例2) (事例3)
(商業施設の事例)
(3)子会社の事業内容
連結子会社であるD-RAWRITE INC.は、フィリピンにおいて、当社が発注する3Dイメージパース(注6)等の製作を行っております。クライアント企業へのプレゼンテーション等で使用する3Dイメージパースの製作には多大な時間を要します。これを優秀なエンジニアが多数存在するフィリピンで内製することにより、ノウハウ・スキルの蓄積による品質の向上、業務の効率化及びコスト削減を実現しております。
(4)事業系統図
※ 用語解説
(注1)環境設計とは、オフィスビルディング、商業施設等のエントランス・ロビー・エレベーターホール・周辺植栽等共用スペース、又は建物各階の共通デザインコンセプトの立案、設計及び施工等の業務を指します。環境設計の良し悪しが、当該建築物のブランドイメージを左右することとなります。事例1は、オフィスビルメインロビーの環境設計の完成イメージです。
(注2)都市開発とは、街区開発の基本コンセプト立案、具体的デザインの制作、設計及び個別建物の内外装工事等の業務を指しております。事例2は都内の駅周辺開発の完成イメージです。
(注3)アクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)は、オランダ・Veldhoen+Company社により提唱された働き方の概念で、仕事内容に合わせて自由に場所を選び、より生産性の高い働き方を実現する設計思想です。ABWでは、「高集中」「コワーク」「テレビ電話」「リチャージ」等、10タイプの働き方を定義し(下図)、それぞれに最適な環境作りを目指します。「201°」は、「対話」「高集中」「アイデア出し」等の働き方に対応しております。(事例3~5)
(注4)プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの全体計画を立案し、コスト・資源・時間を総合的に管理してプロジェクトを完了へ導くコントロールを指します。
(注5)コンストラクションマネジメントとは、プロジェクトの全体計画に従い、主にコスト及び外注管理を行って事故なく、計画どおりにプロジェクトを完了させるコントロールを指します。
(注6)3Dイメージパースとは、図面をもとに作成する建物の外観や室内の完成予想画像で、施主と完成イメージを共有する上で非常に重要なツールです。当社グループでは、連結子会社であるD-RAWRITE INC.において、質の高い立体的な3Dイメージパースを製作しております。事例1及び事例2の画像は、同社が作成した3Dイメージパースです。
(事例1) (事例2)
(図:ABWのタイプ) (事例3) (事例4) (事例5)
(1)事業の内容
当社グループは、「ALL HAPPY BY DESIGN」を経営理念としております。
「ALL HAPPY BY DESIGN」は、デザインの力で世界にHAPPYの循環を作り出し、これによって社会に貢献することを意図しており、安らぎや活力など人々にプラスの価値を提供する空間の創造を通じて、この経営理念の実現を目指しております。
当社グループが行う空間のデザインは、その場に身を置く人々が、空間の視覚的・物理的構成により幸せを感じられるものであることを前提に、「その空間の目的」を実現するものであることを重視しております。例えば、オフィスであれば、ワーカー同士の協調を重視したい空間なのか、斬新なアイデアの創出を促したい空間なのか、外部に向けて会社のブランドを発信したい空間なのか、といった経営者の意図を的確に捉え、オフィスを単なる作業場ではなく、経営者が求める付加価値を生み出す「場」としたいと考えます。
当社グループの事業は、オフィス内装のデザイン及び施工の実施からスタートいたしました。当時、オフィスは単なるコストと捉えられており、限られたスペースを極力効率的に使用することがオフィス設計の主流となっておりました。
このような状況の中で当社グループは、「オフィスを企業のブランドを具現化した空間としたい」「オフィスを社員にとって誇れる場所としたい」という経営者の課題意識を的確に捉え、事業を拡大してまいりました。近年は働き方改革により、ワーカーが長い時間を費やすオフィス環境の重要性が益々高まっており、当社グループ事業にとって追い風となっております。また、当社グループの事業はオフィスに留まらず、様々な領域へと広がっております。人にとって心地いい空間の在り方は、オフィスや商業施設といった建物の一部の内部空間だけでなく、ビルディングエントランスやロビーといった共用空間、さらには都市機能全体において問われており、当社グループの事業領域は、ビル共用部のデザインを行う環境設計(注1)、街区全体をデザインする都市開発(注2)、老朽化したビルディングのリニューアルデザイン等にも広がっております。
この他、当社グループのデザインに調和しつつ、アクティビティ・ベースド・ワーキング(注3)といった新しい働き方に対応したオリジナルオフィス家具(ブランド名「201°」)の企画・販売を行う等、事業の一層の拡張に取り組んでおります。
当社グループは、このようなデザインを基軸とした空間開発の企画・デザイン・設計からプランの具現化(施工)までを業務としております。施工業務においては、元請けとしてプロジェクトマネジメント(注4)及びコンストラクションマネジメント(注5)を行っており、大工工事・電気工事・内装仕上工事等は外部協力会社へ外注しております。デザイン機能、プロジェクトマネジメント機能及びコンストラクションマネジメント機能が連携してクライアント業務にあたっており、図示すると以下のとおりとなります。
なお、当社グループは企画・デザイン・設計・施工事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
(2)事業の特色
当社グループの事業の特色は、デザインを切り口として多領域で事業を展開している点にあります。
当社グループは、グループ従業員の約6割がデザイン部門に所属し、代表取締役自らもデザインを行います。デザインのコンセプトはその空間の目的によって異なるため、特徴を言葉で表すことは困難ですが、「その空間にいる人が幸せになる」「居心地のいい空間とする」ことを大切にしているため、空間の広さを感じられるデザインを採用する傾向にあります。例えば、天井を抜いて高さを出す、段差を活用して奥行きを出す、自然光の取り込みを工夫するといったデザインがこれに該当します。また、床・壁・オフィス什器・植栽等の色味、質感を統一することにより、一体感・安定感の演出も行います。事例1は当社グループのデザイン事例、事例2及び事例3は当社の本社オフィスです。当社グループのデザインの特徴をよく表したものとなっております。
(事例1) (事例2) (事例3)
(商業施設の事例)
(3)子会社の事業内容
連結子会社であるD-RAWRITE INC.は、フィリピンにおいて、当社が発注する3Dイメージパース(注6)等の製作を行っております。クライアント企業へのプレゼンテーション等で使用する3Dイメージパースの製作には多大な時間を要します。これを優秀なエンジニアが多数存在するフィリピンで内製することにより、ノウハウ・スキルの蓄積による品質の向上、業務の効率化及びコスト削減を実現しております。
(4)事業系統図
※ 用語解説
(注1)環境設計とは、オフィスビルディング、商業施設等のエントランス・ロビー・エレベーターホール・周辺植栽等共用スペース、又は建物各階の共通デザインコンセプトの立案、設計及び施工等の業務を指します。環境設計の良し悪しが、当該建築物のブランドイメージを左右することとなります。事例1は、オフィスビルメインロビーの環境設計の完成イメージです。
(注2)都市開発とは、街区開発の基本コンセプト立案、具体的デザインの制作、設計及び個別建物の内外装工事等の業務を指しております。事例2は都内の駅周辺開発の完成イメージです。
(注3)アクティビティ・ベースド・ワーキング(ABW)は、オランダ・Veldhoen+Company社により提唱された働き方の概念で、仕事内容に合わせて自由に場所を選び、より生産性の高い働き方を実現する設計思想です。ABWでは、「高集中」「コワーク」「テレビ電話」「リチャージ」等、10タイプの働き方を定義し(下図)、それぞれに最適な環境作りを目指します。「201°」は、「対話」「高集中」「アイデア出し」等の働き方に対応しております。(事例3~5)
(注4)プロジェクトマネジメントとは、プロジェクトの全体計画を立案し、コスト・資源・時間を総合的に管理してプロジェクトを完了へ導くコントロールを指します。
(注5)コンストラクションマネジメントとは、プロジェクトの全体計画に従い、主にコスト及び外注管理を行って事故なく、計画どおりにプロジェクトを完了させるコントロールを指します。
(注6)3Dイメージパースとは、図面をもとに作成する建物の外観や室内の完成予想画像で、施主と完成イメージを共有する上で非常に重要なツールです。当社グループでは、連結子会社であるD-RAWRITE INC.において、質の高い立体的な3Dイメージパースを製作しております。事例1及び事例2の画像は、同社が作成した3Dイメージパースです。
(事例1) (事例2)
(図:ABWのタイプ) (事例3) (事例4) (事例5)
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