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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S100249M

有価証券報告書抜粋 ハリマ化成グループ株式会社 業績等の概要 (2014年3月期)


従業員の状況メニュー生産、受注及び販売の状況

(1) 業績

当連結会計年度における世界経済は、欧州では債務問題による経済の低迷が長期化し、中国等の新興国では経済成長が鈍化しました。米国では、金融緩和策の量的縮小への動きがみられたものの緩やかな回復基調が続き、全体として底堅く推移しました。一方、日本では政府の経済・金融政策を背景とした、円安、株高などにより輸出環境や企業収益が改善し、期終盤には消費税引き上げに伴う駆け込み需要もみられたことから、緩やかな回復となりました。

当社グループを取り巻く経営環境は、海外事業につきましては、欧州景気低迷の影響を受け、欧州を主力市場とするローター社の業績は厳しい状況で推移しましたが、円安の影響により海外売上高は増加しました。一方、国内事業につきましては、円安により、海外から調達している主原料価格の上昇が続き、製品価格への転嫁に努めたものの、厳しい状況が続きました。

その結果、当社の連結業績につきましては、売上高は751億7千4百万円となり、前連結会計年度に比べ109億7千1百万円(17.1%)の増収となりました。
利益面では、営業利益は8億7千5百万円で、前連結会計年度に比べ2億9千9百万円(51.9%)の増益となりました。経常利益は、為替差益15億9千6百万円により、26億7百万円となり、前連結会計年度に比べ11億8千6百万円(83.4%)の増益、当期純利益は2億8千万円で、前連結会計年度に比べ6千4百万円(29.7%)の増益となりました。
当社グループのセグメント別経営成績の概況は次の通りであります。

①樹脂化成品
2013年度の印刷インキの国内生産は包装用途での需要拡大の効果もあり、前年並みとなりました。当社は、平版インキ用樹脂の新製品投入、中国、東南アジア等の海外への拡販により印刷インキ用樹脂は前年並みの販売量となりました。
2013年度の塗料生産量は、震災復興への経済政策による建築、構造物の着工件数の増加、円安に伴う輸出の増加、消費税増税前の駆け込み需要等に支えられ、微増となりました。当社においても、主力商品である建築外装用塗料向け樹脂の販売が堅調に推移しました。
国内の自動車用タイヤの需要が回復し、円安によるインド、東南アジア向けを中心とした輸出が増加したことにより、合成ゴムの需要は堅調に推移し、当社の合成ゴム用乳化剤の販売は増加しました。
当部門の売上高は、212億2千7百万円で、前連結会計年度に比べ6億8千4百万円(3.3%)の増収となりました。セグメント利益は3億8千6百万円と前連結会計年度に比べ、2億1千4百万円(124.1%)の増益となりました。

②製紙用薬品
2013年度の紙・板紙の国内生産量は、これまでの減少傾向に歯止めが掛かり、前年比微増となりました。円安による塗工紙を中心とした輸入紙の減少や、消費税増税前の駆け込み需要により、国内出荷は堅調に推移しました。しかし、当社の製紙用薬品は、競合激化により販売量が伸び悩み、生産工程の合理化、販売促進等に注力しましたが減益となりました。
中国では、紙・板紙生産量は景気低迷の影響を受け、前年とほぼ同水準となり、段ボール原紙の生産量は2年連続で前年を割り込みました。中国の大手製紙会社では製紙用薬品の自製化を進めているため、製紙用薬品の競合が激しさを増すものの、当社の表面サイズ剤の販売は堅調に推移しました。また、米国でも、新規サイズ剤の市場導入により販売が好調に推移し、増益となりました。
当部門の売上高は148億3千2百万円で、前連結会計年度に比べ24億1千3百万円(19.4%)の増収となりました。また、セグメント利益は6億8千万円と前連結会計年度に比べ1億3千6百万円(△16.7%)の減益となりました。


③電子材料
当部門が関連する電子機器業界では、四輪車国内生産が前年比微減となったものの、北米市場の好景気を受け自動車関連製品は好調に推移しました。
一方、民生用電子機器の国内出荷台数は、前年を下回り低迷が続いていましたが、期後半には、カーナビゲーションシステムを含むカーAVC機器や薄型テレビを中心に回復の兆しがみられました。
当社の自動車用鉛フリーソルダペーストや自動車用熱交換器に使用されるアルミろう付け材料が国内、北米、欧州で好調に推移するとともに、民生用電子機器用のスルーホール用導電性ペーストが売上を伸ばしました。
当部門の売上高は52億3千万円で、前連結会計年度に比べ8億6千4百万円(19.8%)の増収となりました。セグメント利益は4億7百万円と前連結会計年度に比べ2億5千2百万円(162.5%)の増益となりました。

④ローター
印刷インキ市場は、デジタル媒体の急速な普及による新聞、雑誌の発行部数の減少等によりグローバルな市場で縮小傾向が続いています。当部門の主要市場である欧州、北米では、主力市場である欧州が景気低迷の影響を受け、印刷インキ用樹脂の販売は、回復の兆しはあるものの、引き続き厳しい状況で推移しました。
一方、粘接着剤用樹脂は、欧州、南米、アジア、オセアニアで堅調に推移しました。
当部門の売上高は322億3千6百万円で、前連結会計年度に比べ69億3千9百万円(27.4%)の増収となりました。セグメント損失は3億7百万円と前連結会計年度に比べ5億6千9百万円の改善となりました。

(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における、連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、主に財務活動によるキャッシュ・フローの収入が増加したことにより前連結会計年度に比べ31億5千9百万円(91.0%)の増加となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって得られた資金は、売上債権の増加額が11億7千9百万円あったものの、仕入債務の増加額が21億8千8百万円、減価償却費21億4千9百万円等、資金の収入が支出を上回ったことにより、15億6千7百万円(前年同期比△51.5%)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、投資有価証券の売却による収入が3億4千4百万円あったものの、有形固定資産の取得支出が17億8千4百万円等あったため、10億8千4百万円(同△50.1%)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって得られた資金は、長期借入金の返済による支出が17億9千4百万円あったものの、短期借入金の純増額が33億8千5百万円等あったため、19億1千5百万円(前年同期は31億1千6百万円の使用)となりました。

従業員の状況生産、受注及び販売の状況


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01020] S100249M)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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