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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S10020JM

有価証券報告書抜粋 株式会社マンダム 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループでは、「生活者の新しい価値の創造 Something New/Something Different」の開発理念のもと、生活者ウォンツの先取りおよび独自技術から生活者にお役立ちできる製品開発を目的とし、国内ならびに海外事業分野において積極的な研究開発活動を展開しております。
当連結会計年度におきましても、前連結会計年度から継続して、生活者にとって「何が新しいのか」「何が快適なのか」という視点から、生活者にお役立ちできる機能、製品の創出に向け「頭髪」・「皮膚」・「体臭」という3つの主要な技術分野に対してそれぞれ以下の項目に重点を置き、マンダムらしい独自の技術・製品開発に注力してまいりました。
①頭髪科学分野では、整髪・スタイリング機能に直結する頭皮環境研究、対応技術開発ならびにヘアダメージにおける毛髪変化に対する理解の深化とケア技術の開発、およびそれら知見と技術を応用した製品開発
②皮膚科学分野では、安心・安全に繋げるための刺激低減化に関する技術開発、特に男性特有の皮膚生理や加齢変化に対する理解の深化とスキンケア機能素材の開発ならびに快適な使用感や使い心地に関わる製剤技術開発、およびそれら知見と技術を応用した製品開発
③体臭科学分野では、体臭、特にミドル男性に特有の体臭や頭皮臭についての理解の深化とデオドラント機能素材の開発ならびに次世代のグルーミング・ボディケアを想定した製剤技術開発、およびそれら知見と技術を応用した製品開発
当社グループにおける研究開発は、基盤技術開発と製品開発の二つに大別できます。
基盤技術開発部門においては、生活者へのお役立ちを目指した新しい価値創造を支える独自技術の開発・新素材の探索と応用に関し、中長期的な活動を展開しております。特に、当連結会計年度において、頭髪科学分野におきましては、スタイリング剤の整髪性能の低下に、頭皮から分泌される頭皮脂の毛髪上への移行が深く関与することを発見しました。この現象に対して、マンダムが開発したパウダースタイリング技術を応用することにより、頭皮脂の影響を受けないスタイリング剤の開発に成功しました。皮膚科学分野におきましては、化粧品(医薬部外品)の使用感の向上を目的として取り組んでいる、感覚刺激に着目した研究の過程で、清涼成分により引き起こされる不快刺激を低減する天然由来成分を見出しました。この技術は、より快適な清涼化粧品の開発に活用していく予定です。体臭科学分野におきましては、30~40歳代のミドル男性における不快な脂っぽいニオイ「ミドル脂臭」の原因成分を、独自の解析手法により世界で初めて明らかにしました。また、数種のフラボノイド含有植物エキスが、この「ミドル脂臭」を効果的に抑制することを見出し、この技術を応用したミドル男性向けのデオドラント剤を開発いたしました。
製品開発部門では、生活者満足度の高い製品の迅速な開発に取り組んでおります。特に、当連結会計年度におきましては、ヤングヘアスタイルのトレンドにマッチした新しいヘアスタイリング製品やその包材仕様の開発に注力いたしました。また海外展開も含め、効果実感型低刺激性スキンケア製品の開発、および体臭分野の技術知見(第3のニオイ成分の発見)に対応した新しいボディケア、スカルプケア製品の開発等に注力いたしました。
一方で、2013年3月に「動物実験を行わない方針」を表明し、動物愛護の観点も踏まえ、さらなる安全性確保と機能性追求をはかるため、「マンダム動物実験代替法国際研究助成金公募」をはじめとする動物実験代替法開発の取り組みを継続的に進めており、眼刺激の評価法等をはじめとし、新たな代替法の導入を積極的に進めております。
さらに、研究開発活動の推進に際し、国内外の大学等の公的研究機関および企業との技術開発ネットワークの拡充をはかっており、最新研究設備の導入と合わせて、より一層の技術開発体制の充実・強化に努めております。
当連結会計年度における研究開発活動と結果の概略は以下のとおりです。なお、当社の研究開発活動については、特定のセグメントに関連づけられないため、全社一括で記載しております。
(1)国内マンダム化粧品事業
当連結会計年度において国内化粧品業界は、経済産業省化粧品月報の出荷データによりますと、数量、金額ともにほぼ横這いで、市場での競争環境が引き続き厳しい中で、当社の製品開発は以下に重点を置き、新製品の投入に努めました。
① 男性化粧品市場
当社のコア事業である男性化粧品におきましては、頭髪分野では、主力ブランド「ギャツビー」から、パウダー技術を用い軽やかにスマートなヘアがサッと整って崩れない、新しいヘアスタイリング剤「ヘアジャムシリーズ」4品と、ブリーチしながら同時にヘアカラーが可能な「ナチュラルブリーチカラーシリーズ」1品(追加)を発売いたしました。
ボディケア分野では、ミドル男性に発生する第3のニオイ成分を独自の解析手法により世界で初めて明らかにし、ミドル脂臭に対応した「ルシード薬用デオドラントシリーズ」4品(薬用スカルプデオシャンプー、薬用デオドラントボディウォッシュ、薬用デオドラントスポット、薬用デオドラントスプレー)を発売いたしました。また、より高いクール感を求める生活者に対応した超クールボディウォーター「ギャツビー クレイジークール」3品を発売いたしました。全身ケア製品としましては、国内最高基準となるUVカット力(SPF50+、PA++++)を実現した「ギャツビー 最強爽快UVシリーズ」2品(ストロングUVカットスプレー、ストロングUVカットウォータリークリーム)を発売いたしました。
スキンケア分野では、顔のベタツキを拭き取りながら肌状態を整える洗顔ペーパー「ギャツビー スキンアップシリーズ」2品を発売いたしました。
また、ミドル男性のためのエイジングケアブランド「ルシード」から、「ルシードプロフェッショナル」として理美容チャネルへの新たな取組みを開始し、「ケアシリーズ4品」と「スタイリングシリーズ」4品を発売しました。ケアシリーズ品につきましては、美容サロンメニューとの連動をはかっております。
② 女性トイレタリー市場
女性用デオドラントシリーズでは、汗・においを抑えサラサラ肌・防臭効果が持続する「マンダム パウダーデオドラントスプレー」2品、女性用クール感№1の「マンダム アイスデオドラントスプレー」2品、いつでもどこでも簡単すっきりサラスベ肌を持続する「マンダム スプラッシュデオウォーター」7品、更に「マンダムボディシート潤サラパウダーイン」、「マンダムボディシート爽快アイスダウン」の各2品を発売いたしました。女性用のスタイリングとして「ルシードエル」ブランドからは固めずふっくらなめらかなウェーブラインが続く「パウダーインミルク」2品を発売いたしました。また、いつでもどこでも携帯可能な瞬間消臭アイテムとして「シンプリティ くつ下&タイツ用消臭ミスト」を発売いたしました。
③ 女性コスメティック市場
女性コスメティックでは、メイク落ちと保湿性を両立させた「ビフェスタ うる落ちクレンジング ミルキィリキッド」を発売いたしました。
(2)国内子会社事業
ヘアサロン流通で事業展開を行う㈱ピアセラボでは、サロンメニューの充実を継続してはかるため、炭酸パワーで髪と頭皮をリセットする「スパークリングリセット」を発売いたしました。また、業界最高水準のセット力と操作性を有する「アルティメットスプレー」、すべてのヘアケアシーンでシンプルに対応できるオートクチュールケアシステム「アラントゥール」14品を発売することで業務用の展開領域を拡大しました。
(3)海外子会社事業
海外展開の中核であるPT MANDOM INDONESIA Tbkにおいては、子供に人気のキャラクター(Angry Birds)を採用したHand Sanitizer(アルコール・殺菌剤を抑えた処方)を開発しました。また、PIXYから「Cleansing Lotion Renewal」、「WHITE-AQUA GEL CREAM」を発売いたしました。
以上の結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は、1,960百万円となりました。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E01027] S10020JM)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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