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有価証券報告書 抜粋 ドキュメント番号: S1002BVO

有価証券報告書抜粋 三機工業株式会社 研究開発活動 (2014年3月期)


事業等のリスクメニュー財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析



提出会社でおこなっている研究開発は、建築設備(空調・換気・給排水衛生・電気・情報)としてのエネルギー・居住環境・生産環境・高度情報処理システム並びにプラント設備としての環境保全に関する上下水処理・ごみ処理、産業設備に関する搬送システム・機器などの事業領域を基盤とし、CO2排出量削減と省エネルギーを中心とした新技術の研究開発、保有技術の改良、高品位化を推進しております。
また、子会社においては、研究開発活動は特段おこなわれておりません。
なお、当連結会計年度における研究開発費は1,171百万円であり、主な研究開発成果は以下のとおりであります。

(建築設備事業)
(1) 医療向け高品位空調システムの開発
今後需要の増加が予測されている都市部の拠点病院を対象に、多床病室のモックアップ設備を構築しました。輻射熱を利用した気流感の少ない空調や、おむつ交換時の臭気を抑制する換気方法など、快適かつ省エネルギーな空調システムが採用されております。今後はこれらの要素技術の展示場として利用するとともに、必要に応じ各種実証試験をおこない、お客様のニーズに合わせた高品位な医療向け空調設備を提案していきます。
(2) 再生医療向け細胞培養施設の開発
機能不全となった組織や臓器を再生させ、機能を回復させる再生医療が注目されております。再生医療における細胞の培養には、細胞培養施設(CPC)という小型のバイオクリーンルーム設備が用いられますが、再生医療自体が新しい分野の技術であるため医薬品の製造設備に準じた仕様で作っているのが実情であり、過剰な設備となっていました。今回はCPC内でも中核の設備である安全キャビネットの排気を再利用した空気浄化方法を開発しました。排気を整流してCPC内に供給することで、CPC内の気流がほぼ下方向の一方向流になり、少ない風量で高い空気浄化能力を達成できます。
(3) SSOM照明制御システムの開発
オフィスにおける天井照明の省エネルギーシステムとして、執務者が一灯単位で調光し、照明消費電力を半減する効果が得られるSSOM(Sanki Smart Office Manager)照明制御システムを開発しました。照明個別制御に最適化した電力線通信を用いることで省配線・低コストを実現し、既設テナントビルなど、様々なオフィスへ適用できます。
一人ひとりの電話機、PCやスマートフォン、ワイヤレススイッチなど、最適な操作方法を選択し組み合わせることで利便性の高いシステムを提供します。
また、オフィス環境も含めたトータルな見える化システムが提供可能であり、一人ひとりが快適感を損なわずに、大きな省電力効果を実現するシステムです。


(機械システム事業)
(1) エスコンミニSimple(軽量物搬送用ベルトコンベヤ)の開発
エスコンミニは軽量物搬送用のベルトコンベヤとして、食品・医薬・化粧品業界から機械・電気パーツメーカまで幅広い業界でご採用を戴いております。当社の主力機種としてさらに進化させるため、製品のライフサイクルにわたり徹底的な見直しを図りました。①構成部品を50%削減(当社比)②バイオマスプラスチックの採用③RoHS対応(有害6物質排除)④構成部品に材質名を刻印し廃棄分別の容易化の4本柱で製造・廃棄時のエネルギー削減と再資源化促進の工夫を図りました。また、Simple構造のため組立・保守性も改善され、従来機種からの大幅な低価格化を実現いたしました。
(2) 毛髪混入防止装置の開発
食品・医薬・化粧品製造現場等の人手を介する工程では、作業者は専用の着衣やネット帽を着け、毛髪等の飛散を防護しております。この着衣やネット帽は、飛散の防護が目的であって、商品への混入を積極的に排除しようとするものではありません。当社は、作業面(商品)上方からダウンフローのエアーカーテンを作ることにより、作業面側面に立つ作業者の毛髪・眉毛・まつ毛等が作業面(商品)に入り込まないよう積極的に側面へ排除する簡易な装置を開発しました。この装置は、コンベヤ、作業台等と容易に組み合わせることができ、既存設備へ組み込む場合は、気流シミュレーションにて事前検証もできます。

(環境システム事業)
(1) 下水処理場内における省エネルギー製品の開発
下水処理場において、処理水質を維持しながら消費電力量を削減する技術が求められております。当社では継続して下水処理場内の省エネルギー製品・システムの開発に取り組んでおり、本年度は下記2件の改良開発をおこないました。
・低圧損型メンブレンパネル式散気装置「エアロウイングⅡ」
超微細気泡散気装置「エアロウイング」の特徴である高い酸素移動効率を維持しながら、圧力損失を低く抑えることで、さらなる省エネルギーを実現いたしました。
・水槽上部設置型低動力撹拌機「ウィードレスⅤ」
これまでの下水処理場の標準式反応タンク(深さ5m程度)に加えて、深槽式反応タンク(深さ10m程度)まで適用できることを実証しました。
(2) 小型バイナリー発電システムの開発
日本国内における省エネルギー・創エネルギーのニーズ拡大や昨今の電力事情を受けて、工場や地熱・温泉熱などの未利用排熱から発電できる小型バイナリー発電システムの開発をおこないました。1,000kWを超える大型のシステムは既に導入されておりますが、小型化により多様な排熱源に適用されることが期待されております。このたび開発したシステムは、米国製125kWバイナリー発電機ユニットを用いて135~250℃の中低温排熱を利用できるもので、①高い発電効率を発揮すること、②メンテナンス性が良好なこと、③排熱負荷変動時にも高出力発電が可能なことなどの優れた特徴をもっております。なお、本システムは一号機を既に国内民間企業へ導入し、発電を実施しております。

(不動産事業)
研究開発活動は特段おこなわれておりません。

事業等のリスク財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析


このコンテンツは、EDINET閲覧(提出)サイトに掲載された有価証券報告書(文書番号: [E00107] S1002BVO)をもとにシーフル株式会社によって作成された抜粋レポート(以下、本レポート)です。有価証券報告書から該当の情報を取得し、小さい画面の端末でも見られるようソフトウェアで機械的に情報の見栄えを調整しています。ソフトウェアに不具合等がないことを保証しておらず、一部図や表が崩れたり、文字が欠落して表示される場合があります。また、本レポートは、会計の学習に役立つ情報を提供することを目的とするもので、投資活動等を勧誘又は誘引するものではなく、投資等に関するいかなる助言も提供しません。本レポートを投資等の意思決定の目的で使用することは適切ではありません。本レポートを利用して生じたいかなる損害に関しても、弊社は一切の責任を負いません。
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